雪が降ろうと |
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![]() 旅 日 記 前文 出発前夜 3月17日夜 出発前夜、これは大変だ雪が降っている、明日は大丈夫だろうか。 ようやく発電所内の現場も終わり、休みも十分とったし、新しい現場が まだ始まらない今のうちに、さあ行って来るぞ。 この旅を始めようと思ったのは一年前のこと、実は去年のまったく 同じ時期に京都まで行って来たのです。 その時は京都、琵琶湖、能登半島や越前海岸を中心に見て、 次は絶対鳴門海峡の渦潮を見ながら四国に渡りたいと思っていたからです。 今回の装備は(ココ3年は同変わってない) 愛車ルドルフ(97XL1200S)只今絶好調です 燃費は24〜30キロ、○○○マイル/h以上のスピードと グッドなコーナリングが頼もしいやつです。 寒冷地用にクシタニのスターリンJC、パドックJC、EXジーンズ、 レーシンググローブにブーツ、ツーリングバッグ、カッパにオーバーパンツ、 それにチャプターカラー付のベスト、完璧だ。 AE1は交換レンズのスペースがもったいないのでズームをつけたイオスキッスにする。 そうそうバッグの中に高清水と飛良泉ますます完璧 ルドルフで3泊以上の旅はこれまで北海道2回、京都1回 どしゃ降りになった時の電気関係が多少心配だな。 今回は、HPでリンクしている香川チャプターの皆に会うのがとくに楽しみです。 バイクに乗り始めてから26年、今まで数々の旅をこなしてきたけど やっぱり旅立ちの前日はどきどきするなあ。 出発当日 秋田から福井 3月18日(土曜日)晴れ うわっ真っ白だ、やっぱり雪が積もっている。 しょうがない、昨日のうちに念のため頼んでおいた清水さんのトラックが来た。 子供たちはいつものように朝ご飯を食べている。 しかしすごいな、雪の中を出発するのは初めての事だ。 まるで仕事に出るように「いってきまーす」と、出発。 フェリーのおじさんにも本当に乗って行くのかと聞かれたけど、 もちろんと答えて、ガッツポーズ。 「気を付けて行って来いよ」の一言がとってもうれしい。 フェリーはゆったりいざ出発だ、今日は福井の永平寺YHに泊まろう。 フェリーは去年の夏に就航して秋田〜新潟間6時間半で料金4400円、 安い、中は風呂もある、2等も広い部屋がいっぱいでいい感じだ 青森から北海道のフェリーに乗りなれていると、この船が大きく感じる。 本当は敦賀行きにしたかったが、週一本しかなく休日が惜しいので 今回は新潟までの便にした。 15時30分新潟着、「晴れている」、今回は寄り道しないで一路西へ 気温は8℃の表示400キロだと着くのは8時頃かな。 相変わらず新潟、富山の山は高い、遥か向うに白い壁が並んでいる、 まさに日本の屋根にふさわしい眺めだ。 高速道路の両脇に行きが壁になって少しずつ解けて流れ出している、 夜になって凍るとまずいと思い、ついついスピードが上がり気味、 抑えて抑えて、旅はこれからだ。 黒部平の紅葉を楽しんだのはもうかなり昔のことだ、懐かしいね、 あのナナカマドの燃えるような紅い色、巨大な黒部ダム、 書いているうちに、もう一度見たくなってきたね。 風が冷たいのでHOGのベストも下に着込んで温まる、 金沢を過ぎて福井に入ってから「サムイ」と感じている(2℃)。 永平寺は判りにくい、近くの蕎麦屋さんで腹ごしらえと道の確認 (私は蕎麦が大好きなんです) 店の主人が永平寺の門前町出身で良かった、詳しく教えてもらった。 