骨頭は再生する




31    大腿骨頭骨切り術について 2
更新日時:
2007/12/11
●X線前後像での病変の局在による治療選択
 図5に示すように、臼荷重部内側1/3に対応する壊死巣の場合、治療の必要はない。
中央1/3に対応する場合、慎重に経過観察し、発症したら、内反骨切り術を第一選択
として、出来るだけ早期に骨切り術を行う。外側1/3に対応するか、より外側に存在す
る壊死巣の場合、発症前は杖使用による免荷部分荷重で観察し、有症となれば直ち
に回転骨切り術を第一選択に骨切り術を行う。
●大腿骨中枢端の骨切り術の原則
 大腿骨頭回転骨切り術にの限らず、大腿骨中枢端転子部での全ての骨切り術は、
後方から小転子を展開し、転子間稜を必ず確認して、その外側で切骨するのが原則
である。さもないと、かつての高位内骨切り術が大腿骨頭壊死を高頻度に合併した
轍を踏むことになる。
 
 切骨部を固定する内固定材の骨頭への刺入する釘は必要最小限の太さで、骨頭へ
の血流を障害しないように配慮すること、誤っても中枢骨片の転子間稜の凹みを貫通
しないことである。
 なお、大腿骨頭回転骨切り術は大腿骨頭壊死症の治療に考察された術式であるが、
予後が不良である高年発症Perthes病、大腿骨頭慢性すべり症、そして、臼蓋形成不
全のない変形性股関節症にも適応があり、応用された。
32    大腿骨頭回転骨切り術について
更新日時:
2007/12/11
大腿骨頭壊死症「診断と関節温存手術」から抜粋
●関節整合による安定した関節再建の重要性
 大腿骨頭回転骨切り術による観察では、陥没3o未満の班会議改定分類Stage3A
であっても、既に骨頭後方に肉眼的に観察される骨棘の形成がみられる。もちろん
Stageの進んだ陥没進行例では、X線側画像で後方に著名な骨棘形成がみられ、
Stage4では臼底内側の肥厚と骨頭上外側の骨棘形成が著名となる。これは、わず
かな骨頭の前上外側の陥没により、骨頭の前外方への不安定性を生じることを示し
ており、陥没の防止と同時に、この関節不安定性の解消が重要なポイントとなる。
 このことは、骨切り術によるか荷重面への正常な形態の関節面の移動が必須で
あることを示しており、しかも、骨棘形成や臼底の張り出しや肥厚を生じる前に行わ
なければ、この変化は不可逆的で、関節安定性を得る整合は極めて困難となる。
●治療の原則の2つを満足する治療法
 骨頭壊死病変を非荷重部に移動させ、関節面の陥没進行を防止し、しかも有症例
では陥没を既に生じて大なり小なり関節不安定性を有しているので、同時に関節整合
を図り、安定した関節を再建できるのは骨切り術である。
●大腿骨頭骨切り術と弯曲内反骨骨切り術について
 著者は、特発性大腿骨頭壊死症の壊死病変が多くの症例で骨頭の前方に偏って存
在し、その後方が健常で壊死から免れていることに着目し、その骨頭後方関節面を最
も有効に荷重関節面に移動させる骨切り術を1972年に考案した。すなわち、転子間
稜の外側で頚部軸にほぼ直角な面で切骨し、頚部軸を中心に骨頭を前方回転する大
腿骨頭前方回転骨切り術である。
 また、外傷性大腿骨頭壊死症の多くは、逆に骨頭前方が温存されており、ステロイド
性大腿骨頭壊死症の中で、前後に、広範囲に壊死病変が存在する症例には、同一術
式で頚部軸を中心に骨頭を後方に回転させる大腿骨頭後方回転骨切り術が有効である。
 両者を総称して大腿骨頭回転骨切り術とした。なお、後方回転では最大140°が可能
である。
 骨頭の外側が温存されている症例には、内反骨切り術が有効で、その中でも大転子
高位を生ぜず、脚短縮、大腿骨軸側方移動も少ない西尾篤人教授考案の転子部弯曲
内反骨切り術が最適である。
●骨切り術で良好な成績を得る条件
 まず、骨頭陥没の3ミリ未満の僅少な時期、班会議改定分類のStage3Aで手術が行
われることである。Stage3B、Stage4では、関節陥没の進行が防止され、修復も進むが、
同時に関節症変化が永年の経過観察で見られ、そのための可動域制限などで人工関節
置換を余儀なくされる症例がある。
 特に、前方回転においては、広範な陥没進行例では屈伸によって段差のある関節面が
臼内に出入りを繰り返して、軟骨面の脱落を生じたり、回転後に前後方向への動揺が解
