ホーム長崎港ウォッチング護衛艦の概要

あたご型イージス護衛艦

艦番号 艦名 建造所 起工日 進水日 竣工日 配備先
DDG177 あたご 三菱長崎 04.04.05 05.08.24 07.03.15 舞鶴
DDG178 あしがら 三菱長崎 05.04.06 06.08.30 08.03.13 佐世保

 空対艦ミサイルの長射程化、高速化、小型化に対応できるようにした「こんごう型」イージス護衛艦の改良型である。船体やマストのステルス性を向上させ、主砲のシールドのステルス化もはかっている。イージス・システムは最新のベースライン7.1を採用し、探索・追尾能力が向上しているものの、弾道ミサイルへの対応はなされていない。

 「あたご」の建造総予算は1453億円。「あしがら」の建造総予算は1389億円。イージスシステムは米海軍省から509億円で購入。
 船体を建造した第2船台は、過去の侵略戦争中に超大型戦艦「武蔵」建造を極秘裏に建造した場所である。当時は秘密保持のために対岸の常盤町に倉庫群を建てた(目隠し倉庫)。

 当初は「ミサイル防衛」への対処計画は明らかにされていなかったものの、連邦議会に提出された米文書では「米11会計年度以降にのイージスBMD能力の導入」を明記していた。12年度予算から複数年度にわたり、「ミサイル防衛」への改修費が予算化されている。

 データリンクは最初からリンク11とリンク16を搭載。イージス護衛艦としては初めて哨戒ヘリ(2機)を搭載し、格納庫を新設。主砲は対地攻撃を重視したアメリカ海軍制式の62口径砲に変更。VLSミサイル垂直発射システムの数は90(前部29,後部61)から96(前部64,後部32)に増強。

 基準排水量7,700t、長さ170m、幅21m
 速力30ノット、乗員約300人。

 あたご型2隻は「たちかぜ」「あさかぜ」の代替として建造された。

【主要武器】
短SAMシー・スパロー垂直発射機(VLS)/アスロック対潜ロケット垂直発射機(VLA)一式
 62口径5インチ単装速射砲(Mk45Mod4)×1
 対艦ミサイルSSM-1B(4連装)×2
 3連装短魚雷発射管×2
 高性能20mm機関砲(ClWSブロック1B)×2
 哨戒ヘリSH-60J(K)×2