今日は4人、新潟に車で帰る若者と、他の2人は電車の旅だそうだ HOG秋田でも香川でも本当に出発したとは思っていないかもしれない。 2日目四国へ 3月19日(日曜)曇り後雨 永平寺の周りは静かだ、YH近くを流れる小川の音で目を覚ました。 さあ四国へ渡るぞ、ご飯を食べて8時に出発徳島まで400`あまり、 雨よ降るな。しかし今にも泣き出しそうな空だな。 京都近くの山は日陰部分にまだ雪がある、京都でラッシュだ車が多いね、 おまけに雨が降りだした、ようやく何台かのとバイクとすれ違う、 少し嬉しいが最近はピースサイン少ないね。 11時頃大阪の西宮SAから四国のYさんに電話してみる(初めて) 呼び出し音の後、明るい声がして、「始めまして菅生です」と言ったけど、 本当に同級生と話しいてるような気持になれたのが不思議、実際に 後で判った事だけど、近い年みたい? (実は私は高校の同級会の幹事を20年以上続けている) もう、どしゃ降り、昼飯を食べるのもめんうどくさいし、 それにこの道路の複雑さ、いろんな高速道路が入り組んでいるので、 事前に地図を頭に入れておかないと大変だ。 気温が高いせいか、歯がガチガチいうほどでないのが少しは救いだね。 見えた見えたぞ、感動の一瞬・・・明石海峡大橋だ・・バカデカイ・・ まさに天を仰ぐ感じだ。 雨霧を突き抜けている橋と言うより巨大な異次元の風景だ。 淡路島を抜けて鳴戸の大渦も見えてきた、すごいなー・・おっとー 危ない!前の車が急に止まった、見たいのは解るけどまさか止まるか! おまけにこの長い鉄のジョイント部分のおかげでカウンターステアだ、 こんなのRZ以来の真似だよ、雨のほかに冷や汗まで出ちゃった。 巨大な橋と渦潮、いいねー、これだけでも雪の中を出発した 甲斐があった感じがする、良かった良かった。 鳴戸で高速を降りてびっくり、ウェストバックにカバーをしていたのに、 何と中に水が溜まっているではないか、カメラが水没、携帯電話やっと浮いてる。 再びYさんに電話してから高松方面に向けて出発、右手に海を見ながら走る、 霧の上に瀬戸内の島々が頭を出している、外海に慣れているとこの眺めは不思議だ、 ちょっと琵琶湖の大きくしたような眺めに似ているかな。 Yさんだ、まずは握手、何かすごく懐かしい感じがするのが嬉しい。 私のことはすぐわかったみたいだ、他にバイク走っていないものね。 フジシマさんでタイヤを交換する事にした、もう1000キロらいは持ちそうだけど、 まだこれから2000キロ上は走るだろうし、それにあの橋の上は久しぶりに怖かった。 今回はグリップのいいミシュランが無くてエイボンを初装着だ。 そうこうしているうちに何人か仲間が集まって来た、750さんと共に、 うどん屋さんへ、腹にしみるね、薄めのダシと腰のあるうどん、いい味だね、 四国はうどんで行こう。 Yさんの家に着くと2匹の犬とご対面、私の好きな黒いレトリバーと 我が家のハチとそっくり(あたりまえか)の柴犬、何故かハチに見張られているみたいな気分。 一休みしてから夜の部へ出発、何か、ものすごい構えのお店で夕食 (いろんな魚が水槽で泳いでるぞ)海の近いところは食べ物がうまい。 秋田じゃ川反通りが有名だけど、その4倍くらいはある繁華街だ、すごい。 会長のモリヤマさんと、アイアンホースさんと、750さんとYさん、 まるで何度か会っているかのように、いろいろ話が出来て本当に楽しかった。 2次会がまたすごい事になってしまった、日曜日が幸いしてか、 店が貸切状態になっている(ここは何処)、飲んで歌って、ご覧の通り、 いっぱいフォーカスされて芸能界みたい(後に妻“何やってるんだか”の一言)。 