ヤ行の花 解説   ※牧野新日本植物図鑑より引用

ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ラ行 ワ行

【ヤ の 花】


ヤグルマソウ

ヤグルマソウ ゆきのした科
深い山にはえる大形の多年生草本で高さ1m内外
葉:大きいものは直径50cmに達し、概ね掌状5出複葉、長柄.小葉は倒卵状くさび形、先端は3〜5裂、裂片は先端が尾状に鋭く尖り、縁には不整の鋸歯がある.全体に微毛が散布し、托葉は膜質で縁は鱗片状に細かく裂ける.茎上部の葉は短柄があり掌状3出葉である
花:6〜7月頃、上部に多数の小花からなる集散状の円錐花序をつける.花序には短い縮れ毛が密生する.がくは深5裂、裂片は長卵形、鋭頭、白色で長さ3mmくらい.花弁は無し.雄蕊10本、萼片よりやや長い.花柱2個、さく果は楕円形で先端に平開した宿存の花柱を付けている
浅間隠山(190625)


ヤブウツギ

ヤブウツギ すいかずら科
全体密に軟毛
葉:楕円形または卵形、先は尖り基部はくさび形、上面はまばらに毛、下面は密に汚白色の軟短毛
花:暗赤色、外面密毛、白色の柱頭は花外に超出
三国山(170604)


ヤブデマリ

ヤブデマリ すいかずら科
谷筋や湿った林内にはえる落葉低木、高さ3m、若枝には毛がある
葉:対生、葉身は楕円形あるいは円形、先端は短く尖り、基部はほぼ円形、長さ5〜9p、幅4〜7pだが新枝の葉は長くて卵形.葉の縁に鋭い鋸歯、多数の支脈が美しく並行して並び、裏面には若いとき軟毛が密に生えている.葉柄は1.5〜2.5p
花:4〜5月に一対の葉がある短柄の先に散房花序を出し、多数の白花を密に開くが水平に伸びているのでその上に多数並んで美しい.花序は外側に大きな装飾花(中性花)が開いて中央の正常な花を囲む.正常花は花冠が5深裂、雄蕊5本で花冠より長く、淡黄色の葯がある
不老山(160529)


ヤブニンジン

ヤブニンジン せり科
山野の木陰や竹林などにはえる多年草
茎:直立して分枝、葉にも茎にも毛がある
葉:やや柔かく、再羽状複葉で、小葉は卵形であらい鋸歯がある.根生葉および下部の葉では長い葉柄があり、上部の茎生葉では葉柄は短く、いずれも葉柄の基部は鞘になっている
花:春の終わり頃、枝先に複散形花序を出して白い小白花を開き、小散形花序には雄花と両性花があり、散形花序の分岐部にはそれぞれ5枚の包葉がある.5個の花弁は内側に曲がる.雄蕊5本.子房は下位
果実:細長く2pほどで下部に向かって次第に細まり、先端に2本の尖った花柱が残り、全体に毛がある
南郷山(210407)


ヤブヘビイチゴ

ヤブヘビイチゴ ばら科
山地の林の縁などに生える多年生のほふく草本
茎:地上を這って長く伸び、全体に絹毛
葉:長柄の葉をまばらに互生、濃緑色、小葉も大きく3〜4cm、側小葉は更に2裂、小葉は卵形、先端やや鈍形、基部は鋭尖形、支脈は斜めに並行して縁に届く、縁に鋸歯、葉柄基部に先尖の卵形膜質托葉
花:春、葉腋から出る有毛の花柄上に1個、黄色.萼片副萼片は5、目立って大きい.萼片は卵状皮針形で尖り、副萼片は広い倒卵形で浅5裂で緑色.花弁5、水平開出、長楕円形.雄蕊多数黄色
花後:花托は球状にふくらみ光沢のある真紅色、径2cm無毛
三浦アルプス(180408)


ヤマアジサイ(サワアジサイ、コガク)

