東照公御遺訓
 人の人生は重荷を背負って遠き道を往くが如し

 急ぐべからず

 不自由を常と思えば不足なし

 心に望おこらば困窮したる時を思い出すべし

 堪忍は無事長久の基

 怒りは敵と思え

 勝つ事しか知らず負ける事を知らなければ何れ害がその身に至る

 おのれを責めて人を責めるな

 及ばざるは過ぎたるより優れり

 

加圧リハビリの経過

特発性大腿骨頭壊死症との闘い


1    平成17年1月末初めての痛み
更新日時:
2009/04/18
25歳から14年間続けたウェイトトレーニングを、39歳のとき仕事の都合で止めた。
 その後、41歳のとき、仕事の激務から、腰痛がひどくなり、ある朝、全く立てなくなり救急車で病院に入院。ヘルニアには至らない腰痛症で、硬膜外カテーテル留置ステーションを2週間受け、手術なしで歩けるようになり約一ヶ月で退院した。(平成14年8月)
 そして、ウォーキングに専念し、体力の回復を図り、平成16年4月からウェイトとレーニングを再開した。(腰に爆弾を抱えているため軽めのトレーニング)
 そんな、健康的な毎日であったが、平成17年1月末のある日、スクワット(バーベルを担いでしゃがむ)の最中に右股関節の外側のスジに「ピキッ」とする痛みを感じた。
 そのときは、「ちょっとスジを痛めたかな」と思ったが、トレーニングを一ヶ月中断しても中々治らず、心配になり整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらった。
 でも医者は、「骨は綺麗だ。異常なし。中殿筋を痛めたね。この筋肉は片足で立つときに使うから、治るのに時間がかかるよ。」と言うので安心して帰宅した。
 その後、痛みが無い日は、リハビリがてらジョギングしたり、ウォーキングで回復を図ったが、治ったと思い、スクワットをやるとまた痛み出す。これを何度も繰り返しているうち、平成18年7月ころから、痛みが強い日は、ビッコを引くようになってしまった。
2    平成18年8月 運命の日
更新日時:
2009/12/26
 8月に入ると股関節が痛く、歩くのは当然、椅子に座ってもアグラをかいても、鈍痛があり、階段は、右足に力が入らず、車の運転がつらくなってきた。
 
 そこで、以前腰痛で入院したK病院に8月9日行ったところ、レントゲン写真を見た医師が「ステロイド治療受けていないか、大酒飲みか。」などと急に言い出した。
 そしていとも簡単にあっさりと
   大腿骨頭壊死症
とメモに鉛筆で走り書きした紙を俺に渡しながら「股関節専門のドクター○○に診てもらって、早く、手術の段取りを取った方がいいよ。」と断言された。
 あっけにとられて「それって、先生、薬か何かで治るんですよね。」と聞くと、「国指定の難病で手術しかない。お金は一切かからないよ。」と、いとも簡単に他人事みたいにこれまたあっさりと・・・。
 自宅に帰り、ネットで調べて、また、ビックリ。どれもこれも、大腿骨の骨をぶった切って金具で繋ぎ止めたり、大腿骨の中をくり抜いて人工骨を入れたり・・・。
 嘘だろ、おい、それじゃ身体障害者じゃん・・・。しばし呆然。ショックのあまり、一週間仕事を休んだ。
 8月15日ドクター○○のところへ行き「CT」を撮ったところ、「大腿骨頭壊死にほぼ間違いないでしょう。今の状態なら回転骨切り術が可能ですが、骨頭が潰れると人工骨頭になりますよ。」と宣告された。
 さらにネットで調べ続け、この病気に罹るのは宝くじに当たるような確率だと知った。
 