みなさん、香川にいらっしゃい。 帰って寝る前に秋田チャプターに書き込み、「四国にいるぞー」 「飛良泉」(秋田の酒、西の横綱)を一杯飲む、うまい、しみるなーこの味、 ゆっくり眠れそう、明日は走るぞと言う気力が湧き上がってくる。 今日も元気だ酒が美味い。 ![]() 3日目 仲間と走る 3月20日(月曜日)晴れ やった青空だ、やはりいい天気これが一番だね、今日は屋島に行くのだ。 マックで朝食後、ルドルフも食事して集合場所へ、Yさんのファットボーイも 調子良さそうに、太い声で叫んでる。 皆キレイにしてますね、ピカピカだ、特にアイアンホースさんのはかっこいい。 今日はオーバーズボン無し、カッパも無し、気分良し。 屋島からの眺めは抜群、瀬戸内海に浮かぶ大小の島々、 まるで飛行機雲のような白く長い橋、隊列を組んでいるようなフェリーの白い航跡。 本当に良い眺め。 ここ屋島寺は狸(本物ではないです)が一杯いるなあ、 色々な歴史を感じる建物がすばらしい。 Yさんがお土産買ってくれたけど、オーバーズンの分バッグがきつくて入らない。 残念ですが、醤油豆だけ頂いた(ありがとうございます)。 今度は五色台へ向かう、良い景色の中、顔に当たる風が気持良い、 道の両側はまだ春には早いのか、茶色い木々の中にようやく緑のバッケが少々 五色台の上から見る景色もなかなかの物だ、瀬戸大橋は本当に長い、 海を渡る白い竜(ネバーエンデイングストーリーのファルコンみたい)、 あの橋も渡ってみたい。 ここでYさんとお別れ、モリヤマさんとアイアンホース氏ともお別れ、 また会いましょうね、楽しい思いでありがとう。 五色台の山下り、前を行く750さんのファットボーイのステップボードが カリカリ鳴っている、後を走るルドルフはまだ余裕、あと20度くらい傾くかな、 この分「いざ」に回します。 Oさんも良いペースで走って来ている、やはりハーレーの排気音は心地良い響きだ。 ビッグツインと走ると音やバンク角がスポーツスターは静かで深い。 金毘羅さんに着いたぞ、いろいろな人が行き交いまるで別の世界がここに有る ここで二人とお別れ、また会いましょう。(2人共寒そうな様子、気持いいのに) 昼食はうどん、美味いねやっぱり。 高知に向けて出発、今日は窪川町の37番岩本寺(YHになっている) に泊まる事にした。R32をしばらく走って、最初のトンネル、何か変だ・暗い・ 降りて見ると何とライトが消えているではないか。 こりゃえらいこっちゃ。 周りの山が切り立っている感じ、東北や北海道、北陸は山もあるが 平野の部分が結構多く遠くに山を感じることが多いのに、 四国は山が切り立っていて、今にも上からかぶさって来るみたいだ、 本当に山の中を走る感じだ、高知市で丸山モータースに電話したら休み、 近くのショップでライトの中を見てもらうと、中のコネクターが ショートして部品が熱で溶けていた、部品が無くペンチで締めるだけの応急処置、 早く取り替えた方が良いとの事。 岩本寺まで明るいうちに着けそうだな、ショップの人も、GSの人も 秋田ナンバーを見てびっくり、皆やさしく道も教えてくれて、ありがとー。 岩本寺もまた大きい、境内にまたしても柴犬、やはりハチが見張っている。 宿坊もきれいで広い、風呂に入って夕食、お寺参りのお遍路さんが結構多い、 話をしていると大阪の人が多いみたい。 今日は4人一緒、バイクに電車、夜にはこの山道を自転車で来た若者がいた、立派。 明日は九州に渡ると言ったら、由布院のYHがとても良いとの事、 宿泊した本人の情報が一番確かだ。 