鉄道紀行その6

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2001年8月5日
キハ126系(快速アクアライナー)2両 益田(12:46)→出雲(14:47)山陰本線
キハ126系
 ここで実は時刻表を見間違えてちょっと焦りました。
 乗ってきた列車の数分後に出るものだと思って、同じホームの向かい側の列車に急いで乗り継いだのですが、入った途端何かが違う雰囲気が・・・ 『いくら新型車両になったといえども、このシートはまるで特急列車の様な感じが・・』 すると、丁度車内放送が『この列車は12時丁度発特急スーパーくにびき8号です。停車駅は、浜田、江津、・・・・』と案内しているではありませんか 急いで降りました。しばらくして特急列車は発車していきました。
 ホームには列車は一両も停まっていません。丁度車内清掃をする人が次の列車の清掃の為にホームにいたので、 『11時46分発のアクアライナーは今日は走って無いのですか?』と聞いてみました。すると、『うーんちょっと待ちや』と言って何か簡易時刻表みたいな物を出して 『そんな列車あらへんで12時46分ならあるけど。』と言う返事。急いで自分の持っている時刻表を見たら12時46分と書いてます。 『うーん、見間違えたのか・・・。でも1時間後でよかった。1時間前なら大変だった。』と思いました。 『しかし、1時間ほど暇だなぁ・・・。予定外の事だし何にもする事無いな。』とか思いながら、ぼへーっとしながら、時間をつぶしました。
 ようやく列車が来ました。先ほどの特急列車とは種類が違いますが新型車両です。が、この車両新しいのは良いのですが一つだけ重大な欠点がそれはトイレが無いのです。 通して最後まで乗る人が少ないからそう言う風になったのかも知れません。しかし、終点の米子駅までは3時間もあります。頻繁に列車が来るのなら一旦降りて トイレを済まして次の列車に乗れます。ですが、ここは山陰本線と言えども本線とは名ばかりのローカル線、1時間に1本あるかないかの運行です。 だから我慢するしかないのです。それ以外はボックスシート(対面式シート)の幅が広いし、内装が木目調だしお洒落な感じがして良いですけどね。
 さてお客さんをそれなりに乗せて出発です。さっきまで乗っていた気動車とはまったくの別物です。まず加速がぜんぜん違います。電車と殆ど同じくらいの加速をします。 後、加速中の『ゴロゴロ・・・』という音や、加速によるエンジンの振動がまったくありません。耳を澄ませばようやくエンジン音が聞こえる程度です。

益田〜三保三隅周辺  列車はしばらくすると海岸沿いを走ります。左手に日本海が見え綺麗で眺めは最高です。入り江になっている所が多いので、トンネルを越えるとまた海岸という風な景色になって お気に入りの場所になりそうです。
仁万〜大田市周辺  さらにしばらく走ると、今度はだんだん海を離れて、平野部になり両脇を田畑が広がる区間になります。ここもまた俺の好きそうな景色の一つで、この区間は俺のお気に入りの区間 になりました。この区間はまだ電化されていないので視界を横切るものが無く本当に良かったです。
 そのうちこの区間の景色をレイアウトにしようかなと思いました。線路の架線が見えてきて民家が増えてきたら、出雲駅を定刻に到着。
羽根屋の蕎麦  さあ、今日のお昼ご飯はお弁当ではないのです。出雲駅に降りたのは、勘のいい人ならわかると思いますが・・・、そうです、蕎麦を食べるためです。 駅が高架になった事に伴い周辺はあちこち工事中でした。一畑電鉄(ローカル私鉄)の駅も同じ様に高架になっていました。
 で、本などでおいしいお蕎麦屋さんを調べていなかったので、駅の観光案内で聞くことにしました。『ここらへんでおいしい蕎麦屋さんってどこにあります?』と俺が聞くと 『2軒ほどありますけど』と言う返事。『えっ、2件しかないのか、有名な所なのに』と思いましたが、その辺をつっこまないで、さらに説明を聞きました。 『1軒は、カレーライスとかいろんな物やってます。』と言うので蕎麦だけをやっている方に行く事にしました。まあ、どちらも同じ方向にあったし駅から10分くらいの距離だったので、 両方みて見た目が良い方に入ったらいいわと思いそこに向かいました。最初に見たお店は確かにカレーライスとかラーメンもやっていたので、蕎麦屋さんというより食堂って感じがした。 なので、もう一軒の方に行きました。こちらは、蕎麦だけやっている見たいなので、迷わず入りました。
 そして割子蕎麦(600円)を注文しました。蕎麦が来て『蕎麦の上にお好みの薬味を乗せてつゆをかけて食べてくださいね。』と食べ方を聞いてさっそく食べました。 出雲蕎麦は信州蕎麦と違った歯ごたえでどちらも甲乙つけがたい味でした。蕎麦湯も飲んで、満足して駅に戻りました。

キハ40系 普通 2両 出雲(16:14)→米子(17:30)山陰本線
キハ40系(首都圏色)
 今度もまたまた国鉄時代の気動車ですが、この列車の後ろの車両はなんと、更新工事前の車両でした。しばらくはこの系列の車両ばかり乗るだろうから、あえて古い方に移動して席に 座りました。座ると予想通りベコベコのクッションのへたったシートですがそんな事はどうでもいいのです。もうこの車両にも乗れなくなりそうだから・・・。この車両も次の車検には廃車か内装を 新しくする工事をしてしまうでしょうから。さて更新工事前の車両は窓が開くのです。これが旅行気分が出て良いのですよ。窓が開かないのはなんとなく好きじゃないです。
 特急の遅れにより2分遅れで発車しました。出雲を出てちょっと走ると、また田畑が広がる風景に変わります。遅れを取り戻す為か列車はどんどん加速して行きます。車内に聞こえるエンジン音も ちょっと頑張って走っている様にも思えます。そのかいあってか、玉造温泉駅につく頃には定刻通りになっていました。
乃木〜玉造温泉周辺  左手に宍道湖が見えてきたら、もうすぐ米子です。宍道湖と言っても、何かいまいちピンときませんでした。と言うか、蜆とかの食べ物のイメージしかなかったので、これが宍道湖ですという看板を 見つけても、なんか大きな湾みたいな感じでした。宍道湖が見えなくなってしばらくすると米子駅に定刻に到着。


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