耳鼻咽喉科を受診する時には・・・
知っておくといいこと
- 他の病院、診療所にかかっているときや、薬を服用したりしている (または最近まで服用していた)時はそのことを教えてください。特に薬の名前は重要です。分からないときはその薬剤情報書、薬や薬の入れ物を持ってくるとありがたいです。
- 診察をスムーズに行うため、問診票には出来るだけ明確に答えてください(問診票から診察は始まっています)。
- 診察直前でいいので入れ歯(義歯)をはずしましょう。 耳のことで受診する際は耳の掃除をしてから来なくて結構です。 (その方が病態が分かりやすいことがあります)
- 鼻水をきれいに拭きとってからいらっしゃる方がいますが、その性質を観察することも必要です。とってこなくても結構です。
- 鼻血(鼻出血)のときは落ち着いて、下を向いて、鼻から血が出るようにしましょう。上を向くと血を飲み込んで気分が悪くなったり、吐き気をもよおしたりしますし、血圧も上がります 。
- 『食後』とか『食前』とか『食間』などと書いてある薬は、食事をしてなくても大体の時間の目安で飲んでください。 (よく「メシ食わなかったから薬飲まなかった」っていう方がいます。それはいけません!) 耳鼻科の薬で、食事に左右されるものはほとんどありません。(医師から指定されたときを除く)
- 薬のアルミの容器(PTP)は危険ですから、中身を出して『薬だけ』飲んでください。(カプセルはカプセルのまま飲んでくださいね)
- 耳鼻咽喉科は器具を多く使うので、お子様などは怖がることがあります。保護者がついて来て下さるのがよろしいでしょう。
- お子さんの処置に関しては暴れないようにガッチリと押さえて頂くことがあります。動いて傷つける方が危ないのでよろしくお願いします。特に鼓膜切開・鼓膜チューブ挿入などの時には、男性に支えてもらった方が安全です。
- 慢性疾患が多いので、治療期間が長くなることが多々あります。心配なことや知りたいことはどんどんたずねて下さい。時代はインフォームド・コンセントです。(別に時間を設けることがあります)
- 待ち時間が気になるという方は、診療予約も行っております。予約された時間に来院頂くと、待ち時間が30分を超えるような場合に、一般の患者さんよりも早めに診察致します。お気軽にご相談下さい。なお、緊急を要する方や、重症患者がいらっしゃる場合はこの限りではありません。御了承下さい。
- 初診の時には『どういった診療を望むのか』ということをはっきりさせましょう。徹底的に調べて欲しいのか、とりあえず症状だけなくして欲しいのか、病状説明 やセカンドオピニオンを希望されるということもあります・・・治療費や、時間のことも考えると大事なことでしょう。
- 患者さんが混み合ってくると、気がつかないことや、失礼と感じられることが出てくるかもしれません。「粗相(そそう)」のないように十分気をつけていますが、もしそう感じられることがありましたら一声かけてください。サービス業と割り切れない業種です。時にはきつく患者さんを叱ることも、指導することもあります。「こっちは客じゃ!金払っとるんじゃ!」的な方にはお引取り頂くことがあります。
- 初診の方は診察終了時間ギリギリに来院されますと、検査・処置の面で制約が生じてしまい、満足いく診療が出来ないことがあります。「検査を明日やりましょうね」なんていう事のないように時間に余裕を持って受診される方がよろしいでしょう。