今朝海を見たのにもう海が恋しくなってきた、明日は九州に渡るぞ。 ![]() 4日目 四国から九州へ 3月21日(火曜日)晴れ 岩本寺の朝は早い朝6時にサイレンが鳴った、 朝食は6時半からと言われていたので、お寺の周りを散歩するとしよう。 すでにバイクの青年が一人足摺りの金剛福寺を目指し5時に出発していた、 おお、寺から真っ白な人々が一杯出てきた、朝のお参りが済んだらしい。 昨夜は私服だった人たちが朝食の席では、そろって白装束でびっくり。 隣の母娘はお母さんが、風邪を引いているようで苦しそう、大変そうだ。 お互いご飯をよそったりお茶お注いだり、YHのこの雰囲気が好き。 お遍路さん達に別れを告げてまずは四万十川を目指す、R56は道が狭い、 中村市を過ぎ四万十川河口に到着。広い川の両側に菜の花が一杯咲いる、 さすがに最後の清流だ、幼い頃見た川は皆四万十川のような コンクリートの無い河原を持っていた気がする・・ 屋形船が何艘か浮いている、九州からバイクで来た若者に写真を撮って貰い、 九州の情報収集、まだ寒いと言っているがこのくらい暖かだったら文句なしだね。 一緒に足摺岬へ走り出したが、フェリーの時間が気になるのでお先に失礼です。 足摺スカイラインがまた面白いほど狭く曲がりくねっている、 合間に見える海と亜熱帯の植物がいい雰囲気ですね。 リズムに乗って右へ左へ深くバンク、交互に見える空と海、抑えて抑えて。 岬のジョン万次郎さん始めまして、金剛福寺、熱帯植物園、 それに壮大な太平洋、顔に当たる風が気持良い。鯨でも泳いでないかな。 久しぶりに男鹿でも走ったような気分で楽しかった。 さて間に合ったら宿毛からフェリーに乗りたいので近い道は無いのかな・ と言うことで竜串から県道28号に入ってみた、最初は広い良い道で、 車も少なく、やった、と思ったら途中からすごい山道になった、 おおまるで森吉山・・・ステップが無くなる。 残念ながら宿毛〜佐伯のフェリーはタッチの差でアウト、八幡浜に直行だ、 R56沿いに西に内海から宇和海がすごくきれい、エメラルドのように光っている。 潜って見たいな、(私はダイビングをやるんですが、この海、面白そう) 海に島々が浮いている風景は、見慣れていないせいかとても新鮮だ。 右手を見ると、ものすごい傾斜にミカンの木、蔵王の横倉、田沢の黒森なんか 目じゃないような急斜面だ。ミカン農家は大変だ、道路に時々ミカンが・・・、 さすがに転がっているものからして違う。ミカン農家って大変なんだろうな。 八幡浜は、山からいきなり港が現れる感じだ、実際に港があるか心配したよ。 フェリー待ちの間、トラックドライバーに湯布院までの道を聞いたら、 大分市は道の割に車が多く時間も5時頃なのでラッシュになりそう、 大分市内から高速が良いと教えてくれた、「九州も山はまだ寒いよ」とも、 九四フェリーで豊後水道を横断する、北に佐田岬を見ながら2時間半、 アッという間だ、(本土最南端は佐多岬、一字違い) さあいよいよ九州、ドキドキ、ワクワクだ。 デッキに立つと四国と九州が同時に見える、ほおに当たる風が暖かく感じる。 臼杵市に着いた、うーん道路が判り難い、聞きながら大分に向かう。 R502〜R10へやはり道路が狭い、ライトも心配だし大分で直そうかな? スタンドの兄さんに聞いたけどやはり、迷いそうだから止めた。 大分米良ICから大分自動車道で一路由布院へ、 別府の町や山間の湯煙そして別府湾が少しずつ夕暮れに包まれて行く 高崎山のあたりで道路の上に巨大な網が張ってあった、 後で由布院のYHで聞いたら、獣道ではないかとのこと、ホー 猿が渡っていたら面白かったのに。 