日本縦断だ |
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小城の宿舎の布団を返してから、病院やら隣のお店やら院長宅などお別れの挨拶 院長は「まだ直行便あったかな、あっ!!バイクだったね」 昨夜の院長宅の晩御飯は最高に美味かったし、横町ストアーの奥さんも 自分の息子のようにあれこれ心配してくれて、きっとまた来るように思えます。 皆さんから暖かい言葉を戴いて感激しながら小城町を出ました。 今夜の送別会まで時間があるので、長崎の本土の最西端、神埼鼻公園へ行ってみる 九州のラストランとこれからの旅を楽しむかのように走るルドルフ君 まるで羽が生えたように動きが軽い、佐世保を越えて西海国立公園の海沿いを 平戸方面に走ると北九十九島に懐かしい小佐々町そして神崎鼻がある、 歩いて高台に登ると青く霞む海の向こうに五島の島々が見えます、風が気持ち良い。 後は送別会に間に合わせて帰るだけ、今日は佐賀市に泊ります 夜は盛大に送別会、途中電話をくれたT氏、姉さんのお店で一杯 佐賀での最後の夜でした 別れを書くだけで何枚にもなりそう、やめておこう 小城町発 オドメーター14000キロ 小佐々町〜佐賀 14200キロ 走行200キロ 9月20日(木)晴れ 佐賀出発そして佐多岬 朝、出発の準備をしていると友達のヨネちゃんとT氏が見送りに来てくれた ホアンとしたルドルフのホーンが最後の挨拶。 佐賀から目指したのは鹿児島県大隈半島の佐多岬です 熊本と宮崎と県境、今江まで休まず走る 鹿児島市で高速を降りて指宿まで海沿いの道をのんびり走る、 気温は32度くらい暑い 根占行きのフェリー出航までぎりぎりセーフ、良かった フェリーからは南に開聞岳と大隈半島が北には桜島も見えます 根占から佐多岬まで1時間と書いているけど出航は2時間後 岬は到着してから結構歩く距離が有ります、その時間稼ぎにちょいと一鞭 ご心配なく道は記憶しているしルドルフ君は快調です ハイビスカスのような赤い花その他の色とりどりの花と深い緑が綺麗 何と猿も遊んでいます、ホーンを鳴らしたら横の山から一匹飛び降りてきたビックリ 帰りのフェリーにまたぎりぎりセーフ、兵庫から来たDスターに乗った女の子 砂蒸し風呂に入って桜島辺りに泊るそうです 私は熊本まで戻って水前寺YH泊まりだ、道がわかりにくいね 同室は3人の大学生、鳥取、四国、京都出身で一人は建築の勉強をしているそうだ 話が盛り上がり前日ペットボトルに移してきた 取って置きの焼酎で乾杯だ ![]() ![]() 佐賀市 14200キロ 佐多岬 14567キロ 熊本 14840キロ 走行640キロ 9月21日(金)晴れ〜曇り(島根は雨)熊本から出雲へ 朝食をとり少しゆっくりしてから出発、朝は結構暑いHD福岡に立ち寄ってから いよいよ九州に別れを告げ東へ向かう、今日は出雲大社のある島根県を目指す 関門橋のあたりで九州との別れを惜しむはずが勢いで走り抜けてしまった なんとなく自分らしいかな 山口市を過ぎると中国道、車が極端に減り貸しきりの状態です。 時間稼ぎをさせてもらいます、でもちょっと雲行きが悪くなって来て寒い 気温は17度くらいまで下がっている 広島県の三次市からR54で島根県に入り三刀屋町から県道51で出雲市へ R54は山間のワインデイングロード「神話の道」です 出雲市に入ってから雨が降り出した。 市街地を抜け大社町へ、突然現れた山の中に在る出雲大社 大きいね。 大宰府のような鮮やかさはないが、大きさと造型の美しさは見事です。 昔の技術は現代と違った本物の技の域ですね、旅の無事と家内安全を祈りました 今日の宿は宍道湖の湖畔にある松江レークサイドYH、少々場所がわかりにくかった。 ルームメイトが明日行く予定の三重県の青年、明日は電車で大仙へ行く予定だそうな 和歌山、三重の道路情報をしっかりゲット、これは為になった大助かりです。 