 細木数子の占いでは、水星人マイナスの俺は、この年、絶対に宝くじが当たる12年ぶりの幸運気だとテレビでやっていたが、宝くじはいくら買っても当たらず、国指定の難病が当たってしまった。
3    加圧に賭けるまで
更新日時:
2008/05/05
この難病をネット調べてみたところ、
 国立の東京医科歯科大学病院が
   高気圧酸素療法・・・・・骨への酸素供給を促進して壊死の修復を図る
 九州大学では
   ラットの実験で高脂血しょうの薬と血液が凝固しない薬を投与したところ壊死が完治したと発表
 でも、ほとんどの病院が、経過観察か手術の2通りしかなく、手術以外で完治する方法はないと知った。
 しかも、その手術は
    @ 骨頭を温存する
         回転骨切り術
    A 人工物に置き換える
         人工骨頭
の2つしか選択肢がないと判る。
 
 医師は、回転骨切りを勧める理由として「成功すれば、二度と手術しないで済む」という。しかし、それは成功して壊死が進行しなければの話である。
 骨切り後に骨頭が圧潰し、人口骨頭に入れ替えている例が結構あるのだ。
 それに骨切りをすれば松葉杖で職場復帰するのに最低1年はかかる。
 知り合いの例では、完治に3年くらいかかり、その間、手術が3回。手術の結果、左右の足の長さがバラバラになったため、現在ビッコである。
 それに比べ人工骨頭なら3ヶ月で職場復帰できる。
 ゴルフの帝王「ジャックニクラウス」が、人工骨頭でゴルフ復帰を果たしたことは有名だが、K病院の医師曰く、「知ってるよ、でも、あの人は、2〜3回、入れ替え手術しているから、今は、体がポロポロじゃない。」と・・・。
 
 また、医師は、絶対治らないと豪語するが、ネットで調べると、実際に完治した人が結構いるじゃない。
 完治した例を検証すると
   @ ショックで病院を辞めた看護婦さ
    んの例
       2〜3年、どこも出かけず、家
      でジッとしていたら、治っちゃった
   A 壊死と誤診された例
       MRIや骨シンチまでやって3人
      の医師に「壊死」と診断された男
      性が、4人目で「萎縮症」だか
      ら、治ると言われ完治。
などがあり、いずれも、骨頭に負荷をかけない生活をしているうち、完治している。 
 それなら、本当に壊死で骨頭が圧潰するかどうか判らないのに、手術なんかしてられるかいということで
 ネットで知った加圧トレーニングに賭けることにした。
4    大和田整形外科との出会い
更新日時:
2008/09/25
 
 インターネットで加圧トレを知ったが、最初に目に入ったのは、神奈川県川崎市にある「小田切病院」である。
 
 自宅から川崎まで3時間。
 それでも、藁をも掴む気持ちで電話し、院長先生と会う段取りを取った。
 とりあえず、1ヶ月仕事を休んで入院し、加圧トレーニングを体験してから、あとのことは考えようと思った。
 ところが、加圧のサイトを探していると、自宅近くに「大和田整形外科」というきちんとした病院があるのを発見。
 早速、小田切病院には断りの電話を入れ、大和田整形外科に院長先生のいる日を確認し
  平成18年9月2日
院長先生の診察を受けた。
 診察は、レントゲンを撮り、院長が「大腿骨頭壊死だね。」と診断。加圧をしたい旨告げるが、通っている病院を聞かれ「骨切りを勧められているなら、私もその方がいいと思うよ。」と忠告された。
 でも、自分が骨切りを考えていないこと、ダメだったら人工骨頭にすると腹を決めていることを話すと「それじゃ、加圧で頑張ってみよう。私も出来るだけのことをする。」と快く了解してくれた。
 その後、9月7日にK病院でMRIを撮るが、結果は前と同じで「手術する気になりましたか」と言われたが、もう加圧に賭けると腹を決めたあとなので「ダメになったら人工骨頭にする」と断言した。
5    加圧1ヶ月目 H18年9月中
更新日時:
2008/09/25
 加圧は、水曜の午後7時最終と土曜日の週2回実施することにした。
 水曜は、仕事を早引きさせてもらい、なるべく残業を避け、骨頭を休めることを最優先とした。
 