今日は3人一緒、バイクと、電車、まてよバイクがもう一台あるな、 二人で話していると若いお嬢さんが話に来て納得、真っ赤なVTR250の 持ち主は神奈川の彼女、やはり一人旅だ・・いいね。 今日の湯布院YHは女性が多い、 地元九州のおばあちゃんを2人連れたお母さん、ここらは庭だそうで いろいろお話、助かりますね、他にも若い女性グループ4組くらい おばあちゃんが昔話、今晩はYHの全員で夜更かし。 ワインもカクテルも有るし、食事も量も味もgood さすが湯布院、YHとはいえ立派な温泉でいつでも入れる、 しかも男が3人しかいなくて男湯はほとんど貸切状態で気分最高。 5日目 由布院から阿蘇そして鹿児島 3月22日(水曜日)晴れ 朝起きて温泉に入った、阿蘇は寒いと聞いたので暖かさの貯金だ。 ご飯も美味しい、元気だ。皆に送られて今日は一番早い出発だ、 少し走ると通称「やまなみハイウェイ」これは県道11号線なのだ。 山間部だけあって、寒いと言うか涼しい、今日もオーバーパンツは無しでokだ。 九重山、久住山を見ながら、やまなみハイウェイを走る、程よいカーブとアップダウン 走りも楽しく眺めも良い「道」だ、阿蘇までの間3日前に行った{野焼き} のせいであちこち真っ黒こげ、よくまあこんなに燃やした物だ、すごい広さだ。 これが一斉に芽吹いたら綺麗な新緑だろうな。 時期が少し後ならラベンダー園や野の花の里、自然動物公園も見たかった。 後で思ったけれど、阿蘇よりも、この阿蘇までの道の方が秘湯や他にも色々有りです。 阿蘇の道を走る外輪山が遠くに見える、どこまで山で、どこまで平地なの? 今日は有毒ガスが噴出中で火口までバイクでは行けないのが残念。 レストハウス駐車場入り口で料金を取られた、秋田のスキー場でさえ取らないぞ・・ 風が冷たかったので温かい牛乳を飲む、美味しい、温まるなあ。 「この道は牛馬優先」阿蘇の道にはこんな看板が立っている、 ルドルフ優先だワーイ。 阿蘇は雄大な感じで四国とは違った「山」を感じました。 由布院で高千穂はまだ時期が早いと聞いたので、R57で熊本に抜け 九州自動車道で宮崎日南市を目指すことにした。 今日は錦港湾YHに泊まる事にして連絡を入れ、さて走るぞ。 風が強いが阿蘇を降りたら暖かく感じた、八代市を過ぎてからトンネルが多い 大小30位のトンネルがある、四国の大歩危、小歩危みたいな深い山が続く、 ここは九州中央山地国定公園、本当に平地が少ないな。 お昼過ぎ2時頃宮崎市に着いてしまった、追い風のせいかやたら早い? 後は日向灘(日南海岸国定公園)と志布志湾をゆっくり見ながら鹿児島だ。 日南海岸は北国育ちの私の目にはまるで別世界、桜は散りかけているし、 田植えも終わっている、空に手を広げたようなフェニックスすごい数だ。 岩の浜が多いな、本当に海亀がいっぱい来るのかな。 鵜戸神宮では猪に注意の看板があってペット連れの人に注意を促していた、 思わず振り返る。ハチ!! 鹿屋市を通り根占町で給油しても時間的に余裕があったので 佐多岬にいけるかと思い聞いてみたら、5時で有料道路のゲートが閉まるので 間に合わないとの事、しょうがないのでYHに早めの到着。 でも岬から夕日も朝日も見られないのは残念だな。 由布院で聞いた評判の錦江湾サウスロードYHへ早めの到着 着いたら隣が何と町営の温泉施設、女将さんに割引券を貰い 温泉へ、入場料は150円だ。サウナやハーブ湯など色々あって ゆっくり温泉につかりました、さすが九州。