鉄道紀行その3

 1   2   4   5   6   7   8   9   10 


2001年8月4日
115系(快速シティーライナー) 4両 三原(13:11)→岩国(15:02)山陽本線
115系(広島新快速色)
 この三原駅は、追い越しが出来る2面4車線のごく普通の高架駅です。でもここから呉線と言って瀬戸内海沿いを走る路線があるのですが、今回はパスしました。 でも、とてもそんな分岐があるような駅には見えません。呉線の方面の列車も停車していますが、ただの追い越し待ちのように見えます。 この列車は、さっき乗ってきた列車の3分後に岡山から出ている列車なので、それほど人が乗っていないと思っていたらこれが大間違いでした。 ほとんど埋まっています。急いで空いている席に座りました。うーん、立っている人もかなりいます。
 さて、この列車『快速』ってなっていますが、時刻表を見たらほとんどの駅に停車します。そして、その停車しない駅の間にちょっと興味のあるポイントがあるのです。 それは、瀬野〜八本松間です。ここは峠なので貨物列車はすべて、補助機関車(貨物列車は長く重いので、坂が登れなくなったり下る時に止まらなくなったりするを防ぐ機関車)が連結されるのです。 補助機関車の連結された貨物列車を期待しながらずーっと車窓から見ていましたが、こう言う時に限って貨物列車はなかなか来ません。そうこうしている内に八本松駅を通過しました。
 さあ、これから峠に入ります。この列車も心なしかモーター音が大きくなりスピードが落ちたような気がします。しかし、依然貨物列車は来ません。 『うーん、まだかー』とか思っていたら、見えてきました瀬野駅が・・・『あーすれ違わなかったか』とがっかりしました。さらに補助機関車の為に停まっているであろう機関車を見ようと 思ったのにその機関車が停まっている様子すらありません。『あれ?、どこに待機しているのかな?』等と考えていると『ピッー』っと汽笛が鳴り、貨物列車が来ました。 『今頃来ても遅いわ』とか思いつつ、でも『やっぱり、貨物は長いよな〜』とか思っていたら、貨物列車の一番最後に赤い機関車(補助機関車)がついてました。 中には気づいた人もいて『あっ』とか言う声がしました。少しの間、車内はちょっとざわついてました。峠を越え、周りの景色が開けてきたらもうすぐ広島駅です。 広島駅のちょっと手前の所で補助機関車の機留場があり3両ほど停まっていました。『普通、機留場は峠の近くにあるけどあんな山奥にはあるわけ無いか』と一人で納得しているうちに広島駅に到着。
 広島駅では大勢の人の乗り降りがありました。ついでに座席が空いたので横向きの座席から、ちゃんと前向きに座れる席に移動です。これでゆっくりと窓の外を見れます。 車内広告に目をやると、広告内容が広島周辺の広告に変わっています。これを見てるだけでも『遠くに来たな〜』って思います。
 さて、広島駅を過ぎるとしばらくして右手に大きな島が見えてきます。そうです、宮島です。が、残念な事にそれを一切考えないで座ってしまったので反対側なのです、 宮島が・・・。『宮島口』と言う駅名のアナウンスがあると、みんな一斉に島の方を見ています。でも、肝心な厳島神社は見えると思っていたにも関わらず全く見えません。 見えるのは目にも鮮やかな緑の木々に覆われた島のみです。そんなこんなで宮島が視界から離れて行き、岩国駅に定刻通り到着。


115系(普通) 4両 岩国(15:15)→小郡(17:06)山陽本線
115系(瀬戸内色)
 さて、この列車も前からの乗り継ぎ客がほとんどです。ホームで待っている顔ぶれは前の電車とほとんど同じです。
その中で、関西から乗っている高校生らしい集団の会話を聞いて思わず笑いました。一人の女の子が『ここどこ〜?』と聞くと、『岩国』と一人の男の子が。 女の子はさらに『何県?』と。すると男の子は『徳山県ちゃうかな?』と。 『おいおい恥ずかしいぞ。思いっきり間違ってるし、そんな県あらへんで』と心で叫んでいると、その場所にいなかった引率の先生が帰ってきて『おまえら、恥ずかしいぞここは山口県やで』と言い、解決しました。 が、声が大きかったのでその辺にいた人達にも聞こえているはずで、みんな『アホやな』と思ったハズです。と思っていると列車が入ってきました。この列車もそこそこの乗車率です。
桃太郎の祭りずし  さて、ここでようやく岡山で買った、桃太郎の祭りずし(950円)を食べます。この弁当の写真を見たらわかると思いますが、桃太郎の祭りずしは中の容器がピンク色です。 それを知らないで開けたので中からピンクの器が出てきた時は、ちょっと恥ずかしかったです。
藤生〜通津周辺  ここからは海沿いを走る事になるので、瀬戸内海の島々が見えてなかなか良い車窓です。 やがて海岸沿いを離れ山の中も走ります。これがまたなかなかいい感じなのです。一言で言うと山があって田んぼがあってって言う、みんながよく想像する田舎って言う風景になります。 列車はそんな中を淡々と走って行きます。
ここでちょっとした問題が・・・。車内が弱冷房車なのに寒くなってきたのです。まぁ、俺は寒くなかったのですが、周りの人達が乗り継ぎに継ぐ乗り継ぎの疲れもあってか上に服を羽織りだしました。 特に寝ている人たちは寒かった様です。 確かに『ちょっと寒いな』と感じてはいましたが。長距離の移動は気候の違いのせいもあってか疲れやすい様です。これはちょっと勉強になりました。


もどる   つづく


鉄道紀行表題へ