北海の島綺麗に見えるがきついな |
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![]() ![]() 8月12日(月)雨〜13日(火)雨 昼過ぎ雨が止むのを期待していたけど土砂降りの中の出発となった 5月の事も有ったので早めに出ることにする。 昨日のうちにプラグ周りはもちろんバッテリーターミナルやコネクター周りまで たっぷりとコンタクトグリースを塗りこんでおいた 今回は登山が目的なので、キャンプ用具から登山靴まで積んである R285を上小阿仁、森吉、鷹巣、R7を大館、弘前、青森 最後まで降り止むどころか雨脚はますます強くなってくる 青森のフェリーターミナルで夕食そして待合室の床で一寝入り この時期北海道に渡るフェリーはさすがに混んでいる 東京からタンデムのBMWの若い夫婦が私のヘルメットの KTELのステッカーを見て、いろいろ話し込み いつから高速の2人乗りが認められるのだろうとも・・ 函館着は朝の2時半、相変わらずの雨だ、まだ暗いけれど車の少ないうちに 距離を稼ぎたいので、北へ向かう。 いつも通りにR227を大沼公園に向かいそこからR5に入る ガソリンを満タンにして次は晴れたら休もう。 長万部でR37室蘭からR36で苫小牧へ、ようやく闇から景色が浮き上る 札幌でR12を砂川へ、ここでガス補給まだ雨だ、恐ろしいほど燃費が良い R275碧水でR233に乗り留萌へ、途中ひまわりの丘が見えた R232〜オロロン街道になりここからは海を見ながら北上する 道の駅小平で少し小止みになった雨、そして昼飯のウニラーメン(ウニの量がすごい) ここまで函館から450キロ、このペースだと今日中にらくらく利尻に渡れる。 また大粒の雨が落ちてきた、さあ走るぞもう一息、ここからは水煙を上げてスパートだ。 それにしてもこんなに長い距離を雨の中、走ったことは未だ記憶にない。 はるか遠いのになぜか懐かしい稚内の町、そして港。 去年は9月でしかも九州からで寒さが身にしみたが今回は少しはましだ。 3時過ぎ利尻行きのフェリーに乗り込むおお高いな(値段が) しかし登山用具やキャンプ用品がどっさりなのでしょうが無い 海から見る利尻はなんとなく去年の屋久島にも似ている。 フェリーに揺られて利尻島着、今日はバーナーなんかも使えんな という事で晩飯は日本一うまいウニ丼、明日のためにおにぎりも4個作ってもらった 今晩は疲れているが、登山に備えて登山道入り口の野営場でキャンプ 雨の馬鹿ヤロー 寝る・・・・ 何と鷲泊港で秋田でずーと行きつけの床屋さん夫婦と会ったのです(しかも登山) 8月14日(水) 夜通し降り続く雨、テントの縫い目から耐え切れずに雨が漏れ出してくる 最悪、でも暑くはないし蚊もいないのが救い、明け方ようやく雨が霧に変わった。 5時半頃、登山靴に履き替えていざ出発、3合目の日本最北の名水甘露泉にて ペットボトルに水を詰めて、いよいよ本格的に登りに入る。 何人かのグループで前になり後ろになり励ましながらダケカンバの林を進む。 6合目までは丸い石ころが多い、上はハイマツ林で溶岩の塊の道を登ってゆく。 ハイマツの間に紫色の利尻アザミやトリカブト、他に利尻でしか見られない 高山植物が疲れを癒してくれる。 ようやく雲の切れ間から広い裾野の樹海や海を行くフェリーが見えて来た。 頂上が近付くにつれガレ場のトラバースになり「超」の付く急斜面だ。 