ヤマアジサイ ゆきのした科
山地に多い落葉低木
葉:対生、有柄、楕円形、卵形、先端尖、鋸歯、質薄く無光沢
花:枝先に散房花序、装飾花あり、萼片は花弁状3〜5個で鋸歯、花弁5個、雄蕊10本
箱根(170618)


ヤマオダマキ

ヤマオダマキ きんぽうげ科
山地に生える多年生草本
茎:直立、まばらに分枝、しばしば褐紫色
葉:根葉は長柄、2回3出の複葉、小葉は広くさび形または切形状くさび形2〜3深裂、あるいは尖裂、裂片くさび形で2〜3の鈍頭歯牙、上面緑色、下面やや粉白色
花:5〜6月、上方で分枝、下向き大型花、萼5個褐紫色、半開、卵状皮針形、先端狭鈍形、花弁5個、直立して萼片と互生、長楕円形で萼片より短、上部淡黄色、基部褐紫色やせた距、内側に曲がり花外に突き出す、雄蕊多数雌蕊5個
三つ峠(170709)


ヤマオダマキ

ヤマオダマキ きんぽうげ科
山地にはえる多年生草本.30〜50cm.茎は直立、まばらに分枝
葉:根葉には長柄があり、2回3出の複葉、小葉は広いくさび形または切形状くさび形で2〜3深裂、あるいは尖裂し、裂片はくさび形で更に2〜3の鈍頭歯牙があり、葉の上面は緑色、下面はやや粉白色
花:5〜6月頃、上方で分枝し、上端が花梗となって大きい花が下向きに開く.がくは褐紫色で5個、半開し、卵状皮針形で先端は狭鈍形.花弁5個、直立して萼片と互生し、ほぼ切形の長楕円形で萼片より短く、上部は淡黄色で基部はやせた距となり、わずかに内方に踏み状に曲り花の外に長く突出し、距はだんだん狭まって遂に小球状となる.距は褐紫色.雄蕊多数、長短不同、雌蕊5個、花柱は長い
村山古道(160826)


ヤマクワガタ

ヤマクワガタ ごまのはぐさ科
ブナ林や亜高山帯の針葉樹林内に生える多年草
茎:横に這い、節から根を下ろして広がり斜上、開出する軟毛
葉:広卵形または三角状卵形、2〜10mmの柄、粗鋸歯、先はやや尖、基部は切形状の円形、両面に白毛
花:上部の葉脇から総状花序、数個の花、花柄2〜3mm、軟毛が密、花冠は紅紫色、皿形で広く開く径8mm、深4裂、雄蕊2本
※クワガタソウに比して、より高地に生え、茎に開出する毛があり、果実は角張った菱形で両端がやや尖ることで区別
西丹沢(170910)


ヤマジノホトトギス

ヤマジノホトトギス ゆり科
茎:直立、多少曲がる、緑色で逆行する粗毛、単一、分枝しない
葉:互生、楕円形または狭楕円形、先端鋭く、基部は茎を抱く、縁にしわ、縁毛、両面とも粗毛が散生
花:葉腋に1〜3花集、有毛の小花柄、花被は皮針形で尖る、白色で紫の点、上部は平開、反曲しない、外花片3個は基部が袋状に膨れ、面は細毛で覆われ、内花被片は外花被片と同じ長さ、雄蕊6、花糸は寄り添って立ち、上部は反巻し末端に葯
大岳山(170916)


ヤマツツジ

ヤマツツジ つつじ科
山野に自生する半落葉低木、1〜3m、分枝多く横に広がる
葉:互生、枝先に集まってつく、狭倒卵形または倒皮針形、先鋭形、枝とともに毛がある
花:初夏、枝先に有柄の赤色の花を少数散形状に開く.ガク5裂で小形、卵形で縁に毛.花冠は漏斗型または漏斗状鐘形で5裂、上面に濃紅色の斑点.雄蕊5本、めしべ1本
変化が多い
小野子山(160605)