明されず、不安定な関節を残すためと考えられる(図3)。この点では、後方回転が病変部
を臼蓋内に還納することになり、回転後の前後方向への不安定性も残さず、屈曲によって
も臼内を陥没面が移動するのみで安定であり有利である。
 しかし、最も重要な陥没進行の防止においては、臼荷重部の外側36%、少なくとも34%
に骨頭の健常部が位置していることであり、前方回転90°と後方回転130〜140°で、
いずれがその条件を満足するかである。大差なければ陥没進行例では後方回転を選択す
べきである。また立位での骨盤の前傾をも考慮に入れると後方回転が有利であろう。
33    柔軟体操
更新日時:
2007/12/11
トニー
 この病気になってから毎日、ストレッチをやっている。
 おかげで写真のようにある程度、柔軟性が出てきた。
 学生時代は、空手をやっていたので胸まで床にベッタリついたが、30代になると、
すっかり、硬くなり、体が直角のまま、前に倒れなくなってしまった。
 今、45歳だが、半年間ストレッチを続け、何とか床に頭がつくまで柔軟性が戻った。
 筑波大スポーツ医学の久野譜也助教授は、
      筋肉細胞は、ほうっておくと年とともに萎縮して小さくなり(実際には細くなる)細胞の
      間が開いてきて、その隙間を穴埋めするように「結合組織」というのが増える
      結合組織は細胞間にある「硬く伸び縮みしにくい組織」で、若いときは少ないが老化
      とともに増えてくる、いわば「サビ」のようなもので、サビが増えるほど筋肉細胞のし
      なやかな伸びが縮みが邪魔をされ関節が硬くなる
とストレッチの重要性を説明している。
 ストレッチも骨頭には負担を掛けないよう十分注意しながら行っている。
 
34    ベータ1.3グルカン
更新日時:
2007/12/15
ハートフルクリニック院長
 平良 茂
腸管免疫を強め全身のバリアを強化!
感染症、ガンに有効と報告されるベータ1.3Dグルカン
●腸は「人体最大の免疫臓器」
 
 私たちの体には、生まれつき免疫機能というバリアを備わっています。
その中に「腸管免疫」と呼ばれるものがあることをご存知でしょうか。
 腸管免疫とは、文字通り腸で機能している免疫システムのことです。
一般に小腸や大腸など、いわゆる腸管は食べ物を消化、吸収する器官
として知られていますが、近年、腸の粘膜には、すぐれた免疫機能があ
ることがわかってきました。
 腸管の壁にはパイエル板と呼ばれる粘膜があり、そこにはマクロファ
ージをはじめ、好中球、リンパ球など、無数の免疫細胞(免疫力を担っ
ている細胞)が終結しています。
 マクロファージは、貪食細胞とも呼ばれ、体内に侵入したウィルスや
微生物などを見つけるとすばやく捕らえて食べる働きがあります。
同時に、ほかの免疫細胞に働きかけて、活性化を促します。
 こうした免疫細胞が腸の粘膜を介して体中に送られ、大半の免疫機
能をコントロールしているのです。腸管免疫は免疫の要ともいわれてお
り、腸は「人体最大の免疫臓器」と呼ばれるようになりました。
 肝炎ウィルスなどによる感染症から、ガンや糖尿病などの生活習慣
病まで、さまざまな病気は、いずれもこの腸管免疫の働きに深く関係
しているです。
 実際に腸内環境が悪い人は、一般的にガンになりやすいといわれて
います。
 腸の中には、健康の妨げとなる悪玉菌とその働きを抑える善玉菌が
あります。このうち、ガン患者の多くは悪玉菌が優位になって腸内環境
が悪く、腸内に発ガン性を有する有害な物質発生し、便が黒くなります。
さらに、それらが腸管から血液に吸収され、全身の免疫力が低下して
しまうので
す。
 ですから、日ごろから腸管免疫を活性化させ、腸内環境を整えること
が肝心です。
●免疫を司る組織に直接刺激を与える
 
 その有効な手段として、私は免疫賦活食品の活用をお勧めします。
免疫賦活食品にもいろいろな種類がありますが、ここで注目していた
だきたいのが、パン酵母由来のベータ1.3Dグルカンです。
 天然のパン酵母から抽出したベータ1.3Dグルカンは、世界の大学
や研究機関で高い関心を呼び、既に優位な研究結果が数多く報告さ
れています。