それに発見だったのは、 すぐ目の前から指宿(山川町)行きのフェリーが出ていて 錦江湾を回らなくても行けるのはラッキー 今日は大阪、埼玉の二人と秋田の話で盛り上がったよ、 今日は何と食前酒に焼酎、同室の一人は酒が飲めない、しょうがないなあ 私が代わりに・うーん美味い 今日は鳥の水炊きですか、結構いけますね。 家に電話をしてみたら秋田は雪らしい。 YHはランドリーが有るけどやはり若者が多いので夜遅くまで使って。 気温も高いし明日皮のほうのジャンパーを送り返そう。 今日はかなり走ったけれど不思議な風景のせいかあまり疲れていない。 6日目 本土最南端から長崎 3月23日(木曜日)曇り後強い雨 雨はまだ降ってはいない、強い風の中を佐多岬へ向かう、距離40キロ、 車も少なく快適だ、有料道路のゲートをぬけ岬へ向かう、咲いてるはハイビスカス? あまり良く見えないが、この先に屋久島や沖縄が有るのだろう (私、屋久島に行って縄文杉を見るのが夢なのです)。 神奈川から自転車で旅をしている若者と歩いて岬の先端へ、一緒に写真を撮る。 彼は最後の有料道路が自転車で走れず(自動車専用道路)とても残念がっていた、 ルドルフを見て「あっハーレーだ自分もいつかこのバイクで来て見たいな」いいやつ。 岬の展望台に本土の東西南北それぞれの端の地名が載っている、 東は根室半島の納沙布岬、北は宗谷岬、南が佐多岬、北と東はかなり前に 行った事があるので、西にも行ってみたくなった、どうしようかな。 遠くの波間を鯨が泳いでいる気がする、とりあえず旅も折り返し点だ。 さて北へ行くか、フェリーまで時間があるので、皮ジャンと洗濯物とお土産を 家に送る、紙の袋に詰めて送料1800円位、意外と安い。 フェリーも安くてバイク込みで、1500円位これで海を渡れるのは良い。 錦港湾上から、雨が激しく降ってきた、もう砂蒸し風呂どころじゃないな、 よし本土最西端目指すか。本当はもう福岡から中国地方へ抜けないと 時間的には厳しいのだけれど、まあいいか。と言うことで九州道を北上、 長崎へ向かう、雨が激しくて桜島さえも見えない、うーん残念。 ゴアテックスジャケットの上にカッパを、下はオーバーパンツ、さすが南国これで暖かい、 今日は昨日YHで聞いた長崎市の浦上YHに泊まろう、電話をしてひたすら走る。 雨が降ると、走りに徹することが出来るので以外に早く移動できてしまう。 すごい雨で何にも見えない、冷えた雨が大地に落ちてそれが霧になって 何だか雲の中を飛んでいるような感じ。ルドルフと、しばし空中遊泳。 長崎県に入ってようやく雨が上がる、大村湾沿いに異国の景色が情緒豊か、やっぱり来て良かった。 ![]() R34から裏通りへ回ると坂道がいっぱい、 長い石段の上にYHは発見したけれど、どうやって行くのだ。 今日は珍しく暇な日と言うことで、私の他は電車の旅をしている女の人が一人。 広い風呂でゆっくりしてから、オーナーの家族と一緒に夕食。 おばさんがミニバイクで買って来てくれたお刺身(鯛だこれ)本当に美味しい、 その後長崎の見所、穴場をみっちり教えてくれた、すごい情報(資料あり)。 2人の娘さんは何と12歳違い、下の娘は孫と7つしか違わないそうだ、 我が家の子供たちも歳が離れているけど、その半分だね。 それとミニバイクの多いこと、ナンバーが長崎市○○○-○○○3桁の数字が二組、 長崎の交通手段は路面電車とミニバイク、これが一番だそうだ。 家に電話してルドルフが勝手に長崎に向かってしまったと言ったら、 あきれて笑っていた。 明日は浦上天主堂の早朝ミサにいくらしい、早く寝るか。 