自閉症とは、自分の殻に閉じこもっている人のことではありません。 
根暗な人、内気な人でもありません。 
また、乳幼児期に不適切な育て方をされたために、心を閉ざしてしまったわけでもありません。 
今のところは原因不明ですが、中枢神経系を含む生物学的なレベルの障害だと考えられています。 
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@ 対人関係の困難さ 
・乳幼児期に抱かれることを喜ばない。 
・呼びかけられても返事をしない。 
・目と目で見つめ合うことや身振り、表情などが乏しい。 
・同年齢の友達に関心が薄く、仲間関係を発展させられない。 
・楽しみや興味を人と共有することができない。 
・人との情緒的な相互性がない。など 
A 言葉の遅れ 
・話し言葉が出てこない。 
・言葉の発達が遅れる。(生涯ひとことも話さない人もいます。) 
・十分に言葉があっても人との会話を続けることに困難がある。 
・相手に併せた会話が出来ない。 
・言葉の代わりの身振りや物まねで補おうとしない。 など 
B興味、活動の範囲が狭い。 
・狭い特定の範囲に興味が限られる。(例:マーク、車の種類、カレンダー、電話帳) 
・習慣や儀式的なことにこだわる。 
・物体の一部に持続的に熱中する。 
・常同的、反復的な運動。(ぴょんぴょん飛び跳ねる。 クルクル回る。 手をヒラヒラさせる。など) 
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 C 変化に対する不安や抵抗 
・物を置く位置、歩く道順、着替えの手順など、決まったやり方にこだわって、変化に強い不安や抵抗を示す。 
D 感覚の違い 
・目の感覚 
 目の前で手をヒラヒラさせて、その隙間から物を見る。 
 視線を合わせない、横目で見る など 
・耳の感覚 
 呼びかけても返事をしないのに、興味がある音にはすぐに反応する。 
 大きな音、苦手な音に対して、耳ふさぎをして、音の大きさを変えようとする。 など 
・鼻の感覚 
 なんでも臭ってみる。 など 
・舌の感覚 
 ひどい偏食がある。(特定のメーカーのものしか食べないなど) など 
・皮膚の感覚 
 そっと触れられるのが苦手。 
 暑さ寒さに鈍感 など 
E アンバランスな知的機能 
 知能指数で表される能力は、個人差があります。  
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