 口から摂取したベータ1.3Dグルカンは、腸を通るときに直接パイ
エル板を刺激し、マクロファージを活性化します。
 活性化したマクロファージは、パイエル板からリンパなどの流れに
のって全身を回り、体に有害なウィルスや微生物を食べつくします。
また、ガン細胞を攻撃するキラーT細胞やNK細胞を活性化させ、
さらに免疫機能を高めてくれるのです。マクロファージやNK細胞は、
生まれつき備わっている自然免疫担う免疫細胞です。とくにNK細胞
は、その殺傷能力の高さから、ガン治療で今、注目されています。
 それに対して、キラーT細胞は後天的に身につく獲得免疫に関係し
ています。獲得免疫は、ガン細胞やインフルエンザウィルスなど、特
定の目標に対してのみ反応し攻撃する特徴があります。ガンに対す
る獲得免疫は腫瘍免疫を構築します。
 このようにベータ1.3Dグルカンは、単に自然免疫だけでなく、獲
得免疫の働きも高めて、免疫系のネットワーク全体を賦活させる、
すぐれた免疫賦活食品といえます。
●冷え性や静脈瘤など血流障害にも有効
 ほかにベータ1.3Dグルカンには、体のサビになる余分な活性酸素を除去する
働きもあります。
 体内で活性酸素が過剰に発生すると、細胞が酸化してからだの機能が低下し、
ガンをはじめとする生活習慣病や体力低下の原因となります。また、老化が早ま
り、肌が衰えやすくなります。
 ですから、活性酸素を取り除くことで、慢性疲労やストレス解消の効果や、肌な
どのアンチエイジング効果も期待できるわけです。
 また、ウィルス性肝臓障害の改善や抗ガン剤治療による副作用の軽減にも役立
ちます。
 肝臓などでウィルスが発生すると、免疫細胞が一気に処理をし始めます。その際
に活性酸素が多く発生するため、体の機能が低下していると、ウィルスだけでなく、
肝細胞をも傷つけ、肝臓で炎症が起こってしまいます。
 また、抗ガン剤は、活性酸素を発生させてガン細胞を攻撃する、毒性の強い薬
です。毒性が強いあまり正常な細胞をも傷つけ、その結果、抜け毛や白血球の減
少といった副作用が起こるわけです。
 ベータ1.3Dグルカンは、免疫力の強化に加えて、活性酸素の除去という二つ
の面から働きかけますから、その害を防ぐ効果は大いに期待できます。
 さらに、ベータ1.3Dグルカンは、血圧や血糖値の正常化、ドロドロになった
血液の状態にも効果を発揮します。
 活性酸素を取り除くことで、ドロドロの血液はサラサラになりますから話題の
メタボリック症候群(内臓脂肪症候群)はもちろんのこと、冷え性や静脈瘤などの
血流障害にも有効といえます。
 実際に行われた、ある実験では、ベータ1.3Dグルカンを8週間飲み続けた結果、
半数の人に血糖値の低下が認められ、63%の人の血圧が低下したと報告されて
います。
 最新の技術により、パン酵母から抽出し、高純度(83%)化し、超微粒子化(平
均2ミクロン)したベータ1.3Dグルカンを抽出し、よりら純粋かつ確実にとれる
ようになりました。
 現代人は、ストレスや不規則な生活などにより、免疫力が低下する傾向にあり
ます。全身のバリアを強化し、病気を未然に防ぐ意味でも、日ごろからベータ1.3D
グルカンを利用することもお勧めします。
ベータ1.3Dグルカン効果例
 58歳・会社員 中本八重子・・・・抗がん剤治療を受けたが、やせ衰えず髪も抜けなかった。
 60歳・理容業 菅原正子・・・・・・服用1ヵ月後で足の血流が良くなり静脈瘤が改善した。
 58歳・主婦  宮内朱美・・・・・・冷え性が改善し、熟睡出来るようになり、血圧も下がった。
 51歳・パート 馬場真耶・・・・・・むくみ、冷え性、乾燥肌、高血圧が改善。
 54歳・販売員 江上洋子・・・・・・肩こり、疲労感、生理不順が改善。
※ベータ1.3Dグルカンのサイトをリンク集に掲載済み
トニー
 ベータ1.3Dグルカンは、血流に効果がありドロドロ血液がサラサラになるとのことだが、
もし本当に効果があるなら、IONにも効果が期待出来るかもしれない。
35    「愛」は免疫力を活性化させる
更新日時:
2007/12/15
米国アルバート・アインシュタイン医科大学外科教授
新谷弘美
 「人はパンのみにて生きるのではない」というのはキリスト教の教えですが、
