上高地・新穂高 (H20.5.4〜5) 

 上高地へ来たのは2度目。前回は、乗鞍岳へ登ったときに立ち寄った。夏の雨上がりで、六百山の嶺々から水蒸気が立ち上る様が、中国の水墨画のように幻想的な光景であった。
 今回は、五月晴れの青空のもと残雪を頂いた穂高連峰の息をのむような景色を堪能する。まさにヨーロッパアルプスの雰囲気を満喫することができた。
 「上高地」という地名は、「日本アルピニズム発祥の地」ということなのでてっきり近代登山が生まれてからつけられた地名だと思っていた。ところが、江戸時代あるいはそれ以前から「上河内」とか「神河内」という地名で呼ばれていたそうで、ずっと昔から人の足跡が伺われるそうです。
 また、今でこそ道路が整備され上高地まで車で簡単にアクセスすることができるが、井上靖の「氷壁」や新田次郎の小説を読んでいると、戦前や戦争直後の時代までは、北アルプスへの登山の出発点である上高地までくること自体が大変であったことがよくわかる。このすばらしい自然と景色をいつまでも大切にしたいとつくづく感じる旅でした。

河童橋から穂高連峰を望む
(中央に奥穂高岳、左に西穂高岳、右に前穂高岳)

【上高地】 

標高1500mに位置し、ヨーロッパアルプスの雰囲気を漂わす景勝地で穂高岳への登山基地となっている。

【新穂高】

ロープウェイ西穂高口駅の標高は、2156m。新穂高ロープウェイで簡単に穂高岳の稜線に立てて北アルプスの眺望が楽しめる。

○奥穂高岳(3190m) ○西穂高岳(2909m) ○前穂高岳(3090m)○明神岳(2931m) ○焼岳(2455m) ○六百山(2450m)
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@梓川と穂高連峰 A奥穂高岳

Bヨーロッパアルプスの雰囲気が漂う C明神岳に圧倒されます

D川下には今も活動する焼岳 E六百山方面の嶺々

F西穂高口展望台からの眺め G西穂山荘が見えます