三角形の合同条件
|
|
小学校算数の図形で面積や角度を求めるのは楽しかったのに、 中学校数学の図形では証明ばっかりで嫌い・・・という方も多いことでしょう。 しかし、例えば「三角形の内角の和が180度」ということを、 本当にそうなのか確認しないで、言われるがまま受け入れるのは、ちょっと待った! 直感的にそうだと思っても、逐一、確認作業を怠らないことが大切です。 これからの情報化社会を生きていく上で、根拠のない噂などに振り回されないためには、 その情報が本当に正しいのかどうかを確認することが大事。 「図形の証明」を通して、物事を確認する癖をつけてもらいたいと思います。 ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 カッコ内は、文部科学省の学習指導要領に従った、目安となる履修学年です。 【図形の移動】 (01)図形の移動(中1)・・・図形の形や大きさを変えないで、位置だけを変えることです。 (02)移動の種類(中1)・・・「平行移動」「対称移動」「回転移動」の3つに分けられます。 (03)平行移動(中1)・・・平面上で、図形を一定方向に、一定の距離だけずらして、その図形を移します。 (04)対称移動(中1)・・・平面上で、1つの直線を折り目として、図形を折り返します。 (05)対称の軸(中1)・・・対称移動で折り目にした直線です。 (06)回転移動(中1)・・・平面上で、1つの点を中心として、図形を一定の角度だけ回します。 (07)対称の中心(中1)・・・回転移動で中心にした点です。 【三角形の合同条件】・・・学校ではスルーしている「合同条件の証明」も行います。 (08)図形の合同(中2)・・・2つの図形があって、一方を移動させ、他方に重ね合わられるときです。 (09)対応する点・辺・角(中2)・・・移動して重なり合う点・辺・角です。 (10)合同の記号(中2)・・・△ABCと△DEFが合同なとき、「△ABC≡△DEF」と表します。 (11)三角形の合同条件(中2)・・・なぜ、その合同条件で、合同であることが言えるのかを考えます。 【二等辺三角形】・・・「定義」と「定理(性質)」を混同しないようにしましょう! (12)定義(中2)・・・2つの辺の長さが等しい三角形です。 (13)頂角(小3)・・・AB=ACである二等辺三角形ABCにおいて、角Aのことです。 (14)底角(小3)・・・AB=ACである二等辺三角形ABCにおいて、角Bや角Cのことです。 (15)角の二等分線(中1)・・・あの作図法で、なぜ角の二等分線を描けるのか、考えます。 (16)定理(中2)・・・二等辺三角形の底角は等しい。 そうなることを証明します。 (17)成立条件(中2)・・・三角形において、2つの角が等しいときです。 そうなることを証明します。 【三角形の内角の和】・・・「二等辺三角形の成立条件」の前提となっていることは? (※)事前に、小学校の算数で学ぶ「図形」を知っておくと良いです。 → こちら (18)交わる(小4)・・・2つの直線が1つの同じ点を通っている状態です。 (19)垂直(小4)・・・2つの直線が直角になるように交わっている状態です。 (20)平行(小4)・・・2つの直線がどこまで伸ばしても交わらない状態です。 (21)対頂角(中2)・・・「対頂角は、その大きさが互いに等しい。」を証明します。 (※)前提となっている「1周は360度」についてはこちら (22)同位角(中2)・・・「2直線が平行であるとき、同位角は等しい。」は、公理です。 (23)錯角(中2)・・・同位角と対頂角を使って、錯角が等しいことを証明します。 (24)三角形の内角の和(中2)・・・180度であることを、同位角と錯角を使って証明します。 【正三角形】・・・「3つの角が等しい三角形が正三角形」は、間違いです。 (25)定義(中2)・・・3つの辺が等しい三角形です。 (26)定理(中2)・・・3つの角が等しいことを証明します。 【直角三角形】 (27)定義(中2)・・・1つの内角が直角である三角形です。 (28)合同条件(中2)・・・なぜ、その合同条件で、合同であることが言えるのかを考えます。 「図形3要素」に戻る |
|
|