ヤマトウバナ

ヤマトウバナ しそ科
山地の木陰にはえる多年草
茎:四角形で根ぎわより群がりはえ、やや斜めに立ち上がり、縮れた毛がある
葉:対生し有柄、長蘭渓または長楕円形、先は尖り縁にあらい鈍鋸歯がある.裏面は淡緑色で両面にまばらに毛があり膜質
花:6〜7月、枝先に花穂を付け、白色小形の唇弁花を数段2〜4個輪生する.萼は筒状鐘形で先は5裂し、裂片は鋭く尖る.花冠は筒部短く、上唇は浅く2裂し下唇は大きく深く3裂する.雄蕊2本は他より長く花柱とほぼ同じながさである
日本名:山塔花
金時山(220630)


ヤマネコノメソウ

ヤマネコノメソウ ゆきのした科
人家附近の日陰、石垣の間などにはえる多年生草本
葉:3〜4枚の根生葉は円形、基部心臓形、長柄、縁に低い鈍鋸歯
茎:高さ10〜15cm、3〜4の鋭い稜、小形の葉を2〜3枚互生
花:早春に茎先に花弁のない細かい緑色の花、花下に倒卵形あるいは卵円形の葉状の包葉.萼片4個、広卵形、先端鈍形、開出して緑色.雄蕊8本、花糸短い.2個の花柱は平板状の子房上壁に互に反り返って立つ
さく果:初めは2角状、5月頃開裂、低く平らな4個の小片が開き杯状、底に暗褐色の小さい種子
※日本では本属の種類は多いが、ほとんど対生葉で、互生の種類は少ない
丹沢(220321)


ヤマハギ

ヤマハギ まめ科
山地に広く分布、落葉低木
枝:多くの細い枝を分枝、短い微毛
葉:互生、細長い柄、3出複葉、小葉は広楕円形または広頭卵形、先端円形〜鈍形、あるいは多少凹む、基部円形、ごく短い柄
花:梢の頂部から多数の長い総状花序、紅紫色の花
パノラマ台(150826)


ヤマハタザオ

ヤマハタザオ あぶらな科
山野の陽当りの良い所にはえる越年生草本.苗は星状毛をもった根生葉が束生してロゼットを作る
茎:直立して細長く、まれに分枝し、葉と共に毛が多い
葉:根生葉は互生し、無柄で卵形、卵状長楕円形あるいは卵状皮針形.先端は鈍形、不規則な波状縁または鋸歯を持ち、基部は茎を抱く.基部の耳片の先は円形または鈍形
花:春から夏にかけて茎の頂に白色小形の十字状花を、直立した総状花序につける.花はごく細い花柄を持つ.萼片は4、長楕円形、先端は鈍形.内側2片の基部はややふくらむ.花弁は倒卵形で萼片の2倍くらい.雄蕊のうち4本が長い.雌蕊は1
※ハタザオとの区別は全株粉白色をおびず、花は純白
三国山(210530)


ヤマハッカ

ヤマハッカ しそ科
山地に普通に見られる多年草
茎:四角、直立分枝、多少毛がある
葉:対生、卵形、鈍鋸歯、葉柄両側ひれあり
花:秋、枝先に長花穂、紫色小形唇形花を数個ずつ何段も、花冠上唇は反り返って直立し浅4裂、内面に紫色斑点、下唇は舟形で水平に前方に突き出す、雄蕊4本のうち2本は長く、雌蕊1本とともに下唇の中に隠れている
三ツ峠(170903)


ヤマハハコ

ヤマハハコ きく科
山地、まれに高山の草原に生える多年草
茎:直立し白色綿毛に覆われる
葉:互生、無柄で線状皮針形、先は少し鋭い、基部は茎を抱き、表面は深緑、裏面は綿毛が密生して白色、縁を巻き込む、質厚い
花:夏、茎頂で散房状に分枝、多数の白色頭花、小花は淡黄色、両性花と雌性花は異株
涸沢(170818)


ヤマフジ(ノフジ)

