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[本ページの最終チェック日 : 2020/6/8]
(2016年10月23日アップロード)
マイコレクションにドイツリリースのオムニバス盤が何枚かある。英国のバンドあるいは英国ミュージシャンが参加しているバンドの演奏が収録されているからだ。
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あるミュージシャンの演奏をコレクションしようとしたとき、始末に困るのがオムニバス盤だ。例えば、ビッグバンドの一員として1曲だけ参加しているなどというのは、そもそもその存在を見付けにくいし、また、そのアルバムがレアアイテムだったりすれば、お目当てのミュージシャン当人の演奏も定かでない?ブツに高額な出費をするのも気が引ける、というか優先順位を下げざるを得ない。
それにしても、なぜ、ドイツ盤なのかというと、まず、NDR(Norddeutscher Rundfunk = 北ドイツ放送)という公共放送局から、 ' JAZZ WORKSHOP ' というタイトルの付けられたオムニバスアルバムのシリーズが、確認分だけでも60年代半ばから70年代にかけて、年1枚のペースでリリースされていたことがあげられる。多くのアーカイブがあるという「 NDR ' JAZZ WORKSHOP ' 」の放送用音源からダイジェスト風にコンピレーションして、「年刊もの」としてLPリリースされたものらしい。
いま一つは、 JG というドイツのマイナーレーベルから、同国で開催されたジャズ祭の演奏を収録した、フリージャズを中心としたオムニバスのライブアルバムが、何枚かリリースされていたことである。
これらのアルバムに、まさに「チョロチョロ」という感じで、英国ミュージシャンが顔を出しているのだ。
当コンテンツでは、1960年代半ばから70年代にかけてリリースされた、英国ミュージシャンがクレジットされている、ドイツ発のオムニバス盤の何枚かを紹介することとしたい。もちろん、手元にあるものプラスアルファということで取りこぼしはあろうが。
なお、当サイト全般にわたることだが、「英国ミュージシャン」は厳密な意味ではなく、「英国を主な活動拠点にしているミュージシャン」あたりがその対象だ。また、特に60年代前半の演奏にクレジットされているミュージシャンについては見落としがあるかもしれない。
ところで、 NDR のシリーズは、当方のコレクション初期の段階(80〜90年代)から結構廃盤マーケットに出回っていて、何枚かはマイコレクションになった。十分高い買物ではあったが。なお、「72年版」(残念ながら?未所有です)には、かのキース・ジャレットの演奏が収められていて、近年 ECM によりCD化されたことは「メジャーな話題」かもしれない。
JG の方も同じころからたまに出回ってはいたが、当時から高額な(破格な!)値付けになっていて、手が出せないうちにさらに高価になって、今の私にとっては「高嶺の花」となってしまったアイテムもある。
ところで、今回、当サイトでこの話題を採り上げようとしたきっかけは、2, 3年前からドイツの BE! JAZZ (及び同系列の B.FREE ) というレーベルから、当時のオムニバスライブ盤などのCDリリースが始まったことである。それもLPの単なるCD化だけではなく、CD8枚組とか11枚組などというLP未収録分の演奏をふんだんに収録した「豪勢なCD化」があったりするのだ。
オリジナルLPの収録曲や参加ミュージシャンを洗い直すとともに(大げさに言っています!)、CD化に当たって新たに収録されたバンドの演奏はあるのか、などについて少し調べてみようと思った次第だ。これらのことについては、サイト上にも「先人の業績」が数多くあるので、「いまさら感」は当人にもあるが、まあ、英国ミュージシャンの関連について取りまとめておくのも当サイトらしいかな、ということで、再発CDの内容も含め、以下に記してみたい。
なお、 BE! JAZZ からは、オリジナルLPの確認できない「1962年版」の NDR ' JAZZ WORKSHOP ' のCDが3種類もリリースされていることから、今後、多くの未発表の音源を含めた NDR ' JAZZ WORKSHOP ' の諸作品のCD化も期待できるかもしれない。
< NDR 'JAZZ WORKSHOP' >
このシリーズのなかで、英国ミュージシャンのクレジットがあるのは次の諸作である。
1. NDR JAZZ-WORKSHOP '64 (NORDDEUTSCHER RUNDFUNK 629 585) (1961-64) (未見)
