2011/2/13


加圧療法

加圧筋力トレーニングとは
    専用の加圧ベルトを腕や脚の付け根に装着し、一人一人に合った適正
   圧を加えた状態で運動するトレーニング方法である。
    適正圧とは、適度に血流を制限する圧のことで、これが最も重要なポイ
   ントとなり、適正圧をかけるために、専用ベルト圧測定器を用いて設定さ
   れる。


加圧トレーニングの効用

 加圧トレーニングによる効果は、東大大学院身体運動科学研究科の実証データから次のような効果があると証明されている。
◆毛細血管の増殖
 加圧により血流制限された体内では、出来るだけ多くの血液を補給しようとして毛細血管が拡張・増加します。その状態で手足を動かし軽い運動をすると筋肉は非常に辛い状態となる。
 そして運動後にベルトを外し、除圧すると一気に血液が手足に流れ込むため、結果として決行が良くなり、毛細血管が増殖するわけである。
◆成長ホルモンの分泌
 脳の下垂体前葉でつくられる成長ホルモンは、名前のとおり成長期(中学生くらいから高校生にかけて身長の伸びる時期)に最も多く分泌されるが年齢と共に減少する。
 この成長ホルモンの働きは
    身体の成長(身長が伸びる、骨・筋肉が出来るなど)
    新陳代謝を活発にする(脂肪の減少など)
    老化防止、免疫機能強化
    外傷や手術後の回復機能向上
などに作用します。要するに若いときは、多少、捻挫や怪我をしても早期に治癒したことを思い出せば、納得出来ると思う。
 この成長ホルモンが加圧トレーニング後に通常の290も分泌されることが確認されている。
 この数値は、ボディビルダーなどが激しい筋力トレーニング後に通常の人の100倍の成長ホルモンが分泌されることに比べ凄い数値と言える。
 ちなみに加圧トレが終了した15分後が一番成長ホルモンの分泌が多い。
◆筋肉、筋力の増大
 筋肉には、速筋と遅筋の2種類がある。
    速筋とは・・・・・重量挙げに使う瞬発力
    遅筋とは・・・・・マラソンなどの持久力に使う力
 あまり負荷のかからない軽い重量での筋力トレでは、遅筋が働く。速筋は、重い重量を持たないと働かない。
 遅筋は、血液が運ぶ酸素を使って活動する。
 速筋は、筋肉中に蓄えられたグリコーゲン、つまり糖を使って活動する。
 ところが、加圧で血流を制限すると軽い重量、または全く負荷をかけずとも筋肉を動かせば、酸欠となり筋肉が騙されて速筋が活動する。
 その結果、加圧では、軽い重量または負荷をかけなくても、ボディビルダーが重いバーベルを持ち上げて得る筋力とほぼ同じ力を、得ることが出来ることが立証されている。
●加圧トレの効用
 今までの症例から
   ・ 骨折や捻挫など外傷からの早期回復・筋力維持
   ・ 脳卒中の後遺症のリハビリ
   ・ ダイエット
   ・ 成長期の『身長伸ばし』
   ・ 肩こりや五十肩、腰痛、膝の痛みの解消
   ・ スポーツ選手、中高年の筋力強化
   ・ 骨粗鬆症に対する骨量アップ
   ・ 糖尿病での血糖値管理(運動療法)
   ・ 冷え性やむくみの改善
などに効果があると言われている。
■大腿骨頭壊死に対する加圧の効果
 難病である骨頭壊死の患者が実際に小田切病院における加圧トレで完治する奇跡が起こった理由について賛否両論あり、治癒した原因もハッキリしていないが、いろいろと分析されている。
 治癒した原因と思われるものを列挙してみた。
 ○ 毛細血管増殖により、骨頭に血が行き届くようになる
 ○ 除圧で血液が大量に脚に流れ込み、血管内の老廃物が除去され、
  骨頭まで血液が流れ込む。
 ○ 成長ホルモンにより骨の修復が早まる。
 ○ 骨壊死は、もともと、骨に対する負荷を軽減し生活していれば、治癒
  する病気であることから、加圧により強化された筋肉で骨を支えている
  間に骨頭が再生する。
 加圧はさまざまな学会で取り上げられ、ナサでも宇宙飛行士の筋力強化のため研究されている。
 また、現在、東京大学などとの共同研究も始まっている。
 下は、トニーが通う大和田整形外科病院で使っている加圧マスター(空圧式加圧トレーニング機)の画像である。
★平成19年10月24日、俺が加圧で通っている大和田整形外科病院においても、大腿骨頭壊死症を患った女子高生が完治した。
 平成18年9月に俺が加圧に通い始めた当初、俺より先に加圧を始めていた子であり、当時、「若いのに可愛そうだなあ」と思っていたが、完治した。
 サイトや雑誌などで完治した例を聞いていたが、実際に壊死が完治したのを目の当たりにして、努力すれば治る病気なのだと確信した。


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