 今までと違い、仕事は二の次。土日の仕事は余程のことがない限り断った。
 加圧初日は、圧が150」からスタートした。ところが、やり始めから足の調子が下降気味になり、逆にどんなときでも杖を使うようになってしまった。
 しかし、9月下旬ころになると、太ももやふくらはぎが太くなりだし、次第に調子が上昇気味になる。
6    加圧2ヶ月目 H18年10月中
更新日時:
2008/09/25
10月に入ると、圧が「200」に上がり、足の調子が良くなり、杖をあまり使わなくなる。
 この頃から、風呂上りに股関節のストレッチをするようになる。
 10月27日、K病院で診察後、保健所に寄り、特定疾患の申請書類を受領し、再度、K病院に行き、臨床調査個人票を渡して医師の記入を依頼する。(医師が後日記入後、1週間ほどで自宅に郵送とのことで金は一銭もかからず)
 10月下旬ころには、日ごろ、座っているときや車の運転時の鈍痛が気にならなくなった。
 10月下旬には、圧が「280」まで上がる。
 この間も、足の具合は波があり、調子の悪い週、調子の良い週を繰り返すが、悪い時期の痛みの程度がそれほど下がらなくなる。
 階段に例えるなら、2段登って、1段降りて、また、2段登って、1段降りる状態。
7    加圧3ヶ月目 H18年11月中
更新日時:
2008/09/25
11月に入ると圧が「310」に上がり、骨頭の尻側に疲労感を強く感じるようになる。
※この頃、加圧を始めたばかりで骨頭の尻側のだるさの原因が判らなかったが、現在(H20年)は理由が判明している。要するに、圧が上がり、筋肉にかなり効きはじめたからである。
 加圧ベルトを巻いてエクササイズをすると、ふともも前面(大腿四頭筋)より、ふともも後面(大腿二頭筋)の種目の方が苦しく、筋肉に効きやすいのだ。
 K病院に依頼した「臨床調査個人票」が1週間も経たないうちに自宅に郵送される。
 
 11月10日、特定疾患の書類が揃ったので保健所に申請書類を提出する。
 11月下旬に圧が330に上がる。
8    加圧4ヶ月目 H18年12月中
更新日時:
2008/09/25
圧が「330」になってから、階段の登りが楽になる。
 12月上旬にK病院でレントゲン撮影で経過を見た結果、骨頭は潰れていないが、2ヶ月に1度は来院するよう言われる。
 12月13日、筋力アップクン「スタンダードモデル」が手元に届く。
 12月22日、特定疾患医療受給者証を受領する。
 平成18年の締めくくりは圧が「340」で終る。
9    加圧5ヶ月目 H19年1月中
更新日時:
2008/09/25
仕事始めの4日から足の調子が悪くなる。
 1月10日(水)前日から足が痛み、仕事中に歩き過ぎ、さらに、冷たい床に1時間くらい座っていたところ、急に歩けなくなる。右骨頭前部に針で刺す痛みが再発。
 木、金、土、日と4日間仕事を休み、ホッカイロで股間を暖める。
 月曜には、痛みが引き出勤出来る。
 加圧は痛みが出たことから圧を330に下げる。
 1月下旬に調子が戻り、圧を340に上げる。
 ※ 痛みが再発した原因
  @ 年明けに稼動先が変更になり職場環境が変わった
  A 歩き過ぎた
  B 冷やした
10    加圧6ヶ月目 H19年2月中
更新日時:
2008/09/25
上旬は、圧340でトレーニング。
 中旬から圧350に上がる。
11    加圧7ヶ月目 H19年3月中
更新日時:
2008/05/05
圧は変わらず「350」でトレーニング。多少の波はあるが比較的安定している。
 3/21(水)春分の日
 最近、変わったことは、風呂にると両足が真っ赤に染まるようになったことだ。前日、妻が気がついたが、体は赤くならならず、足がつま先まで真っ赤に染まるようになった。
 