□「ハンス・コラー、ハーブ・ゲラー、フリードリッヒ・グルダ、他」のバンドに、ロニー・ロス、ロン・シモンズが参加。
« 当セッション ( No.26 ) は、ドイツ・コロムビアより以下のとおりLP化されている。10曲が収録され、うち1曲は上記オムニバス盤と重複している。オムニバス盤には当セッションから3曲が収録されているから、残りの2曲はオムニバス盤でしか聴けないということになる。
# HANS KOLLER, ET AL. - JAZZ-WORKSHOP-CONCERT RUHR FESTSPIELE 1962 (独 COLUMBIA C/STC 83 342) (1962) ( スリーブ写真24 を参照。)
# HANS KOLLER, ET AL. - JAZZWORKSHOP RUHR FESTIVAL 1962 (英 COLUMBIA 33SX 1540) (1962) (「ジャケ違い」の英国盤、 スリーブ写真25 を参照。) (未見) »
□「アラン・ボチンスキー、エイエ・テリン、他」のバンドに、ジミー・デューチャー、レイ・プレムル、タビー・ヘイズ、ロニー・ロスが参加。
□「ドナルド・バード、ベニー・ベイリー、他」のバンドに、ジョニー・スコットが参加。
2. NDR JAZZ-WORKSHOP '65 (NORDDEUTSCHER RUNDFUNK 629 851) (1964, 65)
□「ハンス・コラー、ジョニー・グリフィン、マーシャル・ソラール、ウェス・モンゴメリー、他」のバンドに、ロニー・ロス、ロニー・ステファンソンが参加。
□「ロルフ・キューン、他」のバンドに、ロニー・ロスが参加。
□「ポール・ブレイ、スティーブ・レイシー、他」のバンドに、ロニー・ロスが参加。
□「べニー・ベイリー、ハンス・コラー、ジョルジュ・グルンツ、他」のバンドに、キース・クリスティー、ジョニー・スコット、タビー・ヘイズ、ロニー・ロス、ロニー・ステファンソンが参加。
3. NDR DIE JAZZ-WERKSTATT '66 (NORDDEUTSCHER RUNDFUNK 629 904) (1966)
□「テッド・カーソン、ダスコ・ゴイコビッチ、他」のバンドに、ロニー・シモンズ、ダニー・モス、スパイク・ヒートリーが参加。
□「ダニー・モス、他」の演奏を収録 (メンバー : ダニー・モス、ビル・ル・サージュ、スパイク・ヒートリー、トニー・カー)。
« 下記サイトによれば、収録ナンバーの録音セッション ( No.44 ) には、他の英国ミュージシャンも参加していたらしい。
http://jazzrealities.blogspot.jp/2015/12/ndr-jazz-workshops-start-of-listing-i.html (2016年10月23日閲覧) »
□「スタン・トレーシー、他」の演奏を収録(メンバー : ジャック・ドゥーガン、ジェフ・クライン、ボビー・ウェリンズ、ケニー・ウィーラー、スタン・トレーシー)。
4. NDR DIE JAZZ-WERKSTATT '67 (NORDDEUTSCHER RUNDFUNK 599 865) (1966, 67)
□「アンジェイ・トシャコフスキ、他」のバンドに、ロン・ステファンソンが参加。
□「ビル・スミス、他」のバンドに、ジョン・マーシャル、タビー・ヘイズが参加。
5. NDR DIE JAZZ-WERKSTATT '69 (NORDDEUTSCHER RUNDFUNK 654 057) (1967-69)
□「ジョン・サーマン、他」の演奏を収録 (メンバー : ジョン・サーマン、マイク・オズボーン、ロニー・スコット、アラン・スキッドモア、ケニー・ウィーラー、エーリヒ・クラインシュスター、マルコム・グリフィス、フリッツ・パウアー、ハリー・ミラー、アラン・ジャクソン)。
« 当セッション ( No.62 ) は、以下のとおりCD, DVD化されている。5曲が収録され、うち1曲は上記オムニバス盤と重複している。オムニバス盤には当セッションから2曲が収録されているから、アイテム 1 のセッション No. 26 の場合と同様に、残りの1曲はオムニバス盤でしか聴けないということになる。
# JOHN SURMAN - FLASH POINT : NDR JAZZ WORKSHOP - APRIL '69 (CUNEIFORM RUNE 315/316) (1969) (CD+DVD) ( スリーブ写真26 を参照。) »
« Cuneiform レーベルからのリリースということで、こんなのも思い出したのでついでに記しておく。こちらは1973年の録音 ( No.89 ) 。ちなみに当セッションからのオムニバス盤への収録はないようだ。
