小寒の朝


グッドモーニング グッドモーニング

チチチッチと 声すれど 姿の見えない小鳥よ

小寒の朝

 

それは 小寒の朝のことだった

チチチッチ と 耳もと飛び込んできた

寝巻きのまんま 洗濯機に洗剤を入れようとしていた私

はっとして 手を止めていた

小鳥が 挨拶をしている

なんて素敵なの その声は!

おはよう 元気ね 今日も寒いね

 

それは 小寒の朝のことだった

チチチッチ と 二度目の挨拶だった

歯磨き済んで 顔中を石鹸で泡だらけにしていた私

ぱっと目が 覚め振り向いた

風呂場の 開け放しした窓

どんな小鳥なの あなたは

見えない けれども 今日も寒いね

 

それは 小寒の朝のことだった

パッチン と 一撃食らったようだ

ぐうたらぐうたら しているのを叱られているような私

ぱっと血が めぐり始めた

乙な 挨拶にクラクラ

どんな一日に しょうかな

いい日よ きっと 今日も寒いね

 

※繰り返し









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