ヤマフジ(ノフジ) まめ科
山野に自生する蔓性落葉低木
茎:左巻き
葉:互生、有柄奇数羽状複葉、小葉4〜6対、卵形あるいは卵状長楕円形、先端尖、基部円形で短柄、両面細毛裏面著しい、葉質やや厚い
花:4月頃、10〜20cmの総状花序、多数の紫色蝶形花、花20〜30mm
※フジより花序が短く花はやや大型、葉は厚質で裏面に多毛、茎が左巻き、花がフジより早い、白花品種あり
畦ヶ丸(180520)


ヤマボウシ 花と果実

ヤマボウシ ヤマボウシの実 みずき科
葉:短柄、対生、卵状楕円形、先端鋭く尖る
花:枝先に花柄、1郡の花、4個の総包片は白色大形、中心に花弁4、雄蕊4、雌蕊1を持つ小花が球状に集まる
箱根(170618)

果実:球状の集合果は赤く熟して食べられる
箱根外輪山(170924)


ヤマホタルブクロ(ホンドホタルブクロ)

ヤマホタルブクロ ききょう科
高地や山麓のれき地に生え、類似のホタルブクロと混生することもある
茎:直立または斜上30〜80cm、粗い毛
葉:根葉は卵形または広皮針形、鈍頭、長柄、花期に枯れる、茎葉は互生、皮針形または卵状皮針形、先鋭尖、基部くさび形または円形、下部の葉は有柄、上部は無柄、低い鈍鋸歯、両面毛
花:6〜7月頃、茎上部に分枝、紅紫色または淡紅紫色で濃い斑点、がく筒は子房と合着、萼裂片間のへりは反曲しない、花冠は筒状鐘形、先は浅5裂、下向き、雄蕊5本、花柱1本、柱頭3裂
富士山麓(170806)


ヤマホトトギス

ヤマホトトギス ゆり科
山地や丘陵の樹下に生える多年生草本
葉:出たては無毛、倒卵状楕円形、基部は茎を抱かない、表面は白っぽい緑色、濃色の油滴状斑点が明瞭、中部以上の葉質は薄く草緑色、楕円形または広楕円形、両面とも短毛、基部は茎を抱く
花:9月頃、茎頂や上部葉腋に花のまばらな散房花序を出す.花軸の毛は柔らかい.花はホトトギスに比べると小形で花被片の開きが違う.上向きに開き、花被片と花柄は外側に軟毛がはえ、白地に紫の点がある.中央辺から先で急に平開し、外花被片3個は広卵形、基部に袋状突起、内花被3片は狭く長い.雄蕊6本、花糸は寄り添って立ち、上部は反り返り頂に葯がつく.子房は細長く、花柱は1本で上部で3本に分かれ、その先で2裂し粒状の毛がある
三ツ峠(170903)


ヤマユリ(ヨシノユリ)

ヤマユリ ゆり科
山地にはえ、人家に栽培する多年生草本
茎:高さ1〜1,5mで直立、鱗茎は大形で径10cm内外、扁球形
葉:茎に散在してつくが横向きの茎は2列になってつく.深緑色、皮針形または広皮針形、10〜15cm、革質で滑らか、先端は鋭尖形で葉脚は丸く短柄
花:盛夏の頃、茎先に数個の豊大な美花を開き強い香気.径15〜20cm、椀状鐘形、白色で内面に赤い小点を満布.花被片は卵状皮針形で先端は外に反り返る.中脈に沿って黄色くなり基部は深く落ち込んでその附近には短柱状の突起が一面にある.雄蕊6個は花被と同じ高さで葯は2cm内外、暗紅褐色
箱根、芦ノ湖遊歩道(150726)


ヤマラッキョウ

ヤマラッキョウ ゆり科
山地に生える多年生草本、冬期は枯死
葉:茎の下部に2〜3立ち、薄い青緑色、三つの稜、下葉は鞘
花:晩秋、葉間から緑色の茎を1本、円柱形で質強い、茎先に多数の紅紫色花を束生、球状の散形花序
八子ヶ峰(160825)