# SOFT MACHINE - NDR JAZZ WORKSHOP - HAMBURG, GERMANY 1973 (CUNEIFORM RUNE 305/306) (1973) (CD+DVD) ( スリーブ写真27 を参照。) »
□「トニー・スコット、マル・ウォルドロン、他」のバンドに、ドン・レンデルが参加。
6. NDR DIE JAZZ-WERKSTATT '70 (NORDDEUTSCHER RUNDFUNK 0654 094) (1969, 70)
□「フリードリッヒ・グルダ、他」のバンドに、ジョン・サーマン、ケニー・ウィーラーが参加。
□「アンジェイ・トシャコフスキ、他」のバンドに、ラドゥ・マルファッティ、アラン・スキッドモア、ルイ・スチュアート、トニー・オクスリーが参加。
□「トニー・オクスリー、他」のバンドの演奏を収録 (メンバー : トニー・オクスリー、マンフレッド・ショーフ、ポール・ラザフォード、エバン・パーカー、デレク・ベイリー、ジェフ・クライン、バリー・ガイ)。
« 下記サイトによれば、収録ナンバーの録音セッション ( No.65 ) には、他の英国ミュージシャンも参加していたらしい。
http://jazzrealities.blogspot.jp/2015/12/ndr-jazz-workshops-start-of-listing-i.html (2016年10月23日閲覧) »
□「ロバート・コーンフォード、他」のバンドの演奏を収録 (メンバー : ロバート・コーンフォード、パレ・ミッケルボルグ、トニー・ロバーツ、フィリップ・リー、ニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセン、スパイク・ウェルズ)。
□「スライド・ハンプトン、他」のバンドに、ニック・エバンズ、ラドゥ・マルファッティ、ジョン・サーマンが参加。
7. NDR JAZZ WORKSHOP '71 (NORDDEUTSCHER RUNDFUNK 0654 963) (1971)
□「ヨーロピアン・リズム・マシーン」に、ゴードン・べック、ロン・マシューソンが参加。
□「バール・フィリップス、他」のバンドに、バリー・ガイが参加。
□「ウェザー・リポート+3」に、アラン・スキッドモア、ジョン・サーマンが参加。
8. NDR JAZZ WORKSHOP '73 (NORDDEUTSCHER RUNDFUNK 0666 238) (1973)
□「マイケル・ギブス・オーケストラ」の演奏を収録 (メンバー : ノーマ・ウィンストン、ケニー・ウィーラー、ヘンリー・ロウザー、ジョン・テイラー、フランク・リコッティー、他) 。
□「フォルカー・クリーゲル、他」のバンドに、スタン・シュルツマン、ジョン・テイラーが参加。
9. NDR JAZZ WORKSHOP '77 (NORDDEUTSCHER RUNDFUNK 0666 864) (1977)
□「ユナイテッド・ジャズ+ロック・アンサンブル」に、イアン・カー、バーバラ・トンプソン、ジョン・ハイズマンが参加。
10. NDR JAZZ WORKSHOP '79 (NORDDEUTSCHER RUNDFUNK 0666 969) (1978, 79)
□「ヤン・ガルバレク、他」のバンドに、ジョン・テイラーが参加。
ちなみに、英国ミュージシャンがクレジットされていない NDR ‘ JAZZ WORKSHOP ’ のシリーズを、確認できたものだけだが参考までに次にあげておく。
# NDR JAZZ WORKSHOP '72 (NORDDEUTSCHER RUNDFUNK 0666 063) (P1972) (未見)
# NDR JAZZ WORKSHOP '74 (NORDDEUTSCHER RUNDFUNK 0666 516) (1972, 73) (未見)
# NDR JAZZ WORKSHOP '76 (NORDDEUTSCHER RUNDFUNK 0666 796) (1974, 76) (未見)
なお、 NDR ' JAZZ WORKSHOP ' の演奏については、本シリーズに収録されたものの他に、上に紹介したジョン・サーマンやソフト・マシーンのように、そしてキース・ジャレットのように、それぞれのリーダーミュージシャンのアルバムやコンピレーションアルバムに収録されているナンバーも多数あるようだ。
「先人の業績」からの「コピペ」で気が引けるが、英国ミュージシャンがクレジットされた NDR ' JAZZ WORKSHOP ' の「録音リスト」(1980年までの録音分)を、 別表* にとりまとめてみた。英国ジャズファンにとっては、はなはだ興味深い未発表の演奏も数多い。今後のリリースを期待したいところだ。
