鉄道紀行その5

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2001年8月5日
キハ40系(普通)2両 小郡(9:12)→益田(11:45)山口線
キハ40系(広島色)
 今日も良い天気です。さて、今日の朝ご飯を駅弁当屋さんで朝購入しようとしたのですが、初め行ったときにはお弁当が一つも無くて『あら、これはちょっとやばいかな?』と思いました。 でも、店のおばちゃんが『9時に来るで』と言ったので、それまで駅で他の列車等の撮影をして時間をつぶしました。 9時になったので、駅弁当屋さんに行くとまだありません。『心配になってお弁当まだ来ませんか?』と聞くと『いつもならもう来ているんだけどね』と言う返事。 さらに『新幹線でも売ってるよ』と。『新幹線じゃなくて12分発の普通に乗るので・・・』と言うと『あ、そうなのじゃーちょっと見てきてあげる』と言っておばちゃんは搬入口(倉庫?)の方に行きました。 しばらくして手にお弁当を持って帰って来てくれました。『はい、待たせてごめんね』と言うと山頭火弁当を50円引きの1000円で購入。店のおばちゃん急かしてすいませんでした。
 さて、みんなが丁度座れるくらいの乗車率で出発です。昨日までは電車に乗っていたのですが、今日は気動車なので加速が遅いです。しかも音がすごい。『ゴロゴロゴロ・・・』と言いながら加速して行きます。 しかし、加速が終わると気動車のエンジン音が聞こえ無くなり、『ガタンゴトン』とレールの繋ぎ目を乗り越える音だけがするので、ちょっと不思議な感覚です。 この線はSLも走るのでそういう景色にマッチしている所と思いきや、小郡駅を出てしばらくは住宅街を走ります。『ガラガラガラ・・・』と気動車のエンジン音を聞きながら山口駅に到着。 ここは観光の名所の最寄駅なのに、駅自体はそんなに観光駅ぽく無くごく普通の駅でした。 ほとんどの人が降りました。客層から言うと観光客と言うより普通の買い物客の方が多かったです。ようやくボックス席(向かい合わせの席)に座ることが出来ました。
山頭火弁当  さて、山口(やまぐち)駅を過ぎると、辺りはSLが走るのにマッチしている風景に変わります。やがて平野部を離れ、山越えとなります。エンジン音も一層大きくなり、スピードもガクンと落ちるので一生懸命登っている感じ が伝わってきます。お腹も空いてきたので山頭火弁当1050円を食べる事にしました。俺の好きな物ばかり入っていたのでかなり美味しかったです。
半自動ドア  しばらくすると篠目(しのめ)駅に到着。ここで『15分ほど停車する』とアナウンスがありましたので、数人の人はタバコを吸いにホームに降りて行きました。 俺もタバコは吸わないけれど降りてみました。降りたくなった理由は、この列車の半自動ドアを試して見たかったからです。停車している間、扉は閉まっているので自分で扉の横にあるボタンを押さないと開きません。 恐る恐る『開』ボタンを押します。『プシュー』と音がして扉が開きました。
篠目駅  さて、ホームに出ると真夏の日差しが照り付けてちょっと暑いです。『ここの風景俺の趣味の一つである鉄道模型のレイアウトのネタになる』 と思ったので撮影しておきました。暑くなったのと、いつ出発するか解らないと言う不安に駆られたので車内に戻りました。何時の間にか扉が閉まっていたので(外は『開』しかボタンが無い)当然『開』のボタンを押して車内に戻ります。
 しばらくすると、前方から行き違いの列車が来ました。『この列車の為に長い事停車していたのね』と思いながらも貴重な経験が出来たのでよかったです。
津和野駅  そして、列車はまた山の中や盆地の中を走っていきます。やがて、最後の山越えをすると列車の『ガロゴロゴロロロ・・・』と唸るエンジン音はなくなり、 『ガラガラガラ・・・』とアイドリング音だけになり、それが淡々とレールの繋ぎ目を乗り越える音だけが聞こえるようになるとまもなく津和野(つわの)駅に到着です。
 この津和野駅はSLやまぐち号の終点駅なのでSL列車に合うような感じの駅になっています。SL列車の進行方向を変える為の転車台もあります。 ここで人がそれなりに乗ってくると思っていたのですが、数人の人が乗り降りしたくらいでした。やはりこの列車は生活の足に使われているみたいです。まぁ、ツアー等の観光客はこの駅に来るのにはほとんどSLやまぐち号を使いますね。
 津和野駅を出て最後の山越えをすると益田駅に定時に到着。


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