ヤマルリソウ

ヤマルリソウ むらさき科
山地の木陰に生える多年草、根出葉は根際に数枚群がってつく、12〜15cm幅3cm、倒皮針形で縁は多少波状、全体に毛が多い
茎:花茎状で根出葉の中から数本立ち、7〜20cm、基は倒れ上部は斜上、皮針形の茎葉をまばらに互生
花:春、茎頂に総状花序、初め淡紅色、後るり色、がくは緑色5裂、花冠は約1cm、下部は短筒、上部は5裂平開、筒上端に凹頭の小突起5個、雄蕊5本筒の中
果実:4個の分果、円形扁平
三浦アルプス(180408)


【ユ の 花】


ユキザサ

ユキザサ ゆり科
山地の林中に生える多年生草本
茎:直立、上半分傾斜、20〜40cm、粗毛深い
葉:茎上半に2列互生、短葉柄で卵状楕円形または広楕円形5〜10cm、緑色、両面に毛、脈は少し隆起して縦に並ぶ、先端鋭尖形、基部円形または切形
花:5〜6月頃、茎先に円錐花序に白色小花、花軸に多毛、完全花、花被片6、各片は楕円形、雄蕊6、雌蕊の花柱は柱状で立ち柱頭わずかに3裂、花後に液果
茅ヶ岳(180528)


ユキノシタ

ユキノシタ ゆきのした科
全体を長い毛で覆われる
葉:ロゼット、長柄、腎臓形、基部は心臓形
花:花序には紅紫色の腺毛が密、萼深5裂、裂片卵形、花弁5個、上3個小さく卵形淡紅色、下2弁は皮針形白色
箱根(170618)


ユキワリソウ

ユキワリソウ さくらそう科
高山帯にはえる小形の多年草
葉:数個あるいは多数根際に集まり、長楕円状皮針形で、縁に鈍鋸歯がある.下部は柄となり、葉面にしわがあり、裏面は淡黄色の粉が着いている
花:夏、10cm内外の花茎を葉よりも高く出し、茎頂に淡紫色で柄のある小花を開く.がくは鐘状で5裂.花冠の下部は筒となり、上部は5裂して広がり、径10〜14mm、裂片は更にやや浅く2裂する.雄蕊5本、雌蕊1本はともに筒の中にある
日本名:雪割草で高山に生えて雪解け直後に開花する
白馬岳(190721)


ユリワサビ

ユリワサビ あぶらな科
山地の谷川沿いの森林中に生える多年生の小形草本、全株無毛
根性葉:数枚、長い葉柄、卵状腎臓形または円状腎臓形、頭部は円形、基部は心臓形、縁は波状に凹凸、葉脈の先端がわずかに突出
葉:茎上葉は卵形、基部は心臓形で有柄、縁に鈍鋸歯
花:4月頃、15cmくらいの茎を数本立て、葉を互生し、頂から短い総状花序を出して、白色小形の十字状花をつける.花は有柄、萼片は楕円形、花弁は広いへら形、雄蕊の中の4本が長い.雌蕊1本
松田山(190331)


【ヨ の 花】


ヨゴレネコノメ

ヨゴレネコノメ ゆきのした科
箱根(210402)


ヨツバシオガマ

ヨツバシオガマ ごまのはぐさ科
高山の草地に生える多年草
茎:直立
葉:4枚輪生、短柄、根際は長葉柄、長卵形または長楕円状皮針形、羽状深裂、裂片皮針形で鋸歯
花:夏、茎頂に花穂、4個づつ輪生、数層、花冠は紅紫色、唇形、下部細長い筒、上部は2裂唇形、花冠上唇は先端細長いくちばし状、下唇は幅広3裂、2本づつ長さの違う4本の雄蕊
涸沢(170817)、立山(180812)


ヨツバヒヨドリ

ヨツバヒヨドリ きく科
日当たりのよい林縁や草原に生える多年草
葉:3〜5輪生、若い個体は対生もあり、皮針形または線状皮針形、分裂しない、両面に短毛、裏面に腺点
花:8〜9月、頭花は密な散房花序、小花は白色または帯紫色
涸沢(170818)


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