プルシアンブルー
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旧東海道は全長492km。 仕事の合間をみて歩き続け、完歩するのに5年かかりました。 ところどころに、歌川広重の「東海道五十三次絵」があります。 この絵に用いられている青色は「プルシアンブルー」と呼ばれる、 赤色色素の作成中にドイツで偶然発見されたものです。 ノーベル賞を受賞した方々のコメントに「偶然の産物でした。」というフレーズが多いような気がします。 それもそのはずで、既存の知識内で研究を進めている限り、新しい発見は不可能でしょう。 「こうすれば、こうなる。」と、予め分かったことしかしないようでは、新しい発見は生まれません。 「どうなるか分からないけれど、試しにやってみるか!」という気持ちがないといけません。 ある行為が“無駄”であるかどうかの判断は難しいです。 既存の知識内で考える限りは無駄なことかも知れませんが、 既存の枠に捉われなければ、同じ行為でも、新しい可能性につながるでしょう。 【プルシアンブルー】・・・コチニール色素(カーマイン)を作っている最中、偶然にできた青色顔料です。 (※)事前に、「コチニール色素(カーマイン)」について学んでおくと良いです。 → こちら 併せて、「セッケン」についても学んでおくと良いです。 → こちら (01)ヨハン・ディッペル・・・セッケン作りのため、動物油を精製してアルカリ処理を行いました。 (02)肝臓・・・動物油を得るために使用。 ビタミンB12が豊富に含まれています。 (03)ビタミンB12・・・別名シアノコバラミンとも呼ばれ、シアノ基(-CN)を含んでいます。 (04)黄血塩・・・ヘキサシアノ鉄(U)酸カリウムのことです。 (05)ヨハン・ディースバッハ・・・1704年、偶然にプルシアンブルーを発見しました。 (06)プルシアンブルー・・・ヘキサシアノ鉄(U)酸鉄(V)のことです。 「酸化と還元」に戻る |
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