1 安保教授の治療法
この本を読んで要約すると、安保教授曰く、病気になる原因は
自律神経の不調
から、血液循環の流れが悪くなり、病気に至ると説明している。
教授曰く、
今まで発ガン物質は外から与えられるものと考えられてきました。日光を浴びるな。
タバコを吸うな、魚の焦げたものを食べるな、清潔にしろなどです。
しかし、周りのガンになっている人たちをよく観察してください。このようなことが当て
はまる人は少ないのではないでしょうか。
ガンの原因は自分の中から生じていたのです。
と言っている。
がんも含め多くの病気は
@働きすぎ
A心の悩み
B間違った薬の長期間投与
の3つの何れかひとつが原因し、病気になるらしい。
その結果、血流が悪くなり、血流が悪くなると体温が下がって自律神経が乱れ、
交感神経
副交感神経
のスイッチが思うように働くなり、交感神経優位のときは、血中に赤血球と
顆粒球(かりゅうきゅう)
が増え、増加した顆粒球が
活性酸素
を放出して血管や組織を破壊する。
また、逆のパターンで赤血球が減少すると副交感神経優位の体調となり、消化
機能が停止し、消耗貧血となる。いわゆる、血液サラサラ状態の体調になる。
これらが病気の原因になると定義しているが、では、どうすれば、病気が治るか
というと結論は、人間の
自然治癒力
を強化するということらしい。
そのために西洋医学の飲み薬を飲み続ける(1ヶ月くらいは良いと書いてある)
ことは絶対しないよう強調している。
治療に関しては、簡単に説明すると
@体温を上げること(体を温める)
A東洋医学(鍼・灸)
により、自律神経を正常に戻し、ストレスを排除すれば、自然治癒力が高まり病気
が治るという図式になる。
安保教授は免疫学であるが、外科医で年間300例もガンの手術をしてきた土橋
先生も同じような意見である。
土橋先生の場合、具体的にストレスがどうなってあーなってということは判らないら
しいが、情報にも書いてあるとおり、乳ガンなどその人の性格によってガンの出来る
位置が左右違うと説明している。これは、土橋先生が、統計を取って判ったことな
ので、どういう理由で、ガンの位置が違ってくるのかまでは判らない。
しかし、ストレスがガンの直接原因ということを両者は言っている。
なるほど、そういわれてみれば、田舎の叔父さんがそうであった。タバコ、酒は一切
やらず、専業農家で、健康的な生活をしていたのに40代で胃ガンになった。
当時は、働き盛りで体もガッチリして健康的だった伯父が何で?と思ったが、今、
こうして安保教授や土橋先生の理論から、伯父がガンになった原因が見えてきた。
伯父がガンになった原因は
@ムコ養子だった
A働き者だった
の2点ではないかと思う。体は筋肉質で脂肪もなく、早寝、早起きでどこからみて
も健康体。
食べる物も、この情報の中の「新谷弘美」教授の本に書いているように、暴飲暴
食をするわけでもなく、爺様婆様がいるため、食べ物も魚などを中心に理想的な食
事でミラクルエンザイムが多い、超健康的な生活をしていた。
新谷教授も、エンザイム(体内酵素)を消耗しない生活をする他に、物事をするとき
し過ぎ
ということをしないよう書いている。
健康な生活を送るには適度な運動が必要だが、それはあくまでも体に適当な運動
をした場合のことであると忠告している。
伯父はおそらく、ムコに入って苦労し、ストレスが溜まっていたのかもしれない。ま
た、性格的なものもあるが、働き者だったため、仕事のし過ぎなども悪循環となり、
ガンになったのではないだろうか。
伯父は、胃を半分切除して助かったが、その後、長男に農業の一切を任せ、趣味
の釣りをしながら、体に無理をかけず、70数歳まで生きた。
しかし、最後も結局はガンであった。
ここで、何故、酒、タバコもやらず、術後、ストレスも溜めず今まで以上に健康に
注意していたのに、30年も経過したころ、再発したのかと疑問に思ったが、直ぐに原
因は判った。
伯父は、当初、体に気をつけていたが、60歳ころから、だんだんと釣りが本格的と
なり、遠くに釣りに出かけることが多くなったのだ。
その当時、両親も「○○さん、腹切っているのによく体力が持つなあ」と言っていた。
今思えば、大好きな釣りの「し過ぎ」が、逆にストレスになっていたのかもしれない。
また、釣りは体を冷やすことになるので安保教授から言わせればあまりよくないの
かもしれない。
安保教授は、病気を治すには、体を温めることが一番だと言っている。
うつ病などの精神的なものから、ニキビに至るまで大半は体を温めることで治ると
書いている。
昔から、体が不調になると温泉につかる習慣が日本人にはあった。昔、お婆ちゃん
と1週間くらい、湯治場に滞在し、温泉につかった記憶がある。
伯父も、晩年、湯治場で体を癒していればもう少し長生きしたのかもしれないなと
ふと感じた。
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