睡眠時無呼吸症候群

当院では、いびきや睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome = SAS)の検査、治療にも力を入れています。

睡眠時無呼吸症候群(以下SAS)は『いびきがうるさい』だけでなく、『睡眠の質を悪化』させ、子どもさんでは顎の発育や集中力などに影響を与え、大人では昼間の傾眠(眠たい)傾向や血圧上昇につながり、『突然死の危険』をもはらんでいる…『危険な状態を引き起こす』可能性があります。

管理人Dr.TOSHIは1994年に鹿児島大学耳鼻咽喉科に入局した年から「いびき外来」に携わり、当時南日本新聞に掲載された『いびきに対するレーザーによる下甲介粘膜焼灼術』の研究グループの初代メンバーの一人でございました。
なので、いびきとSASに関しては思い入れがあります。医者1年目でレーザー手術に300件以上関わって大変でしたが、その後は独自の理論も含めてレーザー手術も改良し現在に至ります。
医者になったのが1994年でしたので、2024年にはSASに関わって30年ほどになります。(ひゃ〜、長い〜!)

現在では重症のSAS患者が増加していることでレーザー手術よりはCPAP(睡眠時の持続陽圧呼吸)治療がメインになっておりますが、耳鼻咽喉科医がSASを診療するメリットは、とにかく局所をしっかり見たうえで、適切な治療の選択肢をお示しすることができると考えています。
例えば、鼻が詰まり気味の患者さんにCPAPを行ってもきついだけで効果も出ないし、長続きしません。

SASやいびきの原因に関しては、主に骨格、肥満、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、扁桃肥大(アデノイド増殖症を含む)、その他の呼吸器疾患や精神疾患などがあげられますが、一般的には圧倒的に肥満、アレルギー性鼻炎、扁桃肥大が挙げられると思います

当院では教科書的になりすぎず、その方の生活スタイルや重症度に応じて治療法をお示しいたします。治療に先立って問診や検査を行います。特に睡眠時ポリグラフ検査が重要で、睡眠中のの呼吸状態、いびきの音の大きさ、寝ている体位などを検査機器で測定します。

SASの治療法の例
@アレルギー性鼻炎などの内服治療やレーザー手術
A肥満対策
Bいびきに対する軟口蓋形成術(入院が必要)
CCPAP(在宅持続陽圧呼吸)
・・・などです。

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