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プロだからこそできること!!
プロでなければためらうこと! |
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最近の世論調査では,死刑制度の存置賛成者が8割超。他方,
逆に市民自体が個別の事件において死刑判決に関わることへの
反対者は6割超 |
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裁判員(CJ)になることの不安の一つとして死刑判決への関
わり |
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法廷で,目の前にいる人間(被告人)に対して,「あなた死にな
さい」と指示したのと同じ結果になる死刑意見を心情的・信条
的に言えない人は少なからずいる |
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裁判員(CJ)は,精神的にタフな人を基準とするのではなく,
標準的な精神力の持ち主を前提にシステムを構築すべき |
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プロの裁判官でさえ,死刑判決を言い渡す前後には,相当な精
神力が必要。その精神力を市民に求めるのは困難
プロだからこそできること!!
プロである裁判官は,事案次第では死刑判決を下す必要がある
ことを前提に裁判官に就任し,常日頃からそうした職業意識を
保持 |
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死刑の評議・評決に加わった裁判員(CJ)は,死刑が執行される
まで,そして,執行されたとき,さらには執行後の長きにわた
って,心の中に複雑な思いを刻む。平穏な暮らしをしていた一
人の市民が,裁判員(CJ)として死刑評決に加わったことで心の
平穏を失うようなことはあってはならない |
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残虐な事件で死刑を言い渡す裁判官の判断を支持したとしても,
市民自らが死刑判決に関与することとは別問題(質的な違い) |
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死刑判決は,裁判官と裁判員(CJ)が評議を重ね,みんなで言
い渡すものだから,不安を感じないで欲しいなどという説明は
市民の素朴な心情への無理解の表れ(赤信号みんなで渡れば怖
くないではあるまい) |
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素朴な市民心理等に照らすと,現行の死刑の評議・評決のシス
テムを改革していく必要
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今後かなりの検討を要する事項であるが,市民の素朴な心理状態
を見極めながら,例えば,
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@死刑求刑が予想される事件における裁判員就任自体の棄権を制
度化
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A裁判員就任後の死刑に関する評議・評決における棄権を制度化
(棄権した裁判員(CJ)を多数決の定足数から除外する制度化も含
む)
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B意見を述べたい裁判員(CJ)には,参考として開陳してもらう
ものの,死刑の評決だけは従前どおり裁判官3名の合議結果とす
ること
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C死刑の評議・評決時における補充裁判員(CJ)との交代
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D死刑制度の廃止・終身刑の創設
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E当面の対応としては, 全員一致による死刑判決の言渡し
(もっとも,これは,市民の心理的問題の根本的な解決にはなら
ないが)
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などの方策 |
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有罪の心証が得られずに無罪意見を述べた者が,多数決により
「有罪」と決定された場合,(いわば手のひらを返すように)
その有罪評議を前提にして,意思に反して死刑を含めた量刑の
評議・評決に加わることとする現状のシステムも市民には違和
感。この場合も,量刑の評議・評決の棄権方法の検討の必要性 |
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多数決でその人の1票により死刑か否かが決定される状況の際,
よく分からないからどちらでもよいなどという付和雷同的な雰
囲気で,死刑が決定されるのは何とも恐ろしい。自らの意見が
分からない人にも,評議・評決の棄権方法の検討も考慮 |
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