( * 数は少ないものの、オムニバス盤に収録されたセッションで、本表で確認できないものがある。)
※ NDR ' JAZZ WORKSHOP ' シリーズの未見作品などについては主に下記サイトを参照した。
https://www.discogs.com/label/96971-Norddeutscher-Rundfunk
http://jazzrealities.blogspot.jp/2015/12/ndr-jazz-workshops-start-of-listing-i.html (いずれも2016年10月23日閲覧)
※ NDR ' JAZZ WORKSHOP ' の概要、成り立ちなどについてはウィキペディアドイツ語版に記載がある。
https://de.wikipedia.org/wiki/NDR_Jazzworkshop (2016年10月23日閲覧)
< JG >
JGレーベルからリリースされたオムニバス盤のうち、英国ミュージシャンのクレジットがあるのは次の諸作である。
11. INTERNATIONALES NEW JAZZ MEETING AUF BURG ALTENA (JG 21/22) (1970) (2LPs)
ドイツ西部、ドルトムント近郊のアルテナで開催された「ニュージャズ・ミーティング」のオムニバスライブ盤。たぶんこの1970年が第1回。
□「ジョン・サーマン・トリオ」の演奏を収録(メンバー : ジョン・サーマン、バール・フィリップス、スチュ・マーチン)。
12. REMEMBERING '70 (JG 024/025) (1970) (2LPS)
こちらは前アイテムと同じ1970年の録音ながら、いくつかのコンサートのライブを集めたコンピレーション盤。オールドスタイルからフリーまで多彩な内容。
□「ジョン・サーマン・トリオ+アラン・スキッドモア」の演奏を収録(メンバー : アラン・スキッドモア、ジョン・サーマン、バール・フィリップス、スチュ・マーチン)。
13. 2. INTERNATIONALES NEW JAZZ MEETING AUF BURG ALTENA (JG 027/028) (1971) (2LPs) (未所有)
アルテナの2回目のコンサートのライブ盤。
□「アラン・スキッドモア・クインテット・アンド・マイク・オズボーン」の演奏を収録(メンバー : アラン・スキッドモア、マルコム・グリフィス、ジョン・テイラー、クリス・ローレンス、トニー・レビン、マイク・オズボーン、ノーマ・ウィンストン)。
□「アルバート・マンゲルスドルフ・カルテット・アンド・ザ・トリオ」に、ジョン・サーマンが参加。
14. JAZZFESTIVAL BALVER HÖHLE AUSSCHNITTE VOM NEW JAZZ PROGRAMM 1974 & 75 (JG 36-39) (1974, 75) (4LPs) (未所有)
アルテナからもほど近い「バルヴェの洞窟」!で行われたコンサートのライブ盤。ニュージャズ中心ながらフュージョンバンドなどの演奏も含まれる。
□「 S.O.S. 」の演奏を収録(メンバー : アラン・スキッドモア、マイク・オズボーン、ジョン・サーマン)。
ちなみに、英国ミュージシャンがクレジットされていない JG レーベルからリリースされたオムニバスアルバムを、確認できたものだけだが参考までに次にあげておく。
# REMEMBERING SIXTY-NINE EIN JAHR ALTENA-ISERLOHN (JG ST 04/05) (1969) (2LPs) (未見)
# ALTENA '72 (JG 32/33) (1972)(2LPs) (未所有)
# JAZZFESTIVAL BALVER HÖHLE HOT JAZZ OPENING 1974 & 75 (JG 35) (1974, 75) (未見)
なお、JGレーベルからはこれらのオムニバス盤のほかに、
# THE JOHN SURMAN TRIO - LIVE IN ALTENA (JG 018 ST) (1970) 《コンテンツ 2 で紹介済み》
がリリースされている(スリーブが何種類かありますね、当方所有分について、 スリーブ写真28, 29 を参照。)。
上記アイテム 11 の収録作品とは別セッションの録音のようだ。
※ JG レーベルの未見作品などについては主に下記サイトを参照した。
https://www.discogs.com/label/72561-JG-Records
http://myfavouritejazz.proxudo.de/index.html (いずれも2016年10月23日閲覧) 。
