頚椎症性神経根症(頚椎ヘルニア)の治療経過

(写真はクリックすると大きくなります。)

人の頚椎
首は7個の頚椎から
構成されている

頚椎の間から8本
の神経がでている

神経は腕、手首、
手先に伸びている

神経の出方を真上
から見た状態

 

頚椎症性神経根症
の発症

 平成14年11月高血圧の治療検査のため入院しておりましたが、朝ベットに起き上がろうと体を起こすと、背中から首の方に向けて、ジワーと軽い痛みが走りました。これが頚椎症性神経根症の始まりとはその時は露ほども思いませんでした。その日は首にチョット違和感があったのみで「明日にはとれるだろ!」位にしか思っておりませんでした。しかし、翌朝は首が廻らない状態に!以前も寝違えたことがあり、主治医も「あそう」てな感じで、そのうち治るだろうと思っておりました。この時チャント治療を開始しておれば良かったのですが! 
 退院後多少、左腕の三里付近に」灼熱感を感じることも在ったのですが、11月末には、首の痛みも腕の症状もほとんどなくなっておりました。
 しかし、12月に入り、再び朝起きると寝違えたような症状がでました。この時も「ありゃまた寝違えたか、また、そのうち治っぺ」てな感じでした。
 今度は、首肩の痛みも中々引かず、腕の灼熱感や痺れが現われてきました。ちょっとヤバイかな!

鍼灸院と整形外科へ

 12月20日過ぎに以前、寝違えた時に治療を受けた鍼灸院と後日、整形外科で見てもらう。
 2箇所で見てもらったのは、Xが「念のためレントゲンを取ってチャント見てもらったら」と勧められたからです。Xの言うことは良く聴きましょう。
 診断は、両者とも頚椎症性神経根症(頚椎ヘルニア)とのことでした。整形外科医は症状が進むような時は手術が」必要になるとのことでしたが「普通は3か月、場合によっては1年位掛かるが治ります。」と言ってくれました。レントゲンでは骨棘(骨のトゲ)が見られました。

 頚椎症性神経根症は写真で示すように、頚椎から伸びている神経(これを神経根と言います)がなんらかの原因で圧迫されて、神経の先にある首・肩・腕・指先の痛みや痺れとなって現われます。神経は丈夫にできており多少の圧迫には耐えられますが、耐え切れずに壊れると2度と元には戻りません。痛みがあると言うことは、神経に炎症が起きていることなので、この炎症をまず静めることが、重要になっています。頚椎の神経は直径8mmほどの管の中を通っており、この管に振れるだけでも、炎症を起こすと言われております。

頚椎症性神経根症
の原因

@

A

B

C

主な原因としては
@頚椎板の間隔が狭くなり神経を刺激する。
A頚椎がずれて神経を刺激する。
B骨棘(骨のトゲ)ができ神経を刺激する。
C骨棘(骨のトゲ)で神経
圧迫する状況
などが考えられます。

鍼灸院

 この病気は日に日に良くなると言うものではなく、週単位あるいは月単位で「あ〜少楽になって来たかな」と極めて緩慢な経過を辿るようです。
 当初鍼灸は週2回通院しました。平成15年4月以降は週1回の治療です。治療の度肩や背中が軽くなってくる気がしました。

整形外科

 整形外科の説明では、病気の原因が取り除かれるのではなく、症状が出ないようにする保存治療が中心です。
 6月に入って漸く普通の姿勢をしていても左手に痺れが現われることがなくなってきました。それでも顎を引くと鎖骨付近と左腕に痛みが走ります。人差し指の痺れと親指、人差し指、中指表面の感覚麻痺は残っているものの、通常の生活には支障がなくなってきました。



整形外科通院中の症状の推移


平成15年2月

 初診最初の2週間は、内服薬による痛みを和らげる治療を受けました。処方されたのは、消炎鎮痛剤(ロルカイン)と抹消血流を良くするビタミンEユベラ25mm神経に良いとされるビタミンB12メチコバール500を処方されました。
 また、痺れが起こらない姿勢をとるように言われました。顔を右から振り向くように捻ると、痺れが治まります。そうすることにより、頚椎の間隔が広くなり神経の圧迫が取れるためのようです。バスに乗っても、仕事中もこの姿勢で過ごしました。なんかイジケテ横を向いているみたいです。
 2週間後から首の牽引と左肩への電気治療が開始されました。電気治療は幹部の血流を改善して神経の炎症を鎮めるためだそうです。
 散髪は暫く我慢していたのですが、かなり伸び見っとも無くなってきたので、カットだけしてもらい、髭剃りと洗髪はパスしました。散髪代はかなり割り引いてもらいました。

 牽引は頚椎の間隔を空けるために首を引っ張ります。
このとき真っ直ぐ上に引っ張るのではなく少し斜め前方の方へ牽引するのが大切です。当初10Kgで牽引しました。1か月後から12Kgにアップしました。
 牽引で大切なことは、あまり強い力で牽引しないことです。早く直りたい一心で強めに牽引すると、症状を悪化させたり、肩をいためてしまいます。体重の20%位が目安です。牽引は、焦らずに少し弱めで、週3回が良いみたいです。


3月

 首の周りの痛みは大分和らいできましたが、まだウガイをするような姿勢はNGです。それでも少し首を動かせるようになってきました。腕の痺れは、右腕を前に伸ばしたり、椅子から立ち上がろうとすると現われる状況です。夜仰向けの状況で寝ると痺れの症状がでます。痺れの症状が現われるのは治療に良くないので、右側を下にし枕を外した姿勢で寝ていました。まだ、寒い時期だったので寝相が乱れず何とか乗り切りました。消炎鎮痛剤は胃の調子が悪くなってきたので朝一回だけにしました。薬の効き目が切れると痛みの症状が出るのがはっきり分かります。