これも自然の摂理の一つだったのだということを、私は多くの患者さんから
教えてもらいました。
 病気の人が、何か目標を得たとき、奇跡的に病気が回復することが実際
にあります。ガンでとても苦しんでいた人が、苦しんだあげくに、何かをきっ
かけに感謝の気持ちをもてるように
なり、そこから病が回復していったという例は世界中にたくさんあります。
 人間は誰しも無限の可能性を秘めています。その可能性が開かれたとき
には、体中のエンザイム(酵素)が活性化し、そのエネルギーは死の淵から
その人を連れ戻してくれることさえあるのです。
 逆に、どれほど体が健康であっても、毎日ネガティブなことを考え、毎日不
幸だと思いながら一人寂しい人生を送っていたら、エンザイムはどんどん力
を失っていきます。
 ですから、私は、ガンを治すというのは実はそれほど難しいことではないと
思っているのです。その人が心から自分は治ると信じ、自分が誰かを心から
愛していることを悟ることができたら、
その人は病を克服することが出来るのではないかと思います。
 愛する孫が学校を卒業して、結婚して、子供をもつまで自分はどうしても生
きていたいと心の底から強く思えれば、その人はそこまで生きるのです。どれ
だけ強いモチベーションをもつことが出来るか、それによって無限の可能性が
開くのです。
 病気を癒すというのは、単に悪いところを切り取ったり、薬を与えたりするこ
とではありません。その人が心からハッピーになれるようなモチベーションを持
たせてあげることです。
 ですから、本当によい医者というのは、そういうモチベーションを患者に上手
に与えることの出来る医者なのだと思います。だから、私はそういう医者になり
たいと思っているのです。
 では、何が一番強いモチベーションになるのでしょう。それはやはり「愛」だと
思います。男女の愛、親子の愛、友への愛、いろいろな愛のかたちがあります
が、どのような相手であれ、モチベーションやウェルネス、ハッピネスというのは
すべて、人を愛するところから生まれてくるものだと私は思っています。
 健康になるには、人を愛するという気持ちが絶対に必要なのです。人間は一人では幸福
にはなれません。幸福な人生というのは、親の愛から始まり、愛する友や伴侶と巡り合い、
新たな命を生み出していくというように、常に「愛」に満ちています。これは受ける愛から、
互いに育む愛に、そしてそそぐ愛へという愛の進化の過程でもあります。
 人は本当に幸せを感じていると、免疫機能が活性化することが、血液検査で判って
います。免疫機能を高めるのはミラクル・エンザイムですから、幸せを感じている人には
ミラクル・エンザイムの貯蔵量が充分にあるということもいえます。
 また、幸せを感じているときというのは、神経系は、副交感神経が優位になっているので
ストレスが減ります。ストレスが減るとフリーラジカル(活性酸素)の発生が抑えられるので、
腸内バランスが善玉菌優位になっていきます。
 そして、腸内環境がよくなると、そのよい結果が副交感神経を通して脳の視床下部に伝
達され、その情報を大脳が受け取り「ああ幸せだな」と再び実感するのです。
 つまり、本当の幸せを感じたことがきっかけで、【幸福の実感→副交感神経優位→ストレ
スの軽減→腸内バランスが良くなる→副交感神経優位→視床下部伝達→幸福の実感とい
う幸せのサイクルが回りはじめるのです。
 人間の体というのは、免疫系でもホルモン系でも神経系でも、どこか一つが単独で動くと
いうことはありません。すべて影響しあい、一つのよいサイクルが回り始めると体全体が
一気に良い方へと変化していくのです。
 このような幸せのサイクルが回り始めると腸内細菌も良い環境下で活性化し、ミラクル・
エンザイムの大量生産に刺激され、体全体の細胞の活性化が起こります。
 人を愛することで幸せを感じた人の自己治癒力が活性化する陰には、こうした幸せのサ
イクルによって大量に生まれるミラクル・エンザイムの働きがあったのです。
 誰かを愛するということが、私たちの人間の「命のシナリオ」に書かれているとても大切な
項目の一つであることが、このことからもお分りいただけると思います。
※トニーの意見
