1−1位置図 1−2地形地質概要 1−3偏光顕微鏡写真集 1-4《まとめ》.岩石写真とその特徴1 1−5《まとめ》岩石写真とその特徴2 1-6調査結果のまとめと考察 (参考)岩石区分図

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花崗岩類は下の写真の岩盤辺りで、火砕流堆積物あるいは花崗斑岩に変わる。その境界は断層と見られる。No.9、No.10 No.11(次のページ)は下の写真の花崗岩のほうから採取したものである。No.13(次のページ)は断層境界近くである。
岩石No.9(9619021)-花崗岩
オープン25× クロス25X
(肉眼観察)緑灰色。基質の半分程度が中粒な長石や石英が占めるが、その他の部分は緑色の基質からなる。この緑色の基質はどんな結晶からなっているのか不明。
(顕微鏡観察)組織の半分は粗・中粒な斜長石やカリ長石、石英の等粒状組織からなるが、あと半分は細粒の結晶や隠微晶質からなり、花崗岩の粒間にマグマの残液が進入したことをうかがわせる。今までよりさらに、細粒結晶が増加している。粗粒結晶は岩片というより、粒間に細粒結晶が侵入していることから、生成後の進入と考えられる。緑色に見えるのは緑泥石が発達しているから。
 写真は右下がカリ長石、その横側の消光しているのもカリ長石、その向かい側は石英が消光している。石英とカリ長石の間は隠微晶質な結晶。
オープン10× (推定岩石名)花崗岩

岩石No.10(9619022)-花崗岩
オープン10× クロス10X
(肉眼観察)緑灰色。肉眼的には上の9619021と同じ形状。岩石の表面には長石と思われる粗粒結晶が表出。切断面は粗粒結晶の集まりと、緑色をなす基質とに別れる。
(顕微鏡観察)組織は粗・中粒な結晶(自形〜半自形)の等粒状部分と、細・中粒な独立した結晶及び隠微晶質な部分とからなっている。上のNo.9619021の岩石と相似。つまり、粒間に残液が侵入し、その結果細粒結晶等が生成されたと見られる。
写真は中央部が緑泥石、右上が斜長石、右横の白い部分が石英、という中粒な結晶の集まり。それに対して緑泥石の左側は細粒の結晶(半自形)。それぞれが独立し、間を隠微晶質な結晶が生める。
採取岩石の写真 (推定岩石名)花崗岩


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