AO40用、1.2G、2.4Gパラボラアンテナ用ヘリカル給電部
(写真をクリックすると大きくなります。)

主な材料の準備
@3.2mm(1200Mhz用)、2.5mm(2400Mhz用)の硬銅線
A2mm肉厚のアルミ板
Bガラスエポキシ板(プリント基板から銅箔を剥がしました)
CNコネクターが2個
D0.3mm肉厚の銅版(インピーダンス調整用)
E直径13cm位の大きさの味噌入れ(防水用に使用)

実物大図面

作成方法
 ヘリカル給電部を固定するガラスエポキシ基板の穴あけ位置の図面をMS・Wordで作成しました。このままプリントし、基盤をプリントの大きさにカットし、基板に貼り付けてコイルが通る穴を空けます。
 また、この図面を利用し反射板のコネクター位置が確定できます。


防水ケース

反射板

ヘリカル

@エポキシ基盤の切り出しと穴あけ。4mm(1200用)、3mm(2400用)

A反射板
 先ず反射板のセンターを確定し、反射板の外枠の円をアルミ板に描きます。
 当局は太目の針をコンパスに付け描きました。 
 反射板の直径は15cmとしました。
 そして、コネクターの取り付け穴をそれぞれ空けます。
 その後、金鋸などで反射板を切り出し、ヤスリで形を整えます。 
B同様に防水ケースの蓋にも反射板に合わせ穴を空けます。

C1200,2400のヘリカル作成
 ヘリカルの巻き方は適当な太さのビンやエンビ管を利用し作成しました。
 1200Mhz     3.2mm硬銅線、直径(外形)75mm、ピッチ25mm、3ターン
 2400Mhz     2.5mm銅線、直径(外形)40mm、ピッチ20ミリ、3.5ターン

Dインピーダンス調整用に幅4mmの銅版をコイルの」給電部に4分の1ターンほどハンダ付けします。

E反射板とフタを重ねコネクターを取り付けます。
F1200のヘリカルから穴をくぐるようにして取り付けます。
Gエポキシ板を小さなL型金具(アルミ板で作成)でコネクターを避けて取り付けます。
Hそれぞれコネクターに半田付けします。  

調整方法
 当初、インピーダンス調整用は図と同じようにやってみましたが、現在は、給電部のコネクターネジに取り付けた3〜5cmの銅線とヘリカルの距離を調整することによりSWRを1.1に調整することができました。もっとも2400Mhzについては何もしなくても問題は発生しないと思いますが、気分的に面白くないので同様の方法で調整しました。


ケースに収め完成

パラボラに取り付け
紫外線対策

 反射板と防水ケースを一緒にビニールテープで巻いて固定しました。念のためケースに雨水が入ったり、温度変化で内部に水滴が溜まることも考え、防水ケースの先の方に水抜用の小さな穴を下向に空けました。
 給電部の入ったケースは細長いアルミ板3枚を使用しセンターのアルミパイプに固定しました。また、同軸ケーブルは、センターのアルミパイプの中を通してパラボラの後に引き出しています。
 運用に当たっては、バンドパスフィルターが無いとアップリンク信号のカブリで使い物にならなくなります。バンドパスフィルターはプリアンプの手前に設置しました。
 当局の場合はパラボラの後部に2.4Gバンドパスフィルター、プリアンプと1.2Gパワーブースターが取り付けられています。
 これで1.2Gの10Wアップリンクでもカブリは全くありません。このアンテナを用いAO40でSSTVの画像交信を行っております。衛星独特のざらつきが目立つこともありますが、概ね554〜575で安定した交信ができます。  ざらつきのない綺麗な画像を受けるには給電部をパッチに替えるのが有効なようです。近々挑戦してみようと思います。

 パラボラに取り付けた給電部ケースは、プロピレン素材のため太陽光には極めて弱い素材となっております。2年ほどで、ボロボロになって壊れてしまいました。そこで、紫外線対策として黒とシルバーのビニールテープをケースに巻いて見ました。これで、4〜5年持ってくれることを期待しております。

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