当院を受診されるめまい患者さまの中にも、季節性や気圧変化でめまいが発症、もしくは悪化される方が多数おられます。
めまいなどの多種多様の症状すべてを、「気象病」と一括りにしてしまうと、各症状がもつ専門性のため臨床での外来対応が困難です。
そこで、
気象に関連してめまいが生じる方のみを対象に当院でも特別外来をおこなうことにいたしました。
そのような疾患概念についての正式な名称はありませんので、便宜上「
気象関連めまい」という仮称を使用いたしました。
A 対象疾患
文献や私どもの経験から、「気象関連めまい」として、現時点では下記疾患を対象にしています。
1)メニエール病
2)動揺病(乗り物酔い)
3)良性発作性頭位めまい
4)片頭痛関連めまい
5)起立性調節障害(自律神経失調にともなう立ちくらみ)
6)その他、気象によって症状が発症、もしくは悪化する傾向にあるめまい
B 検査・治療内容
基本的には通常一般的に、各疾患に行なわれる治療を行ないます。
検査は聴覚検査や平衡機能検査、耳管機能検査などの生理機能検査や、アンケートなどを行なっていただきます。
精密検査が必要な場合は、大学病院などの高度医療機関にご紹介させていただきます。
日々のめまいや関連症状についての
日誌記録をしていただき、症状との関連を確認しながら、内服や外来処置、生活指導をいたします。
また、当院ではめまいに伴うストレスへの対策として、通常治療に加えて、希望者に
オリジナル・ブレンドハーブティーをすすめています。
C 外来受診を希望される場合
通常のめまい患者さまと同じように検査と治療をいたしますが、問診などに時間を要しますので、
必ず事前に外来までお電話ください。
検査の可能な日程を確認の上、
予約をとらせていただきます。
これまで他院でめまい治療を受けている場合は、前医の情報が重要となりますので、必ず
診療情報提供書を作っていただいてきてください。