図形3要素

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図形について、小学校では、1年生のときに、身の回りにある色々なものを観察して、分類することで、

様々な「形」を意識することから始めます。

そして、2年生以降、「三角形」「四角形」「円」など、いろいろな図形を学びます。 → こちら



【「形」と「大きさ」】


図形には、3つの要素があります。・・・「形」「大きさ」「位置」です。

単に「三角形」と言っても、3つある角の大きさが異なれば、「形」が異なります。

また、「正三角形」と言えば、“形”としては同じですが、辺の長さが異なれば、「大きさ」が異なります。

「形」と「大きさ」が共に等しい2つの図形どうしを「合同な図形」と言います。

2つの図形が合同であるか確認するには、「三角形の合同条件」を使えば良いです。



「形」は同じだけれども、「大きさ」は異なる2つの図形は、互いに「相似」である・・・とい言います。

小学校では、6年生のときに「拡大図」や「縮図」を学ぶことから始め、

ちょうど、その頃、社会科では「地形図の読図」をします。

「地形図」は、改めて見ると、不思議がいっぱいです。 → こちら

2つの図形が相似であるか確認するには、「三角形の相似条件」を使えば良いです。



【図形の第3要素「位置」】


「1辺が3cmの正三角形を描いてください。」と、2人に言ったとしましょう。

恐らく、それぞれが描いた2つの正三角形は、合同な図形になっていることでしょう。

しかし、この時点では、合同ではありますが、まだ“同じ図形”ではありません。

何が異なるのでしょうか?・・・「位置」です。 2人が描いた図形は、描かれている場所が異なります。

座標平面上に、2つの合同な図形を描いたとしましょう。 ただし、1つは第1象限に、もう1つは第2象限に。

この2つの図形は、位置情報が異なるので、“同じ図形”ではありません。



図形の位置情報まで気にするのは、高校2年生になってからです。・・・「図形と方程式」で学びます。

高校1年生で学ぶ「図形と計量(三角比)」や「図形の性質」までは、位置情報を考えません。

小学校以来学び続けてきた「代数」と「幾何」が、「図形と方程式」で初めて融合するのです。

高2で学ぶ「図形と方程式」に登場する図形は「点」「直線」「円」です。

高3になると、「式と曲線」で、さらに「放物線」「楕円」「双曲線」が加わります。

これら3つの曲線は、「円錐曲線」として1つにまとめられ、

離心率が異なるだけで、3つとも、同じ方程式で表すことができます。



高校数学で「円錐曲線」を学んで、何につながるのでしょうか?・・・「天体の観測」につながります。



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