緑と赤のコントラストが見た目は美しいがしかし歩きにくいことこの上ない もろい溶岩の表面はポロポロ崩れて力があまり伝わらない ロッククライミングに近いような急勾配を這うようにして登る 8合目辺りから空は晴れ上がり頂上がはっきり見える 下は雲の海、近くに山は無くまさに雲の海に浮いた孤島だ 必死の思い出頂上にたどり着くと、まさに絶景 南峰の近くには切り立ったゴジラの背中みたいな岩がいくつも有る 10時過ぎ、前後して頂上に立った人10人位 去年登った山の話になって5月に屋久島の宮之浦岳(縄文杉のちょっと先) に登っていたと話したら、頂上に立っていた中の2人の女性も同じ時期に 登っていた事が分かり偶然にしてもびっくり 私とほぼ一緒に登った東京のワタナベさんは日本の3000mの山を全て踏破し終り 今回からは100名山を登る事にして来たと言っていた ワタナベさんいわく「ここに居る人だったら去年の5月に宮之浦に居てもおかしくない」 と笑っていた。 しばらく話してから11時頃ワタナベさんと一緒に下山開始 登山慣れしている人は下りが早い、スキーの要領で膝を曲げ前傾で降りると良いそうだ おかげでずいぶん速いペースで下山することができた、帰りの甘露泉の水が超美味い。 キャンプ場に到着して私のテントを見て「ちゃんと山用の物にしないとダメです・・」 乾くことを期待して張って行ったままのテントを大急ぎで丸めて礼文島行きのフェリーが出る沓形港へぶっ飛ばしたが・・寸前で間に合わなかった。 今日は湿ったシュラフに入る気はしない。 しょうがない一度稚内に帰ろう、去年も泊まったモシリパYHが運良く空いていた。 バイク仲間がいっぱい居る、盆踊りもにぎやかで近くのすし屋さんがまた最高 大きなツブやアワビ、キンキなどが一番高のでも400円、他には秋刀魚等100円から どれも分厚くとっても美味しかった、幸せだなー(内地では考えられないネタと値段です) ![]() ![]() 8月15日(木)曇り 今日は花の浮島礼文へ渡る事にした 足が筋肉痛でガクガクする、ルドルフ君は今日はお休みにしてあげる。 フェリー乗り場まで5分、朝の2便・7時30分のフェリーで渡る 子供2人に柴犬まで連れた一家がいた、すごいな、香深行きは大賑わい 島でスクーターを借りた、ラッキー新車だ、でもタンクが無いと恐い。 先に南端の知床をみて、一気に一番北のスコトン岬へ、沖にトド島が見えます 東海岸はずーと昆布が干して有る、いい昆布だツヤツヤ光っていて長いし広い厚い。 スコトンから丘に登り澄海岬へ向かう本当に綺麗だ透明度は沖縄の海と遜色ない ここで昼飯代わりにタコのから揚げ、軟らかくてとっても美味い。 一度香深に戻り元地方面へ次は桃岩展望台に向かう 礼文島は高い山は無いけど、丘が多く車が走れる道路が少ないので歩きが多い。 歩いていると小さな花々の色や、緑にも色々変化が有るのが分かる。 緑の丘のあちらこちらにピンクや白や黄色の高山植物が美しい まさに花の浮島だ、もう一ヶ月くらい早く来たかったかな。 ちょっと早めのフェリーに間に合ったのでスクーター君を帰しぎりぎりセーフ。 帰りのフェリーは別れを惜しむ人が多い 波の間に最早雲に隠れようとする礼文と利尻が見える 対岸の納寒布岬は晴れているようだ。 早めに着いたので稚内の市場で家にお土産を買って送る・・ これをやっておかないと次の旅に出にくいからね。 晩飯は特別頼んだ郷土料理の親子丼(鮭とイクラ)カニ汁付きです 同室に中2の子が居て3日前に家族で利尻岳に登ったそうです、エライ そういえばワタナベさんは今ごろ羊蹄山へ向かっているはず(すごい)。 8月16日(金)晴れ 今日は気持ちの良い晴れ、やっと青空が見えたが寒いね 朝食に見慣れない色のジャムが出た、聞いたら浜茄子だそうだ 色も味もさわやかに感じた(家の近くにも浜茄子は有るが・・・) 稚内ホクレンで満タンにしたら、青いフラッグに最北端のシールが貼ってあった。 今回はR40を豊臣町へ、そしてサロベツ原野経由でR106オロロン街道へもどる サロベツ原野でサイドカーの夫婦とすれ違う(良い感じだね)。 オロロン街道の浜茄子の丘越しに見える利尻岳がやはり最高に綺麗だ 天気が良いせいかすれ違うバイクのみんなも元気があふれている感じ。 留萌から先はR231で石狩湾を見ながら南下する 札幌から小樽はさすがにすごい渋滞(特に高速の降り場とフェリー乗り場) バイクで良かったなと思える瞬間です。 