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護衛艦の概要

 海上自衛隊が保有する護衛艦は現在47隻。他に2隻が進水し艤装工事中。また3隻が練習艦に種別変更となっている。名称には天候や気象、山岳、河川、地方名などが充てられている。海上自衛隊は旧海軍の「歴史と伝統」を引き継いでいるため、戦前の軍艦の名称も当然のように登場している。

 汎用護衛艦にはDDの記号がつけられている。これは米海軍の駆逐艦(Destroyer)の艦種記号と同じである。憲法の制約上、日本では「護衛艦」と呼ぶだけで実質的に駆逐艦であり、英語表記はもちろんDestroyerである。なお汎用護衛艦は現有については次のように建造されてきた。「やまぐも型」→「はつゆき型」→「あさぎり型」→「むらさめ型」→「たかなみ型」→「あきづき型」→「あさひ型」

 また対空誘導ミサイル搭載護衛艦(ミサイル駆逐艦)にはDDG、GはGuided missileの意味。これは「たちかぜ型」→「はたかぜ型」→「こんごう型」→「あたご型」

 同様に3機以上の哨戒ヘリコプターを搭載する護衛艦にはDDHが付けられる。これは「はるな型」→「しらね型」→「ひゅうが型」と変遷する。

 一方、海上自衛隊の地方隊に配備されている、今となっては旧式で小型となった護衛艦DE(Destroyer Escort)はさしずめ護衛「護衛艦」というところか。

現有護衛艦一覧(艤装中、練習艦を含む)
DD あさひ型 119
あきづき型 115,116,117,118
たかなみ型 110,111,112,113,114
むらさめ型 101,102,103,104,105,106,107,108,109
あさぎり型 151,152,153,154,155,156,157,158
はつゆき型 130,132,3513,3518,3519
DDG こんごう型 173,174,175,176 あたご型 177,178
たちかぜ型 はたかぜ型 171,172
DDH ひゅうが型 181,182 いずも型 183,184
はるな型 しらね型 144
DE あぶくま型 229,230,231,232,233,234 ゆうばり型

護衛艦の編成表