待合室にある本のご紹介 2017年 7月

待合室に置いてある本を、1週間に1回程度ご紹介いたします。
貸し出しもいたしておりますので、ご希望の際は受付でお声かけください。

かげぼうし
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安野光雅/作
冨山房

さむいさむいよる まっちをうるおんなのこのところに かげぼうしのくにからみはりばんが やってくる まっちをすると ふしぎなかげがうまれ まほうつかいとされたふたりは かべぼうしのせかいに にげる さて そこにまっていたのは

安野光雅の絵と文がぼくたちを不思議な夢の世界にいざなう

木を植えた男
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ジャン・ジオノ/原作
フレデリック・バック/絵
寺岡 嚢/訳
あすなろ書房

緑も水もない 廃墟のような村で 妻と子を亡くした ひとりの羊飼いが 荒涼とした大地に  その生涯をかけて 木を植える ブナ カシワ カバ 5年 10年 20年 挫折を越えて 木は育つ 水が流れ 何もなかった土地に緑があふれ 木の実や花に 鳥がくる 彼は まったくの孤独 言葉を語らない 何も求めず 名も残さず 静かにいのちを閉じる その意思は 垂直 天に向かっていた

ウミガメと少年
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野坂昭如 戦争童話集 沖縄篇
黒田征太郎/絵
講談社

太平洋戦争末期 沖縄での戦闘のなかでも
十年前 百年前とおなじように かあさんガメが
浜辺に卵を産みにやってくる 家族から離れ
一人になった少年は 卵をガマに運び 守ろうとするが
飢えから 卵のさいごのひとつをのみこみ ふっと
満ちて来た海のなかへ沈んでいく 8月15日 また
あの アオウミガメが 島にやってくる 小さなカメが
島のほうから泳いできて 広い海のなかに 消えていく

元気ですごそう高齢期 一日一日を大切に生きるヒント
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本多虔夫(ほんだまさお)
北辰堂出版

長年にわたる臨床医としての生きる知恵の詰まった本です。

*良い生活習慣を身につけよう
*病気探しはほどほどに
*長生きの幸運を社会に還元しよう
*スローライフを心がけよう
*自分のことは自分でしよう
*元気とは、大声で騒ぐことではなく、前向きの心のこと
*ひとのまねではなく自分らしい生き方を考えよう

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