1−1位置図 | 1−2地形地質概要 | 1−3偏光顕微鏡写真集 | 1-4《まとめ》.岩石写真とその特徴1 | 1−5《まとめ》岩石写真とその特徴2 | 1-6調査結果のまとめと考察 | (参考)岩石区分図 |
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斑岩類は先ほどの地点よりさらに上流に向かって新前川橋まで170m位続いています。 |
25×オープン | 25×クロス |
(肉眼観察)赤灰褐色。見た目は層状岩盤を呈す。全体に風化。のっぺりした硅質な基質に、2mm〜細粒結晶点在。 | |
(顕微鏡観察) 組織は石基が等粒状の細粒結晶とさらに間隙を埋める隠微晶質な結晶(これは変質鉱物かもしれない?)からなり、斑晶として1mm程度の変質した結晶が点在する。 細粒結晶が基質の6割を占め、隠微晶質な結晶が3割、斑晶1割程度である。細粒結晶は自形の斜長石や他形の石英などみられる。ミルメカイトも数多くみられる。斑晶は斜長石と見られるが、判然としない。 写真は他形の細粒結晶(主に石英)や隠微晶質な結晶(小さな斑点状)、また金色に輝いているのは変質鉱物。オープンでの有色鉱物に見えているのは変質鉱物。 岩石は主に等粒状の細粒結晶と斑晶からなるので半深成岩の石英斑岩とした。 |
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採取岩石の写真 | (推定岩石名)花崗斑岩 |
10×オープン | 10×クロス |
(肉眼観察)褐灰色。表面は灰白色の珪質な基質だが、縦横に赤茶色の変質鉱物が走り、全体的に褐灰色に見える。基質には透明色の斑晶が散在。数はかなり多く見える。 | |
(顕微鏡観察)組織は中・細粒の斑晶と隠微晶質な石基からなる。隠微晶質な部分はこれまでの花崗斑岩に比べ大きくなり、斑晶との関係でも整然としている。石基は最大倍率400倍で等粒状ということがわかる。斑晶は最大2mmぐらいで0.1〜1mm
ぐらいの結晶が多い。結晶は自形〜半自形の石英と斜長石、カリ長石からなる。部分的に細粒の集合となり、岩片も含まれる。 写真は斑晶と石基を表している。中央の黒い鉱物は石英、その他の白い鉱物はすべて斜長石(オープンで白いところは石英)、右上は石基よりやや大きな細粒結晶の集まりである。 岩石は隠微晶質な石基、中・細粒斑晶が多いことや結晶に欠け等がないことからマグマが地上近くで固結した半深成岩の石英斑岩とした。 |
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採取岩石の写真 | (推定岩石名)石英斑岩 |