1−1位置図 1−2地形地質概要 1−3偏光顕微鏡写真集 1-4《まとめ》.岩石写真とその特徴1 1−5《まとめ》岩石写真とその特徴2 1-6調査結果のまとめと考察 (参考)岩石区分図

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岩石No.15(9829032)花崗斑岩
上10、下25×オープン 上10、下25×クロス
(肉眼観察)褐灰色。現地の岩盤では結晶が表面部に明瞭に浮き出ている(写真参照)。切断面を見てみると、大きな結晶粒に見えたのは珪質な部分のかたまりで、一つの結晶ではない。斑晶が点在する。間隙には変質鉱物が見られる。結晶を横断する明瞭な亀裂が四方八方5mm間隔ぐらいで走っている。
(顕微鏡観察)組織は主に等粒状の細粒結晶(0.1-0.2mm程度)からなるが、粒間や亀裂に沿い隠微晶質な変質鉱物がみられる。また1-2mm程度の斑晶が点在している。斑晶は石英と斜長石、カリ長石で、ほぼ同じ割合である。細粒結晶は石英や斜長石と推定される。また、ミルメカイトが多くみられる。
 この岩石は上の岩石と同様、等粒状の細粒結晶から出来ているため半深成岩の花崗斑岩と推定される。
写真上は細粒結晶と斑晶の石英(融食)、下はミルカメイトで上方の灰色の鉱物はカリ長石。
採取岩石の写真 (推定岩石名)花崗斑岩


岩石No.16(96190402)-石英斑岩
10×オープン 10×クロス
(肉眼観察)灰褐色。基質は珪質でのっぺりした感じ(火山灰が固結した感じ)。明瞭な結晶見えず。亀裂に沿って赤褐色に風化が進む。
(顕微鏡観察)組織は細粒の他形の結晶(石英と長石)が一つ一つばらばらの形で存在し、その周囲には隠微晶質な結晶(変質鉱物?)が埋める。また、斑晶(斜長石?)が点在する。
 写真は基質が細粒な結晶及び隠微晶質な結晶からなっていることを示している。クロスで明褐色を示しているのは変質鉱物。細粒結晶の大きさは0.1〜0.01mm、斑晶で最大3mm程度。
岩石は石基が等粒状の細粒結晶及び隠微晶質からなっていることから半深成岩の石英斑岩とした。
採取岩石の写真 (推定岩石名)石英斑岩


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