4月

 4月前半は3月と同様の状況が続きました。午前中前半は多少良いかなという程度で、あまり良くなったという実感はありませんでした。後半に入って「あ〜楽になってきたかな〜」と少し実感できるようになってきました。
 しかし、4月29日(緑の日)朝布団の中で思わず両手を上げぐっと背伸びする姿勢を取ってしまいました。途端に鎖骨付近の激しい痛みと、激しい左手の痺れが現われ、「しまった!」と思っても後の祭り、治療前に戻った感じになってしまいました。ほんと言葉にならない位に「ガックリ」です。


5月

 5月末頃には、何とか4月前半の状態に、持っていくことができました。無意識にも背伸びをしないように意識して気を付けました。午後になると、取る姿勢によって腕の痺れが現われます。椅子の背もたれに背中を押し付けている姿勢が一番楽です。胡座の姿勢が一番辛く、宴会は正座の姿勢。そんな姿勢で酒を飲んでもつまらないので、極力宴席は避けておりました。顎を引くと、左鎖骨付近にまだ痛みが強く現われます。
 日一回服用の別の消炎鎮痛剤に換えられましたが、胃の調子が悪くなり、直ぐに服用を中止しました。
 3月振りに散髪に、今回も髭剃りと洗髪はパスしました。散髪代は前回よりも割り引き額が少なく高く取られました。どうして!


6月

 「腕の痺れが取れた!」6月中旬頃から姿勢を変えても腕の痺れが現われなくなりました。しかし、人差し指側面の痺れは残っております。親指、人差し指、中指の表面の感覚マヒは依然として残っております。


7月

 夜、寝ていて頭の位置が変わっても、腕に痺れは現われなくなりました。治療効果の現われ方は、日単位、週単位ではなく月単位で1カ月過ぎて漸く「いくらか良くなってきたかな」と思える程、緩慢な現われ方です。
 消炎鎮痛剤は中止し、飲み薬はビタミンEユベラ50mm(以前は25mm)とビタミンB12メチコバール500に変更されました。人差し指側面の痺れ感はなくなりましたが、感覚マヒはまだ残っております。


8月

 7月までは、少しずつでも症状の改善が見られましたが、症状改善は8月は足踏みの状況で推移しました。もう1カ月牽引、電気治療を継続し様子を見ることになりました。歩いているときに左鎖骨付近に軽い痛みが響くような感じで現われる時があります。


9月

 「少し改善されたかな」と言った感じです。普段、普通に歩いている分には、鎖骨への痛みは現われなくなってきましたが、交差点で信号が変わりそうになり、走って渡ろうとすると、左鎖骨に付近にまだ痛みが走ります。また、左腕肘に違和感が残っております。以前はそんなに気にならなかったのですが!


10月

 医師から、牽引と電気治療は終了し、首の筋肉トレーニングをするように指示されました。
 この頃から、会社からの帰り5Kmを歩いて帰宅することを開始しました。

ひたいに両手を当てて足元を見るように力を入れる。
5秒3回
朝夕1セット
後頭部に両手を当ててあごを上げるように力を入れる。
5秒3回
朝夕1セット
右側頭部に手を当てて耳を肩につけるように力を入れる。
5秒3回
朝夕1セット
左側頭部に手を当てて耳を肩につけるように力を入れる。
5秒
2朝夕1セット

11月

 顎をぐっと引くと左鎖骨付近に痛みがあります。人差し指、指先の感覚麻痺はまだ残っておりますが、親指と中指はほとんど取れてきたみたいです。疲れてくると、鎖骨付近が苦しくなります。


12月

 顎をぐっと引くと左鎖骨付近の痛みがまだ、現われるます。指先の感覚麻痺は残っていますが、2枚ほど皮が剥がれた感じです。


平成16年1月

 顎をぐっと引いても左鎖骨付近の痛みは午前中はあまり感じなくなってきました。ほんの少し現われます。指先の感覚麻痺は取れそうで取れないといった感じです。左肩が凝る感じがあります。
 平成15年の治療費(鍼灸院、整形他分)が多額になったので、税金の還付請求を行いました。昨年からインターネットを利用し本当に簡単に書類を作成することができました。ウン万円が戻ってきそうです。ラッキー!本当は、還付請求をしなくても済めばよいのですが!

平成16年2月  1日通して状況は変わらなくなってきました。腕の違和感も薄れてきましたが、時々軽いピリッといった感じが現われる時があります。顎を引いても痛みがでることが少なくなってきました。走るとまだ少し鎖骨付近に響きます。鍼灸院の治療は1週間おきにすることにしました。
平成16年3月  左肩の違和感(張ったような感じ)が少し残っておりますが、鎖骨付近へ響くことは随分と少なくなってきました。左手人差し指も薄皮が一枚づつ剥がれてくる感じで、戻ってきております。
 今後は、積極的な治療は終了し、ビタミンEユベラ50mm(以前は25mm)とビタミンB12メチコバール500を少しだけ続けることにしました。
 針灸治療は、針を打ってもらうと肩が軽くなるので、暫くは続けようと思っております。
 なんとか、庭仕事など普通の生活ができるようになってきました。                        完

 この間も鍼灸院へは、週1回通院治療を継続しております。どちらの治療で効果が現われたのかは分かりませんが、両方でないかと思います

 

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