搬送先での処置 |
搬送先での処置
3月6日午前2時過ぎ救急搬送
@搬送先は割合スンナリと決まりました。痛みの症状が胸全体に及んでいたことから、救急隊員は心臓疾患の可能性も考え、循環器の医師が当直している救急病院に連絡、受け入れ可能とのことで直ぐに搬送されました。痛みが激しいときは、痛い場所を特定して「ここです」と示すことは容易ではありません。今回も炎症を起こしている胆のう付近ではなくミゾオチや胸に激しい痛みが現れました。
A検査&措置
・痛み止め注射と点滴が開始されましたが、痛みの具合は容易に収まりません。
・心電図測定、血液検査、胸のレントゲン撮影、CTスキャン、腹部エコー検査を実施しました。
・心電図検査の結果、心臓疾患ではなく、またその他の検査でも炎症反応はあるものの、これといった異常所見が見つからなかったことから、急性胃炎の可能性と診断され、痛みの除去と診断を確定させるためそのまま入院となりました。朝までは集中治療室で過ごし、10時過ぎに呼吸器内科病棟に移りました(消化器内科が満員のため)。 |
3月6日 |
検査項目
@3月6日午前10時過ぎ 消化器科内科の医師の診察がありました。
治療方針としては、血液検査、胃カメラによる胃の内視鏡検査、CT・MRI検査、胸部・腹部レントゲン検査で、食事は絶食、栄養剤と抗生剤の点滴を続けることになりました。
Aこの頃より、少し発熱が見られるようになりました(37.2度)。午後には38度を越しました。
B熱が高く、腹部の痛みも続き最悪の気分でしたが、病院に入院しているという安心感があったように思います。
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3月7日 |
激痛と発熱熱
@昨夜〜朝方に掛けては、痛みと発熱でほとんど眠ることができませんでした。朝一で血液を採取されました。
A体温が38.5度を越していたので、解熱鎮痛剤を服用しました。
BCT、胃カメラ、MRI検査の予定が決まりました。
C栄養剤と抗生剤の点滴は継続。解熱剤のお陰で体温は37度台に、胸・ミゾオチの痛みもやや治まってきました。
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3月8日 |
原因判明
@昨夜は多少眠ることができました。今日も朝一で血液採取。
A体温は39.5度に上昇。再び解熱鎮痛剤を服用しました。また、体温が高いことからインフルエンザの検査を行いました。(当時インフルエンザが流行していました)
血液検査の結果や炎症反応の広がりが、腹の張った状況から腹部全体に炎症が広がってきていることが分かります。解熱剤のお陰で体温は37度台に、腹部の痛みも楽になっていましたが、大きく息を吸うと右わき腹の痛みが出ることに気付きました。
B午後、胃カメラによる胃内視鏡検査を受けるときに、右わき腹の痛みのことを医師に伝え、内視鏡検査終了後直ぐに、エコー検査をすることになりました。
Bエコー検査の結果、胆のうが腫れていることが分かり、急性胆のう炎の疑いが濃厚になってきました。
CCTスキャン撮影を受けた後、抗生剤も胆のう炎を抑えるものに切り替えられました。
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3月9日 |
胆のうドレナージ処置
@原因らしきものが判明し安心したのか、比較的眠むることができました。
Aエコー検査、CTスキャンの結果胆のうが通常の3倍程度に腫れていることが分かり、急性胆のう炎と診断されました。しかし、CT検査でも胆石は発見されません。急性胆のう炎の原因が何であるかを特定することが治療する上で重要とのことです。
B胆のう炎の炎症を早く改善するために、胆のうに直接針を刺し膿や溜まった血液を対外に排出する胆のうドレナージをMRI検査後に施術することになりました。 |
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CMRI検査と胆のうドレナージの施術を受けました。医師が胆のうから抜き取った組織片らしきものを看護婦に渡し、「精研・組織培養に廻すよう」指示しているのがなんとなく気になりました。まあ、そのときはその時だけどね。
胆のうに刺された針の先は写真のように渦巻状になっており、動いても針先が抜けたり深く刺さったりすることはないようです。
DCT検査は短時間ですがMRI検査は30分以上掛かります。普通はなんでも無い検査が、腹痛で満足に深呼吸もできない身にとって検査の中で一番苦痛の多い検査でしたが、お陰で小さい胆石が見つかりました。 |
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3月10日 |
点滴治療の継続
@絶食が続いているので、毎日4本の栄養剤と抗生剤の点滴(24時間連続)のお陰で1時間〜2時間置きにトイレで、眠た気がしません。
A体温は37度前半で落ち着いてきました。治療効果が徐々に現れてきているようです。胸全体とミゾオチ付近の痛みはなくなりましたが、右わき腹の痛みはなかなか取れません。
B医師の話では、私の胆のうは胆のうとしてもはや機能していないので摘出してよく調べた方が良いとのことでした。
C週明けに外科の医師と面談し、手術の予定日を決めることになりました。おそらく手術は腹空鏡ではなく開腹になることはある程度分かっていましたが、まだ若いので?「ヒョットしたら」との期待もチョトばかりありました。