小樽でガソリンを入れて余市へ、ここで昼を過ぎても行列の人気のラーメン屋さんで 味噌ラーメンを食べる、美味かったー(とってもまろやかな風味の味噌ラーメン) R229で走る積丹半島は景勝の宝庫、道内でも海水浴等の観光客もたくさん出ている。 神威岬〜岩内、寿都、島牧へこの間にも雷電岬や弁慶岬など昔の物語が伝わる岬がある。 すばらしい景色に歴史的な伝説が有るのは興味深い。 宿泊地の島牧までも幾つものトンネルや覆道を抜けて走る。 残念ながら夕日は雲の陰にその色を透けさしている。 今日は600キロ近く走って島牧YHに到着、道内で一番夕食の豪華なYHらしい。 たぶん本当だ、ウニ丼を作れるくらいの生ウニ、桜マス、青貝やホッキの刺身に 毛蟹の味噌汁他・・・・うーん最高 YHの主人が色々な岬にまつわる伝説を話してくれた、やはりニシン御殿と 義経、弁慶伝説の話が面白い。 近くに温泉が有ったので漁火を見ながら露天風呂に入ってきた(400円)。 同室の一人はカワサキに乗っていて、次の日も同じ方面に向かうみたい。 もう一人は大沼からニセコを通って来たと言う 星も出てきて明日は綺麗に晴れそう、それにしても涼しい夜だ。 8月17日(土)晴れ 今日はR229を江差、R228で松前、函館へ R278で亀田半島、戸井、椴法華、南茅部、鹿部 大沼公園へと走る事にした。 瀬棚の三本杉は007に出てくるような奇岩が海に突き出している 熊石に親子熊岩があり岩の出来た由来の泣かせる話が書いて有った 松前にかけて日本海の越前海岸にも似た眺めが続く 江差の道の駅では何故かスタンプに行列が出来ていた 後で判ったけれどこのスタンプラリー結構人気があるそうだ 昼前に松前、ここはもう下北の北端より南です 松前城を見学して函館を目指す、途中やたら危険な運転の車が居て 巻き添えで直前の女の子の車が蛇行運転、危なかった・・ 函館にて遅い昼食、函館だったら塩ラーメンでしょう 2時でもいっぱいのお客さんの店に入ってコク塩の海鮮ラーメンGOOD R278を西へ湯の川経由で恵山へ、椴法華の水無海浜温泉は海辺の温泉 波打ち際で波が高く温泉に混じってぬるすぎて入るのをやめた 遠く下北半島の辺りに雲がかかっている、本州は雨かな。 南茅部から鹿部へ抜け大沼公園を目指す 日も傾いてきて山の中を急ぐ、近道が有ってちょっと入ったがダートで キャンプ用具が落ちるか心配なので引き返した、急がば回れだ 島牧YHで一緒だった彼もトラブルで遅くなったけどやっと来た 何でもカブってプラグを4本(カワサキ)共取り替えたそうだ 美味しい夕ご飯を食べてから近くの温泉に行ってきた 花火大会で人出を奪われてガラ空きの温泉 BMWに乗っている人が何と北海道の道の駅制覇目前と言う事だった あと羊蹄山を登山して来た人も居て今夜のミーテイングも話が尽きない 8月18日(日)曇り 朝から重い雲、今日はあまり走らないでフェリーのキャンセル待ちでもするか R5からフェリーへの近道R227に入ったら後ろに女の子が二人乗った 秋田Noのマーチがあわててくっ付いてきた フェリー乗り場に着いたら雨が降ってきた 予定よりかなり早い便が取れた超ラッキー、さすが青森便良いね 混んでいたおかげでライダーは何とドライバーズルームのラッキー待遇 ゆっくり体力を温存することが出来た 青森に着くと雲は有ったけれど雨が降っていなかった フェリーから一斉にバイクが降りてゆく 青森、函館便はバイクがたくさん積まれているので 降りた時が迫力有るね、カッパを着る必要がないので先を競うように まるでパリダカのウイニングランみたい 函館でガソリンを入れておいたので補給する必要もないし ドライバーズルームのベッドで休憩十分だし あとは家へまっしぐらだ 雨を嫌って高速へ乗り、碇ヶ関で降りる 青森から家までなんと2時間20分と言う最短記録で到着 おかげでゆっくり寝てから会社に行ける 往復2000キロの旅はこうして終わりました |