7日目 長崎から福岡 3月24日(金曜日) 晴れ 強風 早朝ミサは参加しなかったけど、浦上天主堂、平和公園、原爆資料館、グラバー園、 平和公園でプロに撮ってもらう(タダ)、おっと失敗、銅像と同じポーズ忘れた 今の時期早朝の浦上天主堂の礼拝堂は、朝日がステンドグラスを浮かび上がらせ まさに荘厳な眺めだ、キリスト教徒ではないがまさに神が近くに降りたような・・ 長崎はとても見所が多く後でまた来よう、本土最西端の小佐々町を目指す。 途中で東北、北陸の天気が気になって会社に電話して聞いてみる。 ついでに、事務のYUさんにHOG秋田と、香川に途中経過を書き込んでもらう、 HPじゅう大変な事になっていると知ったのは帰ってから、東北の天気は下り坂で 豪雪地帯の奥羽山脈を越え北上から大曲へ抜けるのはとても無理みたい しかし敦賀発のフェリーに乗ると言う事は月曜夜の会議に出られない事になる。 困った。でも本土最西端も見たい、ともかく佐世保方向に向きを変え小佐々町へ、 佐世保は造船の町あちこちに造船所という感じ、最西端はとても判り難い、 ルドルフを置いてしばらく歩くと、ちょこんと記念碑があるだけ、悪い予感。 寂しい、他に誰もいない。ここで重大事件、カメラが三脚ごと倒れて、 フィルムまで飛び出してしまった、最悪だ。ショックで歩いて戻ると、 ウワッ!ダブルショック、倒れている・・・・・・・・ それに何と、オイルタンクのキャップが抜かれて無い、オイルもこぼれている。 何と言うことだ、26年間バイクに乗っていて最低の出来事だ、 長崎で秋田ナンバーのバイクに何故こんな事が出来るのか、怖い世の中だね。 少し走り近くの小さな造船所からガムテープを貰いキャップの替わりに貼って出発、 おじさんが自分でやった事でもないのに、何度も謝っている、 助けてもらって感謝しているのはこちらの方です。またいい人に会えた。 でも何か、元気が少し落ちたね、福岡まで行って、直江津行きのフェリーに乗ろう。 HD福岡にたどり着いた、まずコーヒーをご馳走になり温まる。 それにルドルフ君の手当て(オイルの補給と、キャップの取り付け)まずは安心。 綺麗なショップだ、女の子が一人ハーレーを磨いていた、思い切りカスタム、いいね。 近々四国に行きたいと言っていたので、とても良い所だと宣伝しておきました、 でもウルトラとか40台も一緒に走ったらどうなるのでしょう。 福岡市はとても大きい、都市高速で移動も出来る(料金は高いがやはり良い)。 夜になって風が冷たい、あまりうろうろせずターミナルビルでゆっくりする、 船が強風で遅れているようだ、バイクは一台だけ 大きな船で、風呂がとっても見晴らしがよく良い気持。 フロントの女の子が会社のYUさんに良く似ている、 時間はたっぷりあるので旅の反省・でもあまりの強風でそれどころでない、 船酔い者続出、私はまだ何とか大丈夫。やはり地面の上がいいな。 夜10時半出航予定が強風で11時出航、到着が遅れなければいいのだが。 8日目 福岡から直江津 3月25日(土曜日) 曇り後雨直江津は雪 今日は何も無い、旅日記の下書きでもしようかと思ったが、 あまりのユレに途中で止めた。それに天気が心配、 予定通り直江津に18時半に着けば、新潟から23時50分のフェリ−に乗れる、 141キロならたとえ雨でも楽勝、下の海沿いの道なら凍らないはず?・・・ 直江津に着いたけれど強風で入港できない、どんどん時間が過ぎてゆく、 それに天気は雪だ。予定を3時間オーバー、ここで諦めた、泊まるしかない、 直江津近辺の旅館の案内図を貰い、一番近い旅館に電話してOKを貰った、まずは安心。 