TSugouの旅日記

十勝岳登山の旅  


北海道の屋根


十勝岳登山の旅          



8月12日  秋田〜大沼

全良寺の引渡しが急遽8月11日になったので、12日から休みにした(現場だけ)
今回は十勝岳を登る事にした、本当は羅臼岳を狙っていたが次の機会にとって置こう。
サイドバッグに登山に使うリュックや靴、テント、シュラフ、ガスランタン、等
折りたたみのバッグを広くした状態で皆納まるから便利だ。
朝9時過ぎ雨が止んで道路が乾き始めた、台風の後を追いかけるように北上する。
雨を避けて大潟村から能代経由で青森へ向かう、お盆の車で混んでいる、時間的にやばいか
大館バイパスから碇ヶ関へ、高速に乗って一路青森へ、ルドルフ君はエンジンもこなれて来て
すこぶる快調です、12時10分フェリーターミナル着、出向40分前だ、バイクは最初なので
結構ギリギリでした、心配なのは雨のためにあちらこちらで通行止めの道路だな。
今日は大沼公園YH泊の予定、途中にいやな看板を発見、大動脈のR5が八雲と黒岩間で土砂崩れ
のため通行止めになっているとの事、うーん困ったな。
大沼公園YHは結構にぎわっていた、中でも北海道の国道を全部走った若者がいたからビックリ。
来る途中一度も雨に遭っていないと言ったら皆びっくりしていた、オコナイが違うよ。
近くの温泉に入って明日に備えて早めに寝る。


8月13日  大沼〜上富良野、美瑛 白金温泉キャンプ場550`

雲一つ無い快晴でなぜか皆に感謝されながら出発、気分最高だ。
R5を北上、ぎりぎり八雲町での通行止めは解除になっていたラッキーだ
長万部からR36、37で室蘭そして苫小牧へ向かい、台風で大変なことになっている
日高方面を避けて夕張へ向かった、海沿いから一転して山の中へ、のどかな風景だ
夕張はメロンも後半で結構安売りしていた・・後でね、味見だけはしとこう。
夕張からR452を走って芦別方面へ向かう
これがまた北海道らしくない直線の無い見事にカーブだらけの道路で退屈しなかった。
シュウパロ湖から桂沢湖までの川に沿って見事に曲がった道路が続いている
特に幾春別川にかかる橋の名前が春夏秋冬になっているのが楽しい
秋の紅葉の頃はきっと綺麗なんだろうな、想像するだけで楽しくなって来る。
久しぶりに見る富良野はすっかり大きな町になっていたが、今回は先へ急ぐ。
上富良野で食料を調達してから美瑛の白金温泉へ向かう、十勝の山々が目の前だ。
夕暮れ前に十勝岳のふもとのキャンプ場着いた、優しそうな管理人のおじさんたちが
出迎えてくれた、料金はたったの250円・有難い、静かで大きな森の中はまさに別世界だ。
近くに名古屋からハーレーで来た若者(自分より)がテントを張った。
寒がって震えていた、私の短パンでうろつく姿を見て一言「信じられない」だと。
星がきれいだ明日も晴れだな、いよいよ登山だ、何も無いとランタンの明かりが暖かく感じる。


8月14日  十勝岳〜ニセコ 400`
朝、鳥の声がやたら大きく聞こえ眼がさめる、予想通りのいい天気だ。
隣のテントの夫婦は私が去年登った利尻へ行くそうだ、これから十勝に登ると言ったら。
「頑張って」と声を掛けてもらった、今日も良い事が有りそうだ。
荷物をたたみキャンプ場から登山口へ向かって走る。
朝日の中にこれから登る十勝岳がその勇姿を見せる、両脇に美瑛岳、上ホロカメットク山を
したがえて白煙を吹き上げている昭和噴火口が見える。
望岳台の駐車場にルドルフ君をとめて、ブーツを登山靴に変える、リュックを背負って
いざ出発、結構早いほうだ、まだ何人も出発していないようだ。
出発点から避難小屋までは見晴らしも良くエゾオヤマリンドウなどの花がきれいだ。
小屋から昭和噴火口辺りまでは結構つらい岩場が続く、そこからは残雪を見ながら頂上を目指す
活火山であまり緑は多くないけれど、鳴きウサギなどが出没する。
最後は急な登りの岩場だが、利尻よりはよっぽど楽に感じた。
やはり頂上は気持ちがいい美瑛岳とカミホロカメットクが靄の合間に見え隠れしている
天気が良ければ富良野の広大な大地が見えるのになあ、残念だ、が・やれば出来るな45歳。
写真を撮りながらゆっくり下山、鋭い鋸状の稜線や白い煙を出す噴火口、大きな雪渓など
下山は楽しみながら降りることが出来ました。
麓で食べた味噌ラーメンの美味しいことといったら、もう最高でした。
思ったより早く下山出来たので、夕張辺りに泊まるのを変更して一路ニセコを目指す。
ルートは面白かったR452を逆に走ることにした、夕張で家にメロンを送る事にしよう。
伊達から洞爺湖の周りを走って留寿都、真狩を通りようやくニセコ着、アンヌプリYHに荷を降ろし早速近くの大きな露天風呂へ、空いていて気持ち良かった。