 新谷教授の本には「抗がん剤でガンが治らないのは何故か」について、抗がん剤は
        ミラクル・エンザイムを大量に消耗させるから
だと書いています。
 
 新谷教授は抗がん剤を猛毒以外のなにものでもないと思っているのでよほどのことがない
限り使用しないとも書いてあります。
 
 これは、年間300例を執刀してきたガンの専門医の土橋重隆先生も同じことを書いていま
す。土橋先生はガンの原因はストレスであると言い、新谷教授は、食生活と悪習慣(酒、タバ
コ)がガンの原因と述べています。
 
 ストレスについては新谷教授もフリーラジカルが大量に出るため体に良くないと言っていま
す。やはり、我々の病気の原因もストレスがかなり左右しているのではないでしょうか。
 ストレスにより交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、エンザイムが不足し、もともと血
流が一番悪い骨頭に血液が届かなくなり壊死したのかもしれません。
36    ガンを治す方法
更新日時:
2007/12/15
日本消化器内視鏡学会認定医、医学博士
 土橋 重隆
進行ガンが奇跡的に治った人たちの共通点から学ぶ
ガンを治す方法
@ ガンになった事実を受け入れること
 私は、講演で「ガンになったら、まずは諦めることが大事」と
話しています。誤解を招きやすい表現かもしれませんが、これは
決して「生きることを諦めなさい」という意味ではありません。
 治らないといわれたガンが治癒した例を見ると、いずれの場合
も、患者さんはガンに対する恐怖心を持っていませんでした。そ
して治癒した経過は、全て自然の成り行きの中で起こったもので
す。
 ガンになると医師に丸投げする人、医師に治せないなら自分で
何とかしようとさまざまな代替療法に走る人、健康法を実践する
人もいます。
 しかし、これらは場合によっては逆効果にしかならないかもし
れません。何故なら、ガンへの恐怖心とは「助からないかもしれ
ない」という不安ばかりではないからです。
 「ガンに負けない」とか「頑張ろう」と思う気持ちも、裏を返
せば、やはりガンに対する恐怖心が根底にあるわけです。
 ガン治療の第一歩は、まず「ガンになったことは仕方ない」と
諦めて、恐怖心をなくすことによって踏み出せます。治療にどう
取り組むかは、それからじっくり考えれば良いのです。
A ストレスを取り去る
 ガンが発生する背景には必ず何らかの原因があり、多くの場合
日々のストレスが強く影響しています。ことに、生活の中で常態
化してしまって意識できない心理的ストレスが、ガンの発生につ
ながる面が大きいのです。
 「心身症」という言葉をご存知でしょうか。心理的ストレスが
関与して肉体的な障害が発生する病気のことです。全てのガンが
そうだとはいいませんが、ガンの中には心身症と呼べるものが多
く存在します。
 ストレスを解消するには、究極的に生き方や考え方を見つめな
おす必要が生じます。ガン発症の原因となった日常の生活を根本
的に変えることがいちばん直接的に出来る手段です。
 たとえば転職する、思い切って仕事を辞める、住む場所を変え
るなど、これまで過ごしてきた人生のレールとは全く別のレール
に乗り換えてみることで、本人も意識していなかったストレスが
取り除かれ、ガンが治癒に向かう可能性があるのです。
B ガンになった現実を忘れる
 ガンになった事実を受け入れながら、自分がガンになったこと
を忘れたとき、ガンが治癒することがあります。
 これを意識してやることは難しいですが、ガンを忘れるほど
中できることや、自分が気持ちよい、楽しいと感じることを実践
してみるとよいでしょう。
 残りの人生に悔いが残らないよう精一杯に生きようとすること
が、結果的にガンの治癒につながる可能性があります。
C 自分流のルールで生きる
 ある患者さんは、「これまでひたすら仕事ばかりしてきたが、
これからは決して無理をしない」と決めて、仕事量を極端に減ら
し、仕事の内容も大幅に変えました。
 周囲の人は驚き、非難もあったようですが、全て無視したので
す。その人は、手術して8年たった現在、再発の徴候は全くなく
完全に治癒したといってよいと思います。
 自らの考えで生活を改めることで、肉体的・心理的ストレスを