下船したらやっぱり周りは、真っ白、トラックの轍の跡を走る、旅館は久しぶりだ。 九州を回ってきたと言ったら、女将さんの子供が来月修学旅行で行くと言っていた、 我が家の娘も5月に北海道に修学旅行のはずだ。 意外な所に共通の話題があるものだ。 明日はいったいどうなるのかな、風呂に入って寝るとしよう。 9日目 直江津から新潟、秋田 3月26日(日曜日)みぞれ、雪 この日がこんなに大変になろうとは思いもしなかった・・・・ 直江津は雨だったのでこれぐらいどうって事ないと、走り出して8号線を 北上、柏崎市に少し入った所で8号線を長岡市に向かうか海沿いを走るか迷って、 少しだけ長岡に向かいかけた時、雷と共に、ものすごいアラレ。 すぐにUターンして116号との分岐点へ引き返して、休みのGSの軒下に入って、 隣の床屋さんで休ましてもらう、おばあちゃんが出てきてコーヒーを入れてくれた。 すごい雪だ、アッという間に10cm積もった、引き返してよかった。 長岡方面は山に向かうので、立ち往生して凍えるような思いをするところだった。 新潟市内まであと70キロ、何と言うことだ、近くに車まで突っ込んできた、 大変な事になったぞ。 2時間くらい待って、ようやく圧雪の中に黒い轍が見えてきた、よし今だ、行くぞ、 これはまるで果てしない一本橋だ、ヘルメットのシールドに、どんどん雪が着く、 つらい、ハンドワイパー作動中、寒さと、轍から外れられないという緊張感で 寒いどころではない、吉田町あたりで今度はガソリンが予備タンクになった 近くのスタンドでガソリンを入れコーヒーで自分も温まる。 吉田町を過ぎて少し行くと道路が乾いて来た、助かった。 新潟のブライトンさんに着いて一休み店長さんが、県境の交番にまで電話してくれた、 村上市以北はやはり雪で二輪で走るのは自殺行為に等しいと言われた。 諦めてルドルフを預かってもらい電車で帰る事にした、とても広くて綺麗な店だ、 4月中ごろにはHPを開設する予定だそうだ。 駅まで送ってもらいながら、御礼を言うと「同じバイク乗りだから当たり前の事だよ」 と言ってくれた。感動の一言に送られて内野駅から新潟駅へ向かう。 電車の中で隣だった人に新潟駅の中まで教えてもらって、感謝、感謝です。 やはり正解だった、電車で新潟を出ると雪が舞い始め、村上市から鶴岡、酒田、 秋田の近くまで、ズーと雪、途中唯一温海温泉あたりで少し溶けていたくらい、 あのまま走っていたら大変だった。 特急でも新潟から4時間、日本は長い、とりあえず旅はツヅキを残して、終了だ。 皆さん本当にありがとう。 家に着いたのは夜10時、出戸浜駅まで迎えに来てもらいました。 家に帰ってとりあえずの帰宅報告をHPに書き込み、しかし、よくもまあ すごい盛り上がりだ事、あまりの事に、何故か人事のように笑えてしまう 私と、妻そして子供たちでした。 続編 その後 次の日出社してYUさんから、「これ何」と一枚のプリント、笑ってごまかす。 kanaさんに醤油豆と、カマダサイクルにチャプターフラッグ返却、 忙しいね、夜は株主総会だ。 秋田駅前の解体工事も始まっている、うーんきわどいタイミングで帰って来たな・・ 一週間後バイクを取りに行って、綺麗にしてもらったルドルフと対面、待たせてごめんよ。 帰りは店長お勧めの、港の近くの「政ちゃん」と言うトンカツ屋さんで 特製とんかつ定食を食べる、やはり新潟はご飯が美味い、もう最高。 お土産に紙パックに入っている魚沼産コシヒカリを買った。 皆さんいろいろありがとうございました 今回の旅は今までの中でも最高の旅でしたまた会いましょうね。 終わり Top home |