私の他にバイクはKLXにのった大阪の青年が一人だけ 秋田NOのルドルフ君にびっくりの様子 明日は晴れそう、でも寒そう。 熊本 14840キロ 出雲 15440キロ 走行600キロ 9月22日(土)晴れ 出雲〜紀伊半島 同室の青年は電車の時間が早々と出発 朝食は同じく大山に登る女の子と二人だけ、窓のすぐ外に宍道湖が広がる。 八郎潟の残存湖のような雰囲気で穏やかな水面、でも気温は低く12度位で寒い 松江を後にR9で中海沿いを米子に向かう道は空いている。 米子で高速に乗る(鳥取県内は秋田道よりカーブがある) 途中でトラックやバスと一緒にロードキング2台を追い越した 岡山を抜け兵庫県に入り一休みして、行こうかなと思っていると 鳥取NOのハーレーが2台、ロードキングだ2人とも見て「おっ本物だ」だって。 真っ黒なのと、加速とコーナーリングを見て、違うと思っていたらしい。 高いステップの位置と太いタイヤ、長い調整式のサスペンションを見て これはハーレーだけど・・・何か違うな、でもハーレーだ。 出掛けにエンジンの音を聞いてやっぱりハーレーの音は良いね、だって。 だいぶ温まってきた、気温もようやく20度を超えた。 西宮でたこ焼き食べた、外がカリカリで中がとろり、美味い。 昼には大阪を抜けてR42で和歌山に、しかし白浜の近辺で大渋滞に巻き込まれた。 本当は奈良を通り名古屋に抜けると近いのですが、潮岬に行きたかったので・・ 潮岬はまさに太平洋、九州の眺めとはまるで違って大きな太平洋しか見えない。 紀伊半島は侵食された岩肌と遥か遠くからぶつかるものも無く岬まで来て砕ける波・・・ なんとなく日本そのものが島なんだなと感じ地球は広いと感じる光景です。 鯨の町の太地町、マグロの那智勝浦、それぞれ当地らしいメニューの看板が有る 生マグロ食べ放題定食やら生鯨刺し等、食欲そそるなー 新宮市を抜けて熊野市へ 伊勢市まで走っておきたかったのですが熊野市で泊まる事にしました。 今日はルームメイト全員がバイク、岐阜と大阪の人でした 静岡へのフェリー情報を教えてもらいました。 名古屋市内を通るよりは伊勢神宮を見てまっすぐ静岡に渡ったほうが良いみたい。 ![]() ![]() 出雲 15440キロ 熊野 16040キロ 走行600キロ 9月23日(日)晴れ 熊野〜伊勢神宮、富士山、宇都宮 朝焼けですYHの目の前に七里御浜が広がっている もうキャスティングを楽しんでいる人が多く出ている 穏やかなように見えて、波打ち際では人の背を超える波になるから不思議だ。 ここから先は伊勢志摩国立公園になり先が見えないような断崖が続く アドバイス通りにR42行かないと、あちこち行き止まりが有るみたいです。 尾鷲市、紀伊長島町、紀勢町と海あり山有りのご機嫌なワイデイングロードで 伊勢市に到着、伊勢神宮の内宮を見学する、どうも一番乗りみたい 駐車場に車がようやく集り始め、お土産屋さんのシャッターも開いたところだ 本殿に向かう途中がもう神秘的である、大きな木の太鼓橋を渡る 深い緑を映すゆったりと流れる川 そして見上げるばかりの巨大な杉の林、神様っているんだろうな。 伊勢神宮を後にしてから鳥羽市を目指す ほとんど車の走っていない伊勢志摩スカイラインを登る 三熊山の頂上は360度の眺望、走ってきた伊勢志摩の海岸や渥美半島が見える 静岡県に行くには渥美半島の伊良湖岬までのフェリーが便利だ 早く着いたと思ったのに時間がなくて昼飯の伊勢海老定を、 もうバリバリ食ってしまった(ビールで流し込む) 船中は豊橋のSRXのおじさんと沼津のDRの彼女と一緒に話が出来た 沼図の彼女は富士山が一番良く見える場所まで教えてくれた 静岡は富士山と伊豆を除けば巨大な天王町みたい、 遠州灘は遥かに太平洋を行き来する船しか見えないし大きな山もない 富士山は圧倒的に大きい、樹海の上にわずかに雪を戴いた山頂が空に続いているみたい 東名に入ってルドルフは猛スピードで走り出す 途中ハーレーの一団をアッという間に抜き去り一路東京を目指す 神奈川県内が故障車や事故車が多く渋滞、都内に入ってやっと空いてきた。 