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3月11日 |
少し元気に
栄養剤と抗生剤の点滴が続いてます。右わき腹に胆のうドレナージの管が入っており、寝るときは仰向けの姿勢では腰が痛いし、左側を下に寝ているので左側がみな痛い。どうにか起き上がれるようになってきたので、ベットを起こして過ごしました。日中はFMラジオの音楽を聞いて過ごせるようになってきました。テレビはなんとなくまだ見る気になりません。
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3月12〜14日 |
手術日が決まる
栄養剤と抗生剤の点滴が続いてます。体温は36度台にようやく下がりました。外科医師との面談で開腹による胆のう摘出手術が30日と決まりました。大腸の内視鏡検査を行った後に一旦退院し、28日の外科再入院の予定となりました。できるだけ病棟は空けておき、新規入院患者の受け入れる準備をしておく方針のようです。明日から食事(半粥)がでます。これで点滴の本数が減って、夜間の点滴が無いとかなり楽になりそうです。この間に心電図と肺機能検査を受けました。この検査で「大きく息を吸って、強く吐いて」と言われてもわき腹が痛く言う通りにはなかなかできませんでしたが、なんとかOKが出ました。
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3月15〜19日 |
普通食、シャワー、ドレナージを外す
胆のうドレナージから出る液も黄色い胆汁液で出る量も少なくなってきました。(当初はどす黒い血液→赤い血液→胆汁と血液の混じったもの→濃い色の胆汁と日に日に改善してくるのが実感できる)痛みも日に日に感じなくなってきました。
入院以来初めて、シャワーを浴びることができました。(胆のうドレナージ部分はテーピング)右わき腹の痛みはほとんど感じなくなってきました。通常の食事になり点滴がなくなりました。
3月16日に胆のうドレナージを外しました。まだ止血用ガーゼの塊が貼ってあるので寝返りは無理。これで紐付き状態から開放されました。胆のうドレナージを外したことにより、少し、胆のう炎再発の不安がよぎります。医師の話によると「一時退院中に胆のう炎が再発し救急車で運ばれてくる人もいるよ」と冗談ぽく話していました。(後で現実のことになるのですが。) |
3月20日 |
大腸検査
大腸カメラの検査を受けました。3mm程度のポリープが1個見つかりましたが、治療の必要はないとのことです。検査に当たって、前日の夕食は普通にとることができ、就寝前に下剤(錠剤)を服用しました。当日朝から大腸洗浄剤2ℓを2時間ほど掛けて飲みます。大腸洗浄剤は液状の飲み物なのに体に吸収されることはなく、全て排出されます。腸の中が空っぽな感じになります。胆のうと大腸と何の関係があるのだろうか?医療費の関係でただ飯を食わせておくのが駄目なのかも知れません。
3月26日(月)に一旦退院し28日(水)に外科病棟に再入院と決まりました。
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3月21〜22日 |
一時退院が無くなった
胆のうドレナージを外したあとの止血用ガーゼが取られました。これで右を下にして寝れます。1週間ぶりにシャワーを浴びました。婦長さんから外科病棟への再入院は28日ではなく27日で、退院翌日入院は大変だからそのまま消化器内科病棟から外科病棟に移る事になりました。その間外泊でも良いとのことであったので土、日、月と外泊を考えていました。
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3月23日 |
胆のう炎再発
3時過ぎに急にミゾオチ付近に痛みが!時間と共にドンドン増してきます、額には冷や汗。直ぐにナースコール。医師が駆けつけ、胆のう炎再発の可能性、直ぐに痛み止めと抗生剤の点滴が開始されました。痛みは30分もすると取れてきました。今日からまた絶食に、栄養剤の点滴が再開されました。血液検査とCT撮影が行われました。久しぶりの我が家が遠のいた瞬間でしたが、帰宅中に再発しなくて本当に良かったと思います。
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3月24〜25日 |
胃カメラ検査
血液検査の結果、胆のう炎の再発と確認されました。また、CT検査で十二指腸に異変が見られるので、念のため再度胃カメラ検査の予定が入れられました。日に4本の栄養剤と抗生剤の点滴は続いてます。毎朝血液検査のため採血がありました。
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3月26日 |
胃カメラ検査の結果、十二指腸には異常は無く、胆のう炎の発作で十二指腸が変形して映ったと思われます。外科病棟には、予定通り移ることに決まりました。手術日程は、胆のう炎の状況を見て決めることになりました。担当医師の一人が「だからあれだけ外さない方がいいって言ったのになあ」と独り言を言っていました。そんなことここで言わないで、担当医師同士で言って欲しいよ!と思います。
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