赤色の顔料・染料
|
|
洞窟壁画に用いられていた「酸化鉄(赤褐色)」をはじめ、 硫化水銀(朱色)、鉛丹(丹色)、アカネ(茜色)、ベニバナ(紅色)、カイガラムシ(カーマイン)など、 赤色系の顔料・染料には、いろいろなものがあります。 ![]() 学ぶ項目を、ステップを細かく分けて一覧にしました。 「この項目は大丈夫だな。」と思うものは飛ばしてもらって結構です。 自分に必要な項目だけを学べば良いでしょう。 【朱色】・・・辰砂から作る赤色顔料です。 (01)辰砂・・・硫化水銀を主成分とする鉱物です。(こちらも参照してください。) 【丹色】・・・鉛丹からつくる赤色顔料です。 (02)鉛丹・・・四酸化三鉛を主成分とする鉱物です。 (03)四酸化三鉄・・・二酸化鉛と一酸化鉛が1:2で含まれています。 (04)二酸化鉛・・・一酸化鉛の酸化により生じます。 (05)一酸化鉛・・・炭酸鉛の熱分解により生じます。 (06)炭酸鉛・・・白鉛鉱(セルサイト)の主成分です。 (07)白鉛鉱・・・鉛の二次鉱物です。 方鉛鉱(主成分は硫化鉛)の酸化分解により生じます。 (08)船底塗料・・・酸素を遮断して腐食を防ぎ、抵抗となる付着生物の付着を防止します。 【茜色】・・・アカネ(植物)の根から採れる赤色染料です。 (09)緋色・・・明るい茜色です。 「スカーレット」とも言います。 (10)アカネ・・・アカネ科アカネ属の、つる性の多年生植物です。 (11)アリザリン・・・セイヨウアカネの根から採れる色素の1つです。 【紅色】・・・紅花から採れる赤色染料です。 (12)紅花・・・原産はエチオピアで、地中海やエジプトから世界に広まりました。 (13)カルタミン・・・紅花から採れる色素です。 (※)様々な「赤色」の中でも、カイガラムシ由来の「カーマイン」は、 スペインが、南米からヨーロッパに導入すると、一気に広まりました。 そして、有機化学への道を開くことになります。 ●カーマイン・・・カイガラムシのメスが分泌するコチニール由来の赤色染料です。 ●セッケン・・・“滴り落ちた肉の脂と灰が混ざった土”が、セッケンのきっかけでした。 ●プルシアンブルー・・・葛飾北斎や歌川広重も使っていました。 ●人工尿素・・・人類初! 有機物の人工合成!! 「酸化と還元」に戻る |
|
|