渋滞の出口を尻目にバイクは良い、サッと出ちゃう。 日が落ちる前に東京を抜けたいし、幸い首都高5号は空いている。 まるでジェットコースターのように夕日のビル群の谷間を走り抜ける。 泊まれるような町はもう宇都宮しかない、夜の東北道を走る(気温は12度) 今夜は宇都宮の駅前で泊まり、明日はどうしようかな、もう東北だな。 しかし今日は特に中身の濃い一日だった。 熊野 16040キロ 宇都宮16650キロ 走行610キロ 9月24日(月)晴れ 宇都宮〜青森、函館 宇都宮を7時半に出て日光街道から東北道へ入り北を目指す、気温12度 宮城との県境の国見SA、そして岩手の岩木山SAで給油し一気に飛ばす。 途中よっぽど家に帰って革ジャンと皮のブーツに代えようかと思ったけど それをやったら一生「あんたあの時」と言われそうで・・・ 盛岡から先はさらに車も少なく、気温も20度を超えて良い気持ち 一時半に青森市内に到着、2時20分の函館行きフェリーにセーフ 船の中で札幌の一家と色々話が出来ました、北海道は自然と食べ物は良いけど 歴史がない?(ある意味では自然も歴史と思いますが) 九州や本土は城や社寺建築それに伴う戦場跡等人間の歴史が多いね でもやっぱり北海道は良い。 ココで、我が家とkanaさんにメール 娘から何故家より北に通り過ぎるのかと抗議のメール、もう戻れないよーだ。 今日は函館YHに泊り、その前にHD函館にTELしてオイル交換の予約を入れる。 8月に1年点検を終えて1ヶ月なのにもう4800キロ走っている 路面電車が地図を分り易くしているのですが、道を聞きながらHD函館(マジマ本社) 綺麗なお店で結構遅くまでやっているみたい YHも駅の近くで部屋も綺麗で良かった ルームメイトは無く一人、晩御飯は豪華に行ったぞ 宇都宮 16650キロ 函館 17260キロ 走行610キロ 9月25日(火)曇り〜雨〜快晴 函館、札幌、稚内 今日はYHの朝食は頼んでいない、だって朝市のすぐ近くだからね 九州からの帰りなのに何故か函館朝市で我が家へのお土産だ・・ 店の社長がお勧めの食堂にわざわざ連れて行ってくれた 生きているイカとウニ、イクラの載った三色丼、特に味噌汁が美味かった。 店の前に帰ると荷造りも終了、トラックの運転手たちがルドルフの前に集まって おお新型のハーレーだ「これ売って飛行機で帰ったら楽だぞー」残念でした。 九州から走って来たと言ったら目を丸くして、オー今迄で初めてだと言っていた。 雨に追われて東か、突っ切って北か・・ンー北だ R5を長万部へ、そこから高速で一気に札幌へ向かう 苫小牧からは前が見えないくらいの雨 札幌でラーメンを食べている間に北連の旗を盗られてしまった、悪いやつがいるな。 休んでいる間に雨雲も通り過ぎて晴れ間が出てきた 留萌からR233、232で稚内へ向かう快調だが、途中留萌手前でねずみ取り 危ないなー。 オロロン街道は車がほとんど走っていない、いつの間にか雲ひとつない青空 波のない日本海、まだ緑を残す原生林と牧草地が織り成す景色。 苫前で天売島、焼尻島が目の前にそしてすでに利尻富士が遠くに見えている 今日はよほど空気が澄んでいるようだ。 稚内の手前であまりにも綺麗な夕日、このまま走ってはもったいないので 夕日が沈むまで利尻島を見ていた、空気が澄んでいて太陽が原型のまま色だけ 変わって行く、もう感動です。 日が落ちてから稚内市へ急ぐ、寒いー。 駅前で思わずトレ−ナーを買ってしまった 稚内モシリパYHの近くで北の味何処魚やで北海道の晩飯だー おかみさんが同じ年ということで帰りにお菓子をいっぱいもらって宿に帰る。 