みごとに除去したのです。
 ガンという病気を作るのも、治すのもあなたの「心」次第です。
心の問題をしっかり見つめて、改善することが出来たなら、ガン
は決して治らない病気ではないと言っても過言ではないと私は思
っています。
★トニーの意見
 IONもガンと同じで原因も判らず治療法もない。病気にならない生き方の著者である米国
アルバート・アインシュタイン医科大学外科教授の新谷先生も病気は悪週間と酒とタバコ、
脂肪の取りすぎから血流が悪くなりいろいろな病気になっていくと記している。
 それに、土橋先生の言うようにストレスが重なり合うといろいろな病気になるのかもしれない。
 
 IONになった現実を受け入れながらも、現実を忘れるほど夢中になれる好きなことをして、
体に悪いこと、ストレスを排除し、無理をしなければ、我々の難病も完治していくような気がした。
37    命のシナリオ
更新日時:
2007/12/15
米国アルバート・アインシュタイン医科大学外科教授
新谷弘美(胃腸内視鏡外科の世界的権威)
 医学は、ここ百年の間、飛躍的な進歩を遂げたといわれている。しかし、病気になる人の
数は減るどころか年々増え続けている。医学が本当に進歩しているのだとしたら、何故病人
が減らないのか。
 それは、現代の医学が、最初の入り口を間違えたからである。現代医学は「治療」、すなわ
ち病気を治すことからスタートしています。それがそもそもの間違いなのです。病気から始ま
る医学ではなく、健康な状態から体をとらえ、どうしたら健康を維持できるのかということを考
えていかなければ、「本当の医学」というのは成り立たないのである。
 私が食と健康の関係について真剣に研究し始めたのは、今から30年以上も前のことです。
当時、アメリカで多くの人の胃腸を診ていた私は、胃相・腸相が健康を知る上での非常に良い
バロメーターであり、胃相・腸相をよくすることが健康を手に入れる早道であることに気づきま
した。
 そこで私は、今現在、病気に苦しんでいる人を助けるためにコロノスコープ(大腸内視鏡)で
のポリペクトミー(内視鏡を使ったポリープ切除術)技術の開発・普及に努める傍ら、人間が病
気になる根本原因を探し続けました。
 さまざまな論文を読み、患者さんに強力していただき、臨床データを集め、薬の影響を自らの
体で検証し、野生の動物たちにも学びました。
 その結果、私がたどり着いたのは
   この世を全て包んでいる自然の摂理(神の意志)に反することをすると
      人間は病気になる
ということでした。
 野生の動物たちには、生活習慣病といえるような病気はほとんど見当たりません。もちろん
そこには、医者や薬のない野生の世界で病気になることは死に直結してしまうからという一面
もあります。
 しかし、人間のように「未病」の状態の野生動物がほとんどいないことも事実です。彼らはなぜ
病気にならないのでしょう。それは彼らが自然の摂理の則った生活を送っているからです。
 命というのは本来、健康に寿命を全うできるような仕組みをもっているのではないでしょうか。
始めから病気になることが運命づけられている命などないのです。不幸にして先天的な疾患を
持って生まれてくる命もありますが、それは命の発生段階において、遺伝的若しくは環境的に
何らかの悪影響があったためと考えられます。
 この世に原因のない結果は存在しません。原因不明の先天的疾患も、原因不明の病気も、
原因がないのではなく原因がまだ判っていないというだけのことです。
 命は健康に生きるために必要な「シナリオ」をもって生まれてくるのではないだろうか。私は
それを「命のシナリオ」と呼んでいます。簡単にいうと、動物たちは生きるために必要なことを
本能的に知っている」のです。
 つまり、野生動物は、本能的に命のシナリオを知り、それに従って生きているということです。
 肉食動物の「歯」と草食動物の「歯」が違うのは、あなたたちの食べ物はこういうものですよ、
という自然の摂理の表れにほかなりません。私たち人間の歯並びにも、そうした自然の摂理は
ちゃんと組み込まれています。
 人間もちゃんと「命のシナリオ」を持っているということです。傲慢にもそれを無視しているのは
