●キリエ〜吸血聖女〜・キャラクターファイル●

登場キャラクター


キリエ

黒衣の者の血を引く少女。日光に弱いため、防弾用を兼ねた日傘を愛用のライフルに装着している。口癖は「ウザい」 吸血鬼となった狂血病患者を王のように睥睨することができる。幼い頃、防疫修道会によって母親を殺され、その血を吸って生き延びたという凄惨な過去を持つ。狂血病を癒すためのワクチンを手に入れるため、その原料となる血液を持つ自分の父親を追い求める。


黒衣の者

キリエの父親。元は敬虔な宗教者だったらしいが、本名はわからない。バララント軍が惑星チラムで研究していたノスフェラトゥ・ウィルスの被験者であり、唯一確認されている完成体の吸血鬼である。自らを「狂血病そのもの」と自称し、人知では制御できない自身と狂血病ウィルスとの存在を“神の試練”と認識する。人類の枠を超越した戦闘力を持ち、おのれを倒すべくやってきたキリエを文字どおり圧倒した。


ラーラマリア・クリストフォロス

キリエの旅に同行する女性。民間の製銃技師を名乗っているが、肩書とは裏腹の高い戦闘力を有している。その正体は正規軍の将校であり、黒衣の者を排除する手段として娘のキリエを利用する密命を帯びていた。左腕が義手となっており、そこに仕込まれているワイヤー付きの鎌を巧みに操うことができる。元戦災孤児でマザー・セシリアとは面識があった。


マザー・セシリア

キリエが旅の途中で立ち寄った孤児院の主。信仰心が篤く、身寄りのない子供たちを親代わりとして育てていた。土地をめぐるいさかいに巻き込まれてしまい、防疫修道会の神父たちに面倒を見ていた子供たちともども殺害される。


フランシスコ・レンブランド

防疫修道会の巡回浄滅吏官。現地政府から正式に狂血病の撲滅を依頼されている。狂血病罹患の可能性が高いことを理由に、キリエが宿泊した孤児院の住人たちをひとり残らず虐殺する。


ジョセフ・アプローズ

鉄道会社から派遣されてきた重役。鉄道の給水地に使う土地を奪うため、札付きの荒くれ者たちを使ってマザー・セシリアの孤児院に執拗な嫌がらせをする。


マルチェロ・モディリアーニー

防疫修道会の巡回浄滅吏官。狂血病研究のサンプルとして作成した子供の患者を回収すべく、山賊たちを雇用する。広角度に弾をばらまける特殊な拳銃を自在に操り、立ち向かうキリエを存分に苦しめた。


ヒルペリヒ・ルオー

防疫修道会の中核に位置するソリア七会士のひとり。特殊な針と糸とを使って、他人を自在に操る能力を持つ。二つ名は“調律士ルオー” キリエとの対決で敗死したかに見えたが、老人の姿を持ったそれは“人形”に過ぎず、潜んでいた“本体”の策略によりキリエは窮地に追い込まれた。


ハウレット・ハーキュリー

防疫修道会が運営する狂血病サナトリウムの所長。屈強な肉体の持ち主であり、同性愛の傾向も有していた。ルオーの“人形”として操られ、キリエとの対決に用いられる。


アウグスト・アウレリウス

防疫修道会の中核に位置するソリア七会士のひとり。並みはずれた巨体と強力な火器とを使いこなす生粋の武人である。二つ名は“砲雷のアウレリウス” 任務に従いキリエを殺そうとしたこともあるが、吸血鬼の集団によって防疫修道会が崩壊寸前に陥った際、黒衣の者の打倒を託し彼女を敵地に送り出した。


ジャン・ヴィクトール・クラナッハ

防疫修道会の中核に位置するソリア七会士のひとり。規格外の頭脳を有し、跳弾の未来位置を正確に予測する能力を持つ。二つ名は“算学のクラナッハ” 吸血鬼の浄滅施設である“昇天十字楼”の建設を任されており、有色人種たちを奴隷のように酷使していた。


サンタミカエラ・ベラスケス

防疫修道会の中核に位置するソリア七会士のひとり。攻撃的な性格で、電撃用カートリッジを用いた肉弾戦を得意とする。二つ名は“閃姫のサンタミカエラ” 狂血病を発症した両親を目の前で浄滅された過去があり、吸血鬼と狂血病とを心の底から憎んでいた。


テッサ・デ・ロー・アンナロッテ

防疫修道会の中核に位置するソリア七会士のひとり。特殊な薬品を用いた戦闘術に長け、対吸血鬼戦闘を得手としていた。二つ名は“薬読のアンナロッテ” 吸血鬼の集団によって防疫修道会が崩壊寸前に陥った際、キリエに助力を求めるべく使者としての役目を命じられる。


グリボーバル・ドガ

防疫修道会の中核に位置するソリア七会士のひとり。加速装置の付いた全身鎧に身を包み、突進からの体当たりという独自の戦闘術を修得していた。二つ名は“轟輪のドガ” 防疫修道会が吸血鬼の集団に制圧されかけた際、シャガールとともに黒衣の者と戦って死亡する。


ギュンター・シャガール

防疫修道会の中核に位置するソリア七会士のひとり。コルセットに付いた金属製の8本のアームで敵を攻撃する技を使う。二つ名は“鋼腕のシャガール” 防疫修道会が吸血鬼の集団に制圧されかけた際、ドガとともに黒衣の者と戦って死亡する。


パトリック・ルーベンス

防疫修道会の中核に位置するソリア七会士のひとり。凹面鏡を使用して太陽光を集め、その光線で目標を焼く特殊な戦法を会得している。二つ名は“灼光のルーベンス” 防疫修道会の本拠が吸血鬼によって制圧されかけた際は、別の任務に従事していて防衛戦に参加できなかった。


マニョスカ・デ・ボカネグラ

ソリア大司教区の長。政略に長じた俗物であり、狂血病の病原と治療法を独占することで世俗の支配を目論んでいた。本拠であるソリアが吸血鬼たちに制圧されかけた際、女子供を置き去りに自分だけ脱出しようとする身勝手をサンタミカエラに阻止される。


ヘンリー・エドワード・シュリーマン

正規軍の元少佐。優秀な前線指揮官だったが、上層部から黒衣の者捕獲任務を押し付けられて部隊は全滅。部下たちを殺戮した黒衣の者への復讐を誓い、たったひとりで軍を離れる。妻を狂血病で失っており、感染の疑いのある一人息子を遠くの孤児院に預けている。


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