 よく子供の頃、半ズボンで外を走り回り、冷たくなった体で風呂に急に入って出ると、体の表面が真っ赤になったが、それと似ている。
 今は子供時代と違い、体が冷えているわけではないのに、風呂に入ると両足が真っ赤になる。
 
 毛細血管が増えたためだと思う。
 加圧を始めた当初からストレッチをしていたが、開脚しての柔軟ではいつも骨頭裏側(お尻側)のスジがずっと痛かったが、3月下旬になると、ストレッチでの骨頭の痛みは全くなくなった。
 
12    加圧8ヶ月目 H19年4月中
更新日時:
2008/09/25
既に加圧を始めてから半年が経過した。
 加圧8ヶ月目に突入して、身体的に壊死が発覚した当初との違いを述べてみると
     ・杖がいらない
     ・階段が上れる
     ・鈍痛がなくなった
といったところか。
 今のところ、ビッコはたまにひいている。でも、自分では、筋肉の調子がよく、骨頭に負担が掛かってないときは普通に歩いているので、ビッコぎみになるときは、筋肉が弱っているときと解釈している。
 だから、ビッコのときは、骨頭に負担がかけないように自然と体がそうしているものなのであえて普通に歩こうとはしていない。
 圧は350のままである。ここまで圧が上がるとその日の体調によってかなりメニューがきつく感じたりする。
 この圧でのトレーニングを楽にこなした日が、3度続くようになったら、圧をあげる予定である。
 4月28日の加圧で圧を「360」に上げた。350までは順調にきたが、ここまでくると圧が10上がるだけでもかなり、きつい。
13    加圧9ヶ月目 H19年5月中
更新日時:
2008/05/05
体重は、71キロ〜69キロくらいをいったりきたり。
 上旬は、調子が良かったが、圧が360に上がったのに極端な減量をしたため、筋肉がオーバートレーニング状態となり、中旬に調子を崩す。
 下旬には、調子が戻り、360の圧にも慣れ、比較的安定状態が続いている。
 加圧は5月30日で58回目を数え、自宅トレは18回となる。
14    加圧10ヶ月目 H19年6月中
更新日時:
2008/05/05
圧も360をまるまる1ヶ月続けているので、かなり慣れてきたが、まだ、スネ上げが苦しい。
 先月、無理な減量などから調子を崩したが、今月は比較的安定している。
 加圧を始めた当初と冷静に比べてみると、階段の登り降りは、比較的早い時期に可能になったが、
   緩やかな坂
を歩くときに力が入らず、難儀していたが、最近、それが全くなくなった。
 今までは、道が少しでも坂になっていると歩く速度が急に落ちるので直ぐに判った。
 でも、今は、坂になっているところを全く意識しなくなった。
 月末の23日から圧を【370】に上げた。特にきつさは感じないが、風呂上りに、足全体が赤くなる現象がまた起きた。360で慣れた足が、圧を上げたことで、また血流が増加したようだ。
15    加圧11ヶ月目 H19年7月中
更新日時:
2008/09/25
370の圧は比較的、楽にこなせている。骨頭の痛みもなく、安定している。
 病院では、相変わらずオモリを一切使用しないでやっている。 
 
