STEALTH3D導入レポート - Page.1
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- 第1章・何故それを選んだか -


「ビデオボードが欲しいわ」…そう思ったのは、1996年7月の中旬だったか。おりしも仕事でキレそうになっていて、番長流ストレス解消法である”必殺買物法”が発動している時だった。

必殺買物法とは「買ってしまえば、もう欲しくならない」という考え方で、欲しいものは買いまくる事によって「欲しいな〜、でもな〜…」などと考え込む時間とパワーを別の大切な事につぎ込む前向き(のような気がする)な買物法である。そのかわり、次々と買物をしてしまうので、財布の中身が一時的に空っぽになる(ここら辺が「必殺」)というリスクもある。


さて、欲しくなった以上買わなくてはならない。それが必殺買物法であるのだから。早速、ビデオボードについて書かれている雑誌を購入し、どんなのがあるのかをチェックする。(注1)

3D用の機能を持ったチップではS3社の「ViRGE」というのが主流になりつつある様子。最も有名でサイキョーといわれるMATROX社の「Millenium」(ViRGEではない)、でも高いのでパス。国内メーカーのではカノープスの「Power Window 3DV」というのがよく売れているようだ。これは増設用のメモリやMPEGカードなどが用意されていて、拡張性が高いのが良い。が、ベンチマークでの性能は平凡であり、ちょっと高めかな?って気がする。(注2)

その他にも色々あったのだが、「HELLO!PC」誌の記事中で非常に目に付くボードがあった。ダイアモンド・マルチメディア社の「STEALTH3D 2000 XL」(以下STEALTH)である。


コイツはメモリを4MBも積んでいて(それだけ積んでいれば、1024×768でフルカラー表示可能)定価が\29,900-というズバぬけて安い価格設定なのだ。まぁ、メルコの「WGP-VG4」は\24,800-と更にどうかしそうな価格だが。しかし、STEALTHは安いだけではなかった。私、性能も凄いんです(チト古い)。(注3)

「HELLO!PC」誌ではベンチマークもとっていたのだが、ステルスは4MB版での評価であったのにも係わらず他社の4MB版ボードをブッちぎったパフォーマンスを示していたのだ。他誌での評価記事でもSTEALTHはトップクラスの性能を示していた。安くてスゴイ、しかも私の気にしていた「ハードウェアMPEGカード」(発売予定、\15,800-)もビデオボード上に載せる事が出来る(メルコのは無い)。(注4)

…キュピ〜ン! これしかないってカンジ。WWWで各社のページを参照、再度考慮したした上で、かくしてSTEALTHに的を絞ったワケである。


STEALTHに決めたのは7月であったが、1つ問題があった。日本ではSTEALTHは4MB版しか発売しない事になっていたのだが、メモリの入手が遅れていたため7月1日だった4MB版の出荷開始が延びてしまっていたのだ。緊急対策として2MB版を出荷しているという(ダイアモンド・マルチメディア社のページで確認)。

3D処理というのは2D処理より色々メモリを多く食うものらしい。ボードの性能を十分に発揮するにはメモリが多い方がいいそーなので、よって私も4MB版の購入を心に決めていて、早く出荷されるのを待っていた。

…待っていたのだが、欲しくてもーたまらん(笑) 大体、待つという行為自体「必殺買物法」の精神に反する。毎日毎日、ダイアモンド・マルチメディアツートップのホームページをチェックする日が続いた。ところが8月15日、仕事でストレス最高潮に達した私は業務終了を待たずに(おいおい)秋葉原に突入して、2MB版を大購入してしまったのだった…。
 
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