< その他 >
以上のほかに、英国ミュージシャンがクレジットされた、ドイツリリースのオムニバス盤2アイテムがマイコレクションにある。
15. BORN FREE THE 12. GERMAN JAZZ FESTIVAL (SCOUT ScS 11) (1970) (3LPs)
1970年のジャーマン・ジャズ・フェスティバル(フランクフルト)のライブ盤。
□「フィル・ウッズ・アンド・ヒズ・ヨーロピアン・リズム・マシーン」に、ゴードン・べックが参加。
□「ペーター・ブレッツマン・グループ」に、デレク・ベイリー、エバン・パーカー、マルコム・グリフィス、ポール・ラザフォードが参加。
□「ピエール・ファーブル・グループ」に、トレバー・ワッツが参加。
□「ヨーロピアン・フリー・ジャズ・オーケストラ・デス・アート・アンサンブル・オブ・シカゴ」に、ポール・ラザフォードが参加。
16. INTERNATIONAL HOLY HILL JAZZ MEETING - 1969 (MENO LICHTENSTEIN & CB 6769) (1969) (2LPs)
17. INTERNATIONAL HOLY HILL JAZZ MEETING 1969 (RS SCHALLPLATTEN FRANKFURT ST 126/127) (1969) (2LPs)
ドイツ南西部、ハイデルベルクの野外劇場、「ハイデルベルク・ティングシュテッテ」を会場としたコンサートのライブ盤。
□「ペーター・ブレッツマン・オクテット」に、エバン・パーカー、ポール・ラザフォードが参加。
« 本作には、マイコレクションに上に記したようにジャケ違いの2バージョンがある。前者のインナースリーブ及び裏ジャケは「うーん!?」なデザイン。後者は打って変ってシンプルというかモダンというか (下のスリーブ写真 (No.17) は写りがあまり良くないけれど「赤無地」ではない!) 。 »
< BE! JAZZ レーベルからの CD 再発 >
BE! JAZZ (及び同系列の B.FREE ) レーベルからCD化されたオムニバスアルバムなどのうち、英国ミュージシャンのクレジットがあるのは次の諸作である。
18. INTERNATIONAL HOLY HILL JAZZ MEETING 1969 (BE! JAZZ 6081 CD) (1969)
上記アイテム16, 17のCD。たぶんLPと同内容。2枚組の再発LPもリリースされている。
19. MODERN AT THE GERMAN JAZZ FESTIVAL 1966 (BE! JAZZ 6084/85 CD) (1966) (2CDs)
オリジナルLP未確認の1966年のフランクフルトでのライブ盤。2枚組のLPも同時リリースされたが、収録曲数が少ない。
□「クルト・エーデルハーゲン・オーケストラ」に、ジミー・デューチャー、シェイク・キーンが参加。
« オーケストラのフルメンバーの記載がないので、ひょっとすると上の2人以外にも英国ミュージシャンが参加しているかもしれない。なお、CDの「解説書」では、シェイク・キーンの表記が ' Jake Keene ' となっている。ちなみに、LPには「クルト・エーデルハーゲン・オーケストラ」の演奏は収録されていない。 »
20. INTERNATIONAL NEW JAZZ MEETING BURG ALTENA 1972-1973 (B.FREE 6167-6174) (1972, 73) (8CDs)
JGレーベルのところであげておいた「 ALTENA '72 」及び「 JAN FRYDERYK DOBROWOLSKI & JACEK BEDNAREK - AT THE NEW JAZZ MEETING ALTENA (JG 031) 」に収録された演奏(の完全バージョン)+アルファ(「豪勢なCD化」)と、オリジナルLPを確認できない73年の同じくアルテナのライブを収録したなんと8枚組のCD。
驚きはクリス・マクレガーズ・ブラザーフッド・オブ・ブレスの名前がクレジットされていることだ。72年の録音。
同じくオリジナルLPにはないフィル・ウッズ・アンド・ヒズ・ヨーロピアン・リズム・マシーンの演奏も収録されている。こちらも72年の録音。
本CDで、英国ミュージシャンのクレジットがあるのは次の諸作である。
□「 クリス・マクレガーズ・ブラザーフッド・オブ・ブレス 」の演奏を収録 (メンバー : ハリー・ベケット、モンゲジ・フェザ、ドゥドゥ・プクワナ、クリス・マグレガー、ハリー・ミラー、ルイス・モホロ、他) 。
□「フィル・ウッズ・アンド・ヒズ・ヨーロピアン・リズム・マシーン」に、ゴードン・べック、ロン・マシューソンが参加。