 現在の体重は71〜72キロ。
 7月18日、圧を370から380に上げた。
 この圧の設定であるが、以前は、加圧マスターで350が最高値であったそうだ。
 通常の加圧トレーニング施設では、250が最高値で、トニーが通っている大和田整形は院長が統括指導者としての資格があるため、圧を350まで上げていたそうだ。
 それが、今年から加圧マスターの上限の限界値を400まで上げたようだ。
 この加圧マスターの圧であるが、規定値より、上げられるのは、統括指導者がいる施設だけらしい。
 今、380をやっている感覚からすると、いずれ、400の最高値まで直ぐに到達しそうだ。
16    加圧12ヶ月目 H19年8月中
更新日時:
2008/09/25
 加圧を始め、もうすぐ1年が経過する。股関節の状態は安定しているが、左右の足の太さが若干違う。
 壊死のひどい方が右足であるため、知らず知らずに左足に荷重が偏っているせいもあり、左太もも、左ふくらはぎの方が1センチくらい太い。
 加圧は現在、380の高圧でやっているが、特に問題はない。
 中旬から、股関節のローテーターカフ(深層筋)を鍛えるエクササイズを自宅トレに取り入れた。股割りとつま先ワイパーの2種目を毎日30レップすることにした。
 股割りについては、以前、雑誌で見て今年の始め頃、試したことがあったが、骨頭に変な痛みが出たのでやらなかった。
17    加圧1年1ヶ月目  H19年9月中
更新日時:
2008/09/25
 昨年、8月中旬に大腿骨頭壊死症と診断され、9月から加圧を始めたが、ちょうど1年を過ぎた。
 加圧を始めた当初、逆に調子が悪くなり不安になった。
 あの頃、「来年、俺はどうなっているのか」と悩んでいた。
 ところで、今月に入り、今までとちょっと変わったことが俺の脚に起きている。
 実は、右足(壊死が酷い方)の足の裏が、熱くなるのだ。ちょうど、土踏まずの辺りがポッポッとするので変だなと思い、実際に体温計を当てて、その時の、足の裏の温度を測ると、明らかに1〜2度、右足の方が高いのだ。
 理由は、全く判らない。よく、足が火照る人がおり、就寝時に足を布団から出す人がいるが、それとは、全く違い、土踏まずのところだけが、何か、ホカロンでも当てているようにポッポッとするのだ。それも右足だけである。
 この原因については、また、いろいろ調べてみるつもりである。
18    加圧1年2ヶ月目 H19年10月中
更新日時:
2010/08/23
 
 10月に入り、レントゲン検査で、帯状硬化像に変化が見られた。今まで、花びら状であった形が変化しているように見える。帯状硬化像自体も消えかかっているようにも見える。
 単なるレントゲンの写り方だけかどうか判らないが・・・・。
 油断していたら、10月20日に痛み再発。仕事が忙しく、身体全体に疲れが溜まっていたらしい。それまでは、全く違和感もなく、絶好調だったが、急に来た。
 10月24日、81回目の加圧のとき、指導者から大和田整形でも遂に大腿骨頭壊死症の完治者が出たと聞く。
 俺が大和田整形に通い始めた当初、同じ病気で通っている女子高生がいると聞いていたが、その子が完治したのだ。
 院長先生もビックリしている。
19    加圧1年3ヶ月目 H19年11月中
更新日時:
2008/05/05
 昨年の今頃は、加圧によって痛みが徐々になくなっていたが、将来が不安な毎日であった。今は、「何とかなるだろう。」という楽観的な気持ちだが、当時は、手術台に乗せられる夢をよく見たものだ。
 先月は、俺が通う大和田整形でも完治者が出た。今まで、小田切病院でIONが治ったらしいという話し(歩けるようになったとか・・・)は何度も聞いているが、完治したとはどこにも載っていなかった。
 ところが、自分の通う病院で初めてIONの完治が出た。院長も半信半疑の状態のようだ。痛みがなくなるとか、多少よくなる程度は院長も期待していたのであろうが、壊死部は再生しないという整形外科の学会の常識が覆されたのだ。
 このままの生活状態を維持出来れば、そのうち、何とかなるだろう。
 加圧は、しばらく380でやっていたが、11月下旬から「390」に上げている。380が長かったせいか、390にしてもそれほど苦しさはない。
 ただ、これだけ高圧だと、加圧マスターのベルトがどうしてもずれてしまうため、俺の場合、開始圧を80にしている。通常は、最初ベルトを巻いた状態が60で、そこから、圧をかけるのだが、60だと弱すぎて、圧が入ったとき、ベルトがずれてしまうのだ。
 そこで、開始時のベルトを強く巻けば、高圧でもベルトがずれることがないのである。これは、裏技らしく、普通の人はやらないらしい。
20    加圧1年4ヶ月目 H19年12月中
更新日時:
2010/08/23
 11月28日に人間ドックがあった。
 過去のドックの数値を見返してみると、壊死の痛みが発生した年のCRP値が高値を記録しており、原因は骨の破壊による炎症反応と思われる。
 ところが、今年は、節制していたためか、今までにないくらい、CRP値が下がっていたので参考までに今までの数値を検証してみた。
 炎症性反応 CRP値(基準値0.3r/dl以下)
○平成13年10月4日  0.2r/dl
    H14年7月下旬・・・・腰の激痛のため救急車で病院へ。
                1ヶ月間入院、原因不明で手術出来ず。
                硬膜外カテーテル2週間の留置で歩行可能に。
                8月下旬から職場復帰。
○ 平成14年11月11日 0.1r/dl ←入院による休養と職場復帰後も
                         無理しないために数値が良い。
H15年夏・・・・・・尿路結石で入院、痛みと高熱(原因不明)の
              ため約1週間退院出来ず。
○平成15年11月20日 0.2r/dl
○平成16年12月8日  0.2r/dl   
H17年1月末・・・・股関節の痛み発症するが、直ぐに良くなり、
走れるようになるが、その後も違和感が続く。
   H17年夏・・・・・・・・原因不明の偏頭痛が1週間続き、頭のCT
             を撮るが原因不明。
 
