自閉症の人の多くは、知的障害を伴っています。 知的な遅れと将来的な問題とあわせて、低機能自閉症(重度精神遅滞)・中機能自閉症(軽度精神遅滞)・高機能自閉症(正常の知的水準)の3つに分類することが出来ます。
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低機能自閉症
・中、重度精神遅滞(IQ50以下)
・言語ほとんど無し
・人見知りの欠如、常同反復行動、多動、横目づかい、過敏性、集団参加困難
・学校教育は、養護学校に行かれる方が多い。
・大人になると、知的障害が前面に出てくる。
中機能自閉症
・軽度精神遅滞(IQ50〜70)
・言語でのやりとり可能だが、極端な過敏性を持っていたり、視線を回避したりすることがある。
・個別的対応、あるいは構造化された教育が一般的には必要なので、障害児学級などに行かれている方が多い。
・独特の認知構造や情報処理過程を持つので、物事の全体的把握が難しかったり、理解困難なためにかんしゃくやこだわりが起きる。
・大人になると、社会生活に援助が必要。
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高機能自閉症
・知的には正常
・言語で意思疎通が可能だが、情緒面で未熟さがあることも。
・通常の教育を受けている方が大半、極めて高いIQの人は、大学への進学も可能だ対人関係の問題でつまづきがおきやすい。
アスペルガー症候群
高機能自閉症とは別の診断基準にはいっているアスペルガー症候群も自閉症の1つです。
知的には正常、言語面もほぼ正常、学力は普通以上だが、友達関係が上手く作れないなど社会性に問題があります。
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