[ 2016年11月17, 19日追記 ]
アイテム21と同様高価ゆえその入手をためらっていたが、クリス・マクレガーズ・ブラザーフッド・オブ・ブレスの演奏が収録されていると知っては買わずばなるまいということで、このほどこちらもマイコレクションとなった。アイテム21と同じく海外ディーラーから購入したので、いくぶん「安価」ではあった。
本アイテムの添付資料(2冊の「立派な」冊子)にドイツのジャズ祭の「年譜」が記載されていたので以下に紹介しておく。
1969:「アクションジャズ 69(アルテナ、イーザーホーン)」 − 1970:「ニュージャズミーティング(アルテナ城)」 − 1971:「第2回インターナショナルニュージャズミーティング(アルテナ城)」 − 1972:「第3回インターナショナルニュージャズミーティング(アルテナ城)」 − 1973:「第4回インターナショナルニュージャズミーティング(アルテナ城)」 − 1974:「第1回バルヴェの洞窟ジャズフェスティバル」 − 1975:「第2回バルヴェの洞窟ジャズフェスティバル」 − 1976:「第3回バルヴェの洞窟ジャズフェスティバル」 − 1977:「第4回バルヴェの洞窟ジャズフェスティバル」 − 1978:「第5回バルヴェの洞窟ジャズフェスティバル」 − 1979:「第6回バルヴェの洞窟ジャズフェスティバル」 − 1980:「第7回バルヴェの洞窟ジャズフェスティバル」
21. BORN FREE THE 12TH GERMAN JAZZ FESTIVAL (B.FREE 6218-6226) (1970) (9CDs)
こちらはなんと9枚組CD。上記アイテム15の「豪勢なCD化」。とにかく各グループの演奏時間が長く、30分前後はざらだ。収録されている英国ミュージシャンの顔ぶれに変わりはなさそうだ。
ちなみに英国ミュージシャンの参加しているグループの収録時間を比較してみると( オリジナルLP − 本CD の順で書くと)、
・「フィル・ウッズ・アンド・ヒズ・ヨーロピアン・リズム・マシーン」= 1曲 11分 − 3曲 41分
・「ペーター・ブレッツマン・グループ」= 1曲 5分(抄録) − 2曲 38分
・「ピエール・ファーブル・グループ」= 1曲 5分(抄録) − 1曲 27分
・「ヨーロピアン・フリー・ジャズ・オーケストラ・オブ・ズィ・アート・アンサンブル・オブ・シカゴ」= 1曲 9分(抄録) − 1曲 37分
[ 2016年11月11日追記 ]
昨年末あたりにリリースされたらしいこのボックスセットについては「高価」ゆえに手を出しかねていた。今回、当コンテンツ作成のため改めて内容のチェックをしていたら「入手の念耐え難く」なり、このたび、めでたく?マイコレクションとなった。海外ディーラーから購入したので、いくぶん「安価」ではあった。
22. NEW JAZZ FESTIVAL BALVER HÖHLE NEW JAZZ 1974 & 1975 (B.FREE 6233-6243) (1974, 75) (11CDs)
お次は11枚組。こちらは上記アイテム14の「豪勢なCD化」だ。 S.O.S. はCD1枚分、70分の演奏が収録されている。ちなみにオリジナルLPの演奏は21分あまり。他に英国ミュージシャンの参加はない。
おまけにもう1枚。
23. HANS KOLLER, ET AL. - NDR '62 JAZZ WORKSHOP No.25 (B-FREE 6201/2) (1962) (2CDs)
オリジナルLPには収録されていない?1962年の No.25 セッション。オムニバスアルバムではないが、演奏メンバーにロニー・ロスの名前があるので紹介しておく。
最後に、 BE! JAZZ レーベルからリリースされた、英国ミュージシャンがクレジットされていない、オムニバスCDアルバム及びアイテム 23 と同じくオリジナルLPには収録されていない?1962年の2つのセッションのCDアルバムを、確認できたものだけだが参考までに次にあげておく。
# MORE MODERN AT THE GERMAN JAZZ FESTIVAL 1966 (BE! JAZZ 6088/89 CD) (1966) (2CDs) (2枚組LPもあり)(未所有)
# NDR '62 JAZZ WORKSHOP No.24 (B-FREE 6203/4) (1962) (2CDs)(未所有)
# NDR '62 JAZZ WORKSHOP No.23 (B-FREE 6205/6) (1962) (2CDs)(未所有)
※ BE! JAZZ からのリリース作品ついては、国内ディーラーサイトなどを参照した。
