待合室に置いてある本を、1週間に1回程度ご紹介いたします。
貸し出しもいたしておりますので、ご希望の際は受付でお声かけください。
いせ ひでこ
偕成社
木は、見たり聞いたりしてきたことを、歌ったのかもしれない、楽器になって-
森の木を育てていた祖父、楽器職人の父、そして音楽にめざめる少年
大きな季節のめぐりの中で、つらなっていくいのちの詩
宮沢賢治/作
伊勢英子/絵
講談社
ざわざわざわざわ だれもいないのに ざしきのおくで おとがする
わになって あそんでる こどもたちに しらないまに こどもが ひとり
ふえている はしかで やすんでいたこが いじめっこたちを こわがらせる
これらはみんなざしきぼっこのせいなのです。とてもふしぎな、でもどこかなつかしいざしきぼっこのせかいです。ぼくたちのこころのなかにざしきぼっこはいるのです。
井上冬彦写真集
講談社
写真家でもある医師の写真集。広大な自然のなかの動物たちの姿が素晴らしい。写真の癒し的効果も考えられている。生と死に関する考察も深い。
「20年間、私は大学病院の臨床医として多くの死を見てきました。今、日本における人間の死は輝いているでしょうか。そう言える死は少ないような気がします。病名が告知されず、生死について考えることもなく、最期を迎える、これが日本の一般的な死の形ではないでしょうか。私には、日没直前の太陽が最後の輝きを見せるように、人間の最期の時を輝かすことのできる医療を考えていくことが、これからの日本の医療に必要なことだと思えてなりません。」
宮沢賢治/文
佐藤国男/画
子どもの未来社
都会から来た二人の若い紳士がおなかをすかして山奥のレストランにはいります。ごちそうにありつくはずの二人ですが、とびらまたとびらの奥へ入っていくにつれてだんだん不安になってきます。さいごのとびらの前ではたと気がつき、おそろしさでなきだしてしまう。さてそのあとはどうなったでしょうか。ドキドキハラハラの賢治ワールドです。
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