○ 平成17年11月22日 0.6r/dl ←異常値、この頃、骨頭壊死が進ん
                    でいたのだろう。
   H16年9月〜H17年7月・・・・股関節痛が続く。特に階段の昇降に
段々と歩きづらくなる。
   H18年夏・・・・・・・・大腿骨頭壊死症判明
   H18年9月〜  加圧を始め、骨頭に対する負荷を極力避ける
ような生活にする。
○平成18年11月10日 0.262r/dl ←数値が戻る。
  
○ 平成19年11月28日 0.04r/dl ←今までにないほど、CRP値が  
低下している。
  • 加圧を始めて概ね1年経過
  • 骨頭になるべく負荷をかけない生活
  • 玉ねぎジュースによる血圧低下
  • サプリメント(還元型グルタチオン)
を続けているため、おそらく良い数値が出るだろうことは判っていたが、血中脂肪が多く、脂肪肝だけが危惧される。
CRP:C-reactive protein(C反応性タンパク)
体内のどこかで炎症反応や組織の破壊が起きると血液中の
濃度が上昇することが知られている。CRPは健康診断などで
も利用され、外傷や炎症の覚えがないのにCRP値が高い場
合は、腫瘍や自己免疫疾患、感染などによるなんらかのトラ
ブルが体内で起きている場合がある。
感染症:細菌感染症、ウイルス感染症
膠原病:慢性関節リウマチ、リウマチ熱、結節性動脈周囲炎
悪性腫瘍心筋梗塞、肺梗塞
消化器疾患:肝炎(急性・慢性)、肝硬変、胆嚢炎
大きな外傷、熱症、大きな手術
★12月下旬に今年最後の定期検査に病院に行ってきた。レントゲンは前回とあまり変わりなく。左の帯状硬化像は現れず。
・担当医
 どの位、歩けますか。
・俺
 今、ほとんど歩かないので判らないですね。歩かなければ、荷重が掛らないので圧潰しないでしょ。
・担当医
 いや、歩かなくとも圧潰するんですよ。だから、今のうちに骨切りした方が・・・・。壊死したところは元に戻らないから。
 圧潰するとかなり痛いですよ。最近は歩けなくなるほど痛くなったことありませんか。
・俺
 今のところ大丈夫ですね。
(ここでレントゲン撮影し、画像を見て)
・担当医
 潰れはないですね。でも、何もしなくても潰れていくんですよ。
・俺
 はぁーそうですか。まあ、歩けなくなったら、人工にしますよ。
ということで平成19年度の診察が終わった。
    



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