YHの女の子たちに食べてもらった、何と佐賀からの女の人も居て盛り上がりました。 次の日利尻に渡る人が結構居るみたいですね。 函館 17260キロ 稚内 17900キロ 走行640キロ 9月26日(水)晴れ 稚内、網走、知床、納沙布岬、根室 今日もいい天気で空気が冷たく気持ちがいい朝だ 利尻へ渡る女の子たちが朝5時から準備を始めている、快晴です。 私は7時に出て一路宗谷岬へ、稚内からは27キロすぐ近くだ。 朝早いのでまだ人は少なくとても静かで気持ちいい ベタナギの海にサギが魚を取り、小さな漁船で昆布を取っている漁師さん、平和だ。 小城を出てから3927キロ、佐多岬から3360キロ、走ったなー 今度はオホーツクラインを知床方面へ走る 宗谷丘陵では山陰の部分が霜が融けたばかりという感じで思わずスローダウン この辺りが北海道で一番の眺めだと思うんだけれど・・ 北に逆光に輝くオホーツク海と切り立った断崖と砂浜が交互に現れる 南はそこら中にヒグマが居そうな深い原野の中を、適度なカーブの道が走る 山奥という感じではないところがいい、R238は準高速道路 秋田道よりは良いね。 枝幸で朝ごはん、大きなウニ入りおにぎりとホットミルク最高に美味いですね。 昼までに網走に行きたいな(300キロ)、ネズミ捕り注意地域なので気をつけよう。 早速対向のトラックがパッシングして教えてくれた、何台か前の車が捕まったようだ。 網走国定公園のサロマ湖、そして能取湖が特にきれいだ、 水草や空を移して美しい絨毯の様な色合いの水面の向こうに斜里岳がくっきりです。 斜里町で昼ごはんに海の幸がいっぱいのラーメンだ。 ここから知床半島へR334で宇登呂、そして知床峠を一気に駆け上がる。 まさに北海道の醍醐味ですね、羅臼で休憩、道の駅では1m近い鮭が売っていた。 東に国後島を見ながらR244を根室へ、山陰はもう太陽が見えないくらい低い。 今日は根室に泊まる事にした、夕暮れ前には着くだろう、なんたってこのハイペース 標津、厚床、根室と走り抜ける・・何だか日の落ちるスピードが速いような? 5時前に根室を通過して納沙布岬に着いたのにもう日が暮れる。 さすが日本一日の出が早いだけあって日が暮れるのも早いのだった、計算外だった。 国後島、色丹島がすぐそこだ、南の端と違い国境を身近に感じる。 日が落ちて根室に向かうとき海から霧が目の前にかかる。 根室は駅前の旅館に素泊まり、駅前で寿司・・・・・・ 今日も天候に恵まれたし、美味しい物もいっぱい食べたし、幸せだ。 稚内 17900キロ 宗谷岬 17927キロ 納沙布岬 18490キロ 根室 18514キロ 走行614キロ 9月27日(木)曇り 根室、苫小牧、秋田へ 朝6時半に宿を出る、R44で根室市内を抜けると深い霧に包まれる。 霧の隙間から大きな湿原が見えている、おお鹿だ、めずらしい。 厚岸でカキを食べたかったけど、時間が早すぎたね。 釧路市内からR38で白糠、浦幌経由で帯広に出る清水で朝昼兼用のジンギスカン定食 そしてR274で日勝峠を越え日高町、平取町、紋別町と沙流川沿いに走る 峠といっても北海道の峠は道幅が広いので大型も一気にパスできる。 鵡川でいつものドライブインで一休み、おばちゃんが覚えているから面白い。 ここではツブ焼を食べて、あまりに時間に余裕が有るので近くの温泉でゆっくりする。 「鵡川四季の館」でゆっくり温泉につかる、血液が一気に動き始める。 あがってからマッサージ椅子で腰や背中を揉み解す、ンー良い気持ちだ。 旅ももうすぐ終わり、夕暮れなのに風が温かく感じる。 フェリーで夕食、後は寝るだけ、何だか寝付かれない。 根室 18514キロ 苫小牧 18930キロ 走行416キロ 9月28日(金)晴れ 朝8時秋田港に入港、8時15分我が家に到着 旅の終わりです、皆さんありがとうございました。 最高でした。 18945キロ 走行4945キロ |