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1999年高知のオフシアターベストテン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
機関紙「ぱん・ふぉーかす」第119号('00. 1.18.)掲載 [発行:高知映画鑑賞会]
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98年に続く高知のオフシアター・ベストテンの選出には、高知映画鑑賞会の運営委員を中心に一般の映画好きを加え、昨年よりも4名多い12名が参加。推したい人と外したい人との票差をもとに、観た人の多さや得票率を考慮して、外国映画・日本映画それぞれ10作品を選出した。個人的には『永遠と一日』や『河』『ツォクト・タイジ』が外れるなど、不満もあるが、10代から40代まで満遍なく揃った男女数もちょうど半々というなかでの興味深い結果となった。 対象とした映画は、私の拾い上げた上映リストにより、日本映画63本、外国映画127本の計190作品。県立美術館が75本、シネマLTGが19本、ムービージャンキーが17本、シネマサンライズが13本、小夏の映画会が11本、高知映画鑑賞会8本、高知シネマクラブ7本、シネマフェスティバル5本、その他が35本で、結果は上記のとおりである。 上位作品について寄せられたコメントなどを紹介すると、『アベック モン マリ』は観た者の数が多いうえに、その全員が支持し、文句なしの第1位。人間観察の確かさと造形された人間像のアクチュアルな新しさが目を引いた。上映は高知自主上映フェスティバル実行委員会。『にっぽん戦後史 マダムおんぼろの生活』『彼女と彼』は小夏の映画会の上映で、現在でも色褪せない問題提起と視点の鋭さを再認識させてくれた上映企画が支持された。 外国映画第1位の『りんご』は、高知映画鑑賞会の上映作品で、演出が稚拙という反対意見も出たが、大勢は映画としての斬新さに圧倒されたと評価。県立美術館特別上映会のパゾリーニ映画祭は、選者全員から高い支持を集め、今回選出作品としては『アポロンの地獄』ということに。強いカルト性のなかに奥深い洞察と指摘を秘めた『ウィッカーマン』は、上映団体シネマサンライズの主宰者自身の否定的な観方にもかかわらず、鑑賞者の支持を集めての選出。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
by ヤマ '00. 1.18. 機関紙「ぱん・ふぉーかす」第119号 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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