私たち自身といえます。
 自然の摂理に即した「命のシナリオ」を無視させてしまったのは、人間の限りない「欲」です。
「考える」という人間に与えられた神の恩寵を取り違え、みずからを特別な存在だと思い込んで
きた人間は、ほかのどの動物よりも自分たちは高等な生き物なのだと思い彼らを家畜やペット
として自分たちの都合のいいように支配してきました。
 これまで人間が培ってきた文化は、ある意味で「欲」の文化でした。より美味しいものを食べた
いという欲を満足させるために、自然の摂理に即した食の範疇からはみ出し、より便利な生活を
したいという欲を満足させるために、さまざまな文明の利器を生み出すとともに、自然環境を破
壊してきました。もっと楽に作物を育てたいという欲は、農薬を作り出し、もっと土地やお金が欲
しいという欲が、争いを生んできました。
 ですから、これからの医学は、これまでのように病気を力でねじ伏せていくような医学ではなく、
自然の摂理に立ち返り、命のシナリオに耳を傾け、みずから備わった自然治癒力を目覚めさせ、
命を養っていく医学にシフトしていくべだと私は考えています。
38    運動のしすぎは百害あって一利なし
更新日時:
2007/12/15
米国アルバート・アインシュタイン医科大学外科教授
新谷弘美(胃腸内視鏡外科の世界的権威)
 健康的な生活を送るためには、適度な運動が必要です。私も我流の体操を行っています。
人間の体には
     ・血液、リンパの流れ
     ・胃腸の流れ
     ・尿の流れ
     ・空気の流れ
     ・気の流れ
という五つの流れがあります。
 これが滞ることなく流れることが健康維持には絶対必要です。そして、この五つの流れを
よくする働きをもつのが「運動」です。
 全身を動かすことによって、血行もリンパの流れもよくなります。こうした流れがよくなると、
全身の新陳代謝が活発になります。新陳代謝がよくなると、ボディエンザイムが活性化する
のに必要不可欠なビタミン・ミネラルが供給されやすくなるので、エンザイムが働きやすい環
境が生まれます。その結果、体のすべての機能がよくなり、健康が増進されるのです。
 しかし、これはあくまでも「体に適当な運動」をした場合のことです。
 運動のしすぎは、じつは健康を害することにつながります。なぜなら、運動をすればするほ
ど、体にフリーラジカルが発生するからです。
 ジョギング中に心臓発作で突然亡くなるケースをよく見ますが、過度な運動はけっして体に
よいものではないのです。
 ジョギングを毎日習慣として行っている女性も沢山居ますが、二十代の若い女性が毎日10
キロ近く走っていると、どのような体型になるかご存知でしょう。
 ガリガリにやせて、胸もお尻もペッタンコになってしまうのです。これは、女性ホルモンが十分
に出なくなってしまった結果です。
 結局、人間の体の恒常性というのは、何かを「し過ぎる」と崩れてしまうのです。何事も体に
とっては「適当」がいいのです。
 この場合の「適当」は、いいかげんという意味ではありません。個人個人の体力や生活、精
神面まで含めたうえでの「最適」の運動ということです。これを英語では「モダレーション」とい
います。
 このモダレーションは、人それぞれ違います。私が毎朝行っている運動は、いろいろなものを
組み合わせたりしながら、自分なりに作り上げてきた「私にモダレーション」な運動です。いまま
で全く体を動かしていない人が私と同じ運動をしたら、しんどくてストレスを感じかもしれません。
ストレスは体の中で大量のフリーラジカルを生み出すので、せっかく運動しても健康効果は望め
なくなってしまいます。
 モダレーションには個人差がある。それを前提とした上で運動の目安を述べるとすれば理想
的なのは、毎日、自分のペースで
     3〜4キロぐらいの距離を歩く
ことです。
 それともうひとつは、暇さえあれば、
     目をつぶって深呼吸すること
です。
 運動のメリットのひとつに、肺の空気の流れをよくするということがあげられます。空気の流れ
がよくなると、新鮮な空気が入ってくるので新陳代謝が活発になり、血液やリンパ、胃腸の流れ
もよくなります。
 過度な運動をしなくても、深呼吸を一日に数十回することによって必要な酸素を十分に取り込
