ホーム はじめに 自己紹介 更新案内
こんなことはありませんか? 自閉症ってなんだろう? 自閉症の診断基準 その他
自閉症の人とのつきあい方 知的障害ってなんだろう? 知的障害の診断基準 療育手帳について
知的障害のある人とのつきあい方 おさるの部屋 ADHD・LD関連の本 自閉症・知的障害関連の本
その他いろいろの本 わんこの部屋 フォトギャラリー わがやのお庭 参考のために・・・






おさるのお部屋
おさるに関することを、綴っています。


| Back | Index | Next |

29   感覚統合訓練で、こんなことをやってます。
更新日時:
H19年2月28日(水)
感覚統合訓練を行っているのは、作業療法士(Occupatinal Therapist 略してOT)です。
 作業療法士とは、身体または精神に障害があるある者またはそれが予測される者に対して、その主体的な活動をはかるため、諸機能の回復、維持および開発を促す作業を用いて行う治療、指導、援助を行う(社団法人 日本作業療法士協会定義)人のことを言います。
 
 そして、訓練は一人一人にあわせたメニューですので、おさるがやっている内容が、他の人にあうとは限りません。 ただこういうことをやっているんだ・・・と理解していただけたらと思っています。
 
 おさるが感覚統合訓練を受け始めたのは、小1の2学期からでした。 本当は幼稚園入園前に申し込んでいたんですが、定員いっぱいだったので、待機の状態でした。 受けられるとわかったときは、やっと順番が回ってきたんだ!とほっとしたのを覚えています。
 
 その当時は、まだまだ体をいっぱい動かしたい! 動かさないと集中力がでない・・・という感じだったので、ブランコ、フトブロックの上を歩くなど、ダイナミックな動きのある訓練が、スタートでした。
 トンネルくぐりをやりましたが、これは自分の体の大きさがきちんと理解できないと、トンネル壁にあたらないように通れません。 ただ体を動かすことだけではなく、自分の体の大きさを理解するのにもなります。
 圧迫刺激が嫌じゃなかったので、毛布にくるまって、ギュギュと少し締めて関節に圧をかけていく・・・ってことをしていました。
 
 ベタベタするものをさわるのは嫌なおさるでしたが、スライムを使ったり、シェービングクリームを使うことは好きでしたので、体に貼り付けたり、その上に字を書いたりしました。
 
 ある程度、慣れてきたら、ただ体を動かすことだけではなく、動かしながら作業をする課題になりました。
 ブランコをしながら輪入れをする、ボールを使って的あてをする。 またひらがなの文字が枠と分かれるようなスポンジのパズルを使って、片方を訓練室のあちこちに先生が貼り付け、残り半分を見せらて、おさるが探しながら完成させる、マジックテープで2つに分けられる野菜や果物、また赤・黄・青・緑のまるいシールに、文字や数字を書いて、同じように使いました。 もう少し慣れてくると、文字で指示を出されるようになりました。 このことは、字、野菜、果物の形と名前の理解とも結びつきます。
 また的あても、カラーボールを使うことにより、色を認識することにもつながっています。
 
 ブランコの揺れは、体のバランスを取る勉強にもなります。 不安定なところで、安定した姿勢を保には、どうしたらいいか?を身につけるのにも役に立つようです。
 
 「手伝ってください」「助けてください」などの言葉を使う機会を設けてくださっています。
こういった言葉を覚えることにより、社会生活を楽に送ることが出来るから・・・と、子ども全体の生活のことを考えて、メニューを組んでくださっているように思っています。