[スリーブ写真をクリックすると、録音データなどが別ウィンドウで開きます。]
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(2016年10月)
[ 追補 1. (2017年3月25日アップロード − 4月2日更新) ]
A. JAZZ AM RHEIN (独 COLUMBIA SMC 74 334) (1967) (未所有)
うかつにもこれまで知らなかった作品。わりとポピュラーなアイテムかな。
1967年夏にケルンのライン河畔にある公園での野外ライブを収録したオムニバス盤。
□「クルト・エデルハーゲン・アンド・ヒズ・オール・スター・バンド」に、シェイク・キーン、デレク・ハンブルが参加。
□「スタジオ・オール・スターズ」に、ジミー・デューチャーが参加。
※ 本項のデータは下記サイトによる。(2017年3月25日閲覧)
https://www.discogs.com/sell/item/300250051?ev=bp_det
B. JAZZ AM RHEIN 1967-1968 (BE! JAZZ 6262-67) (1967, 68) (6CDs)
上記アイテム A の存在を知ったのはこの6枚組 CD のリリース情報がきっかけ。
1968年の同所におけるライブを合わせて収録した「豪勢なCD化」。
□「クルト・エデルハーゲン・アンド・ヒズ・オール・スター・バンド」に、シェイク・キーン、ジミー・デューチャー、デレク・ハンブルが参加。
□「ジミー・デューチャー・スタジオ・オール・スターズ」の演奏を収録(メンバー : ジミー・デューチャー、クラウディオ・チェンカール、フランシス・コッピーターズ)。
□「ペーター・トランク・セクステット」に、シェイク・キーンが参加。
□「ケニー・クラーク−フランシー・ボラン・ビッグ・バンド」に、ジミー・デューチャー、デレク・ハンブル、トニー・コー、ロニー・スコットが参加。
□「メイナード・ファーガソン・ビッグ・バンド」に、アラン・ダウニー、ケン・レー、ゲイリー・コックス、ピート・キング、他が参加。
[ 追補 2. (2017年11月18日アップロード − 11月27日更新) ]
C. NEW JAZZ FESTIVAL BALVER HÖHLE NEW JAZZ 1976 & 1977 (B.FREE 6272-79) (1976, 77) (8CDs)
本文アイテム 22 に続く「バルヴェの洞窟ジャズフェスティバル」の第 3 回と第 4 回に当たる 1976 年と 1977 年のライブ盤が CD 8 枚組でリリースされた。山下洋輔トリオの演奏が収録されていることもあってか?国内ディーラーサイトでも「大々的に」採り上げられている。「オリジナルアナログ盤」の存在は聞いたことが無いなあー。
□「エディー・プレボスト・カルテット」の演奏を収録 (メンバー : ジェフ・ホーキンス、ゲリー・ゴールド、マルシオ・マットス、エディー・プレボスト) 。
□「マンプス」に、ジョン・サーマンが参加。
[ 追補 3. (2018年7月20日アップロード − 8月20日更新) ]
D. FREE JAZZ MEETING BADEN BADEN '67 (HI HAT HHCD 3107) (1967) (CD)
ディーラーサイトで見付けた新譜 CD 。キプロス!のレーベルからのリリースなので「ドイツ発」ではないのだが、気になる内容なので紹介しておく。ドイツのバーデン・バーデンで 1966 年から開催されていたジャズ祭「 Free Jazz Meeting 」(現在は SWR(南西ドイツ放送)New Jazz Meeting という名称になっているらしい)の第 2 回目( 1967 年)の演奏を収録したオムニバス盤。
□「アルバート・マンゲルスドルフ、他」のバンドに、エバン・パーカー、ジョン・スティーブンスが参加。
□「ドン・チェリー、他」のバンドに、同じくエバン・パーカー、ジョン・スティーブンスが参加。
[ 2020年6月7日追記 ]
本 CD のアナログバージョンがリリースされたので紹介しておく。ジャケットもちょっと楽しいし。ただ、 DISCOGS サイトによれば、 CD バージョンともども 'Unofficial' だそう。
E. BADEN BADEN FREE JAZZ MEETING DECEMBER 1967 (ALTERNATIVE FOX FOX 037) (1967) (45RPM)
[スリーブ写真をクリックすると、録音データなどが別ウィンドウで開きます。]
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