むことが出来るようになります。また、深呼吸には、副交感神経を刺激し、精神状態を安定させ、
免疫機能を高めるという効果もあります。
 あまり、ストレスを感じない範囲で、楽しみながら毎日続けられる「あなたにとってモダレーショ
ンな運動」を心がけてください。運動も食事同様、継続することが大きな力となります。
 
☆トニーの意見
 この話の中で重要なのは
     適度な運動・・・・・血液、リンパの流れがよくなる
     深呼吸・・・・酸素の供給
の2点かと思います。
 何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」のとおりだと思いました。
 血流をよくして、酸素を一杯供給すれば、骨頭は必ず再生すると思います。
 それから、この教授が凄いなと思ったところは、医師でありながら、東洋医学や針灸、整体
などの先生のように「気の流れ」について本の中で説明していることです。
 また、この教授は原因不明の病気について
     不明というのは原因が判らないだけだ
     病巣の箇所が原因ではない
     他にある原因を医師が発見出来ないだけだ
     先天的に生まれ持った病気もその前の親の段階で原因がある
と述べています。
 そして、人間のカラダは原因を取り除けば、必ず自然に治癒するとも言っています。
 我々の病気も、原因が絶対あるのだと思いました。それを発見し、取り除くことがこの病気を
克服する第一歩だと思います。
39    新しい人工骨
更新日時:
2007/12/15
★患者の負担軽い人工骨
 オリンパスバイオマテリアル(東京)は、高純度のβ−リン酸三カルシウムを主成分とし、体内で
自分の骨に置き換わる骨補てん材「オスフェリオン60」を発売。
 従来品よりも強度を増したため、圧力が加わるような症例に適している。
 自分の骨の移植を最小限に抑えることができるため、患者の負担軽減につながるという。
 ※日付不明だが東京新聞に載っていた

40    股関節痛の85%は筋肉のこりや疲れが原因
更新日時:
2007/12/15
LE SALON GINZA院長 松本正彦
◆変形した骨が痛むわけではない
 私は理学療法士として28年間、変形性股関節症に携わってきました。そしてこれまでの経験
から股関節痛の原因の85%は変形した骨ではなく筋肉にあると考えています。
 そもそも痛みは神経の通っていない箇所では生じません。そして、神経は骨にも軟骨にも通っ
ていないのです。
 
 こういうと「骨折時の激痛はなんなのだ」と思われる方もいるでしょう。骨折の際の痛みは、骨を
包む骨膜からきています。骨膜には神経が通っています。しかし、関節には骨膜がありません。
 実際、変形が進んだ進行期であっても、ほとんど痛みを感じない人もいれば反対にさほど変形
していない前期でも激しい激痛に苦しむ人がいます。
 変形性股関節症の股関節は屋根(寛骨臼)の被り方が浅いなど不安定な状態にあり、これを
安定させるために股関節周辺の筋肉は、常にグッと締め付けています。
 ですから、これらの筋肉は疲労が溜まりやすく疲労が強くなれば痛みやこりが生じます。これ
が続くと筋肉が病気になった状態といえます。
 そして、病気になった筋肉をトレーニングすることは病気を悪化させる可能性が高いので、筋
肉の病気を治すことを優先すべきだと思います。
 股関節痛における痛みの原因は、筋肉内に溜まったセロトニンという物質にあり、筋肉を適切
にもみほぐしてセロトニンを押し流してやれば、痛みが治まるはずです。
 同じ変形性股関節症であっても痛む筋肉は人によって異なります。腰や太もも、ヒザが痛むと
いう人も少なくありません。
 これは凝り固まった筋肉が引っ張られるために生じる痛みです。
 このような場合、こりをほぐせば痛みは和らぎます。痛みがなくなると動けるようになるので、
それだけで筋力は強くなります。
 そこでおすすめしたいのが「股関節ほぐし」です。4〜5日も続ければ痛みが和らいだり、こり
が取れたりしてくるはずです。
 




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