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出雲国(延享・寛延・宝暦年間)

●延享元年(1744)
10月－出雲大社を改築し、現在に至る。遷宮にさいし，幕府が500両を下付する。

●延享4年(1747)
7月－松江藩が生蝋(きろう)を藩の専売とする。
松江藩で小田切備中による新趣向の改革政治がはじまる。

●寛延元年(1748)
松江藩で貢租徴収権を年貢前納で売り渡して農民所有地をつくる、義田(ぎでん)法が実施される。
松江藩に木実(きのみ)方が設けられ、藩営で油絞りをはじめて蝋燭・びんつけ油をつくる。

●宝暦3年(1753)
4月28日－松江藩の藩政改革の中心人物小田切備中が役職を免じられ、この夏、藩政改革の理念を記した「報国」を著す。

●宝暦6年(1756)
松江藩が，釜甑(ふそう)方を設置して鋳物類の製造専売を行う。
10月－神門郡の浦へ異国船が漂着し，松江藩は乗組員を長崎へ護送する。

●宝暦7年(1757)
4月4日－松江藩が，町人による御船方設置の計画を櫨蝋(はぜろう)専売役所からうけ，廻船住吉丸の購入を決める。

●宝暦8年(1758)
松江藩主松平宗衍(むねのぶ)が藩校文明館を開設した。

●宝暦10年(1760)
松江藩で朝鮮人参の栽培が始まる。1811年，藩専売品となる。

●宝暦12年(1762)
森広伝兵衛が農書「農作自得集」を著す。