油圧式のエレベーターは、主に低層用に使用される事が多くなっています。油圧式は、油の圧力を利用して物を持ち上げる油圧ジャッキに、作動油を送り込む事でエレベーターを動かす仕組みです。
油圧式には、滑車を動かしロープや鎖を介してカゴの昇降を行う間接式と油圧ジャッキがカゴを直接動かす直接式、油圧ジャッキとアームを使ってカゴの昇降を行うパンタグラフ式の3種類に分ける事ができます。
ロープ式のエレベーターはほとんどのマンションや商業施設などで使用されており、電動モーターの力を使ってカゴを動かしています。昔のエレベーターは蒸気機関などで駆動していました。しかし、現在では電動モーターを使用してエレベーターを動かす事が多くなっています。
ロープ式はロープをドラムに巻き付けるタイプの巻胴式とつり合いおもりを使うタイプのトラクション式に分ける事ができ、一般的には電動機容量が小さく省エネなトラクション式の方が利用されています。
また、トラクション式には、システムの構築が比較的容易で低層や超高層ビルなど、ありとあらゆるシーンで使用されている機械室ありタイプと自由に昇降路を設計する事ができる機械室なしタイプがあります。