8月15日 ニセコから島牧、賀老の滝へ

今日は賀老の滝へ行くぞ、朝早めにR5を黒松内へ向かう少し雨が降ったが
気にしない、黒松内から道々を走って島牧へ向かう、途中キタキツネが足を怪我して
うずくまっていた、かわいそうだ・・ほんとうに。
日本海側はきれいに晴れていた、島牧村の奥深く狩場山の麓に北海道で一番大きな滝が有る。
竜の伝説がピッタリのまさにスケールの大きな滝、たどり着くのはなかなか大変な道のりだが
やはり気持ちの良いものだ、ちょっとした登山くらいかな、やや筋肉痛だ。
今日はまた大沼公園に泊まると言って来たので、ちょっと早いが向かうことにする。
大沼の周りをじっくり見物し、早めに温泉に入る、超腹が減っていたので近くの大沼牛専門の
ステーキ屋さんに入って、思い切り食った、久しぶりに肉を食った感じ、よみがえったぞ。
今夜の大沼公園YHは大賑わい、初めて男鹿から来た人と一緒になったヤマハのセローに
キャンプ用具を満載していた、女の子も二人同じくセローと川崎のZ250だ、旅の話で大いに
盛り上がる、やっぱり良いねこの雰囲気は。
ほとんど明日帰る人が多いみたい、どうせ予約は日曜日だし、キャンセル待ちも大変そう
そうだ奥尻に渡ろう、と言う事で寝る。


8月16日  大沼公園から奥尻

朝、皆の見送りを受けて出発、ここの犬が私によく慣れているので別れの挨拶。
まさに快晴雲一つ無い空の下大野経由でR227を江差へ向かう、道も空いていてgoodだ。
フェリーの待ち時間を利用して北海道の夜明けの塔や開陽丸を見学、近くで函館から来た
ハーレーとVmaxのおじさんと、しばし歓談、どちらも道内の人であまり距離は走らないそうで
私の十勝からの移動量を聞いて、半ばあきれていたみたいに頷いていた。
しかし離島料金は高いな、でもやはりキャンプしたいのでしょうが無いね
海の色が違う、まさに北の海独特の深い青だ
奥尻は一周90キロに満たない小さな島だ、奥尻港に着いてから南の青苗岬へ行き西海岸を北上、
北追岬のキャンプ場に泊まろうと思ったがあまり狭いので止めた、近くの神威脇温泉に入りゆっくり体をほぐす、果てしなく日本海が広がっている、気分良いね。
奥尻最北端の稲穂岬の近くに有る・さいの河原キャンプ場を目指す、ここからの眺めがもう最高。
時にダートも交えながら遥か対岸の北海道も見える、ダートで狸が出てきて併走していた・・
キャンプ場では神奈川からのZ750、埼玉からのW650と札幌からのXRとカワサキが多かった
雲が有ったが、風が強いおかげで空気が澄んでいるせいか星がきれいに見えました。
予定外だったのはすぐ近くにある島のウミネコたちが夜通し鳴いていたくらいかな。
我が家からメールでキャンセル待ち取れたかな?に・今奥尻ですと返信したらビックリしていた
蚊もいないし、星はきれいだし、良い所だ、なんたって奥尻島の中のキャンプ場どこでもタダなのだ。


8月17日  奥尻から帰る

北海道からの朝日を見たくて、夜明け少し前からカメラを持ってスタンバイ、ウミネコさん、
目覚ましありがとう。
ちょうど狩場山やメップ山の辺りから空をピンクに染めながら昇る太陽が感動的です
そしてこの光が稲穂岬の反対側の空を少し紫がかった色に染めるのが不思議な眺めでした。
早めにテントを畳んで、Z750の彼と前後して出発、Zは東海岸へ、ルドルフは西海岸へ回る
しかし本当に北海道らしいと言うか何と言うかのどかな眺めです、牛や馬が草を食んで
いる向こうに、海そして北海道自分も自然に溶け込んだように思える
西海岸を行くとものすごい断崖絶壁にワイヤーロープを張って補強工事をしていた
津波の傷跡の一つなのだろう、不思議な眺めだ
また鍋釣岩辺りに押し寄せる波が深い紺色から透き通った薄いブルーに砕ける様子が
何とも不思議なくらいの色の変化で面白く見ていて飽きない
フェリー乗り場についてから腹ごしらえして出航、風は強いがあまり揺れは無い
相変わらず濃く青い海の色だ。
かなり早めに函館に着いてしまった、キャンセル待ちもほとんど居なくて一発で
予定繰上げ、よかった今日のうちに帰れそう
高速で青森から碇ヶ関までの間、弘前で花火が上がっていた、帰ってきたぞー


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