剣山(1955m)・次郎笈(1929m)   H21.10.24〜25

 10月24日から四国の剣山へ1泊2日の紅葉の旅にでかけました。徳島の美馬ICから国道438号を見ノ越に向けて車を走らせます。国道とは名ばかりで道は細く対向車に気を遣います。 さすが四国の秘境と言われるだけに見ノ越の手前1時間ほどは道沿いに人家を見かけません。 


 見ノ越から標高1730mの西島までは登山リフトで楽して登りました。(歩けば約1時間) 西島から刀掛の松を経て40分程度で剣山本宮神社に到着です。剣山頂上は、その名とは反対になだらかでだだっ広く「平家の馬場」とも言われています。 


 剣山山頂の向こう側には、母のようにやさしくどっしりした次郎笈の美しい山容が目に入ります。剣山から約1時間程度の尾根歩きで標高1929mの次郎笈頂上に到着です。頂上からは、剣山をはじめ三嶺などの四国山脈の展望が360度楽しめます。そして歩いてきた剣山方面を眺めると、秋の柔らかな日差しのもと四国笹の薄緑の中に一筋の尾根道がくっきり浮かび上がりのどかさを感じさせてくれます。


 下山は、大剣神社の巨岩を参拝して紅葉・黄葉を十分に満喫しながら見ノ越まで歩きます。 その晩は、見ノ越の民宿に宿泊しましたが、 静寂が支配する夜更けにピィーョ ピィーョと鹿の甲高い鳴き声が谷間に響き渡って、改めて山深いところにいることを実感します。


 翌日は、奥祖谷の二重かずら橋をおとずれました。平家の落人伝説が伝わるかずら橋のもの悲しさと秘境の渓谷の紅葉・黄葉の艶やかさが見事な風景を作り出しており、紅葉を満喫することができた旅でした。

西島から仰ぎ見る剣山




笹の緑と紅葉の次郎笈


【剣 山】

剣山は、標高1,955mの山で、愛媛の石鎚山に続き西日本第二の高峰で日本百名山の一つ。別名太郎笈(たろうぎゅう)と呼ばれ、南西側の次郎笈と対峙する。笈とは山のことで、剣山の太郎笈に較べて高さが少し低いので次郎笈と呼ばれている。

剣山という山名は、安徳天皇ゆかりの剣が由来であるとされているが、頂上直下にある大剣神社の剣岩が由来とする説もある。

 【二重かずら橋】                          

奥祖谷の二重かずら橋は、約800年前平家一族が剣山頂上の平家の馬場での訓練に通うため架設したといわれている。かずら橋が2本並んで架かっている為、通称「男橋女橋」とも「夫婦橋」などとも呼ばれている。                                                                          

写真ギャラリー

写真をクリックすると拡大します


@登山リフトで西島へ A走ってきた道が見えます

B刀掛の松 C剣山本宮神社

D剣山山頂 E次郎笈に向かいます

F紅葉がきれいです G次郎笈から剣山を展望

H大剱神社の巨岩 I見の越まで歩いて下山

J紅葉が綺麗 K黄葉も趣があります

L祖谷谷の紅葉 Mかずら橋を渡ります

N奥祖谷のかずら橋を見学 O奥祖谷の紅葉