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記録集

はじめに

私が「このミステリーがすごい!(このミス)」を知ったのは1988年、まだ高校生の頃でした。
それまでの私は、いわゆる新本格の作品ばかりを読んでいました。
まだ、ミステリーとは探偵が殺人事件を解決するものを指すとしか思っていませんでした。
ですから、「このミス」最初の1位となった「伝説なき地」の粗筋を読んでも、どうしてこれがミステリーなんだ?という感想しか持てませんでした。
大学に入り、時間もできた頃に改めて「このミス」ランクイン作品を読みまくり、その面白さに驚き、 自分がいかに狭い範囲でしか、読書をしてこなかったかを痛感いたしました。
それ以来、「このミス」を参考にしながら、毎年の読書計画を立てています。
ランキングに入らなくても新刊がでたら必ず読む作家も増えていますが、次から次へと発行される作品を全て読むことなどできません。
そのため、最低でも「このミス」でベスト20に入った作品だけは全て読んでおこうと思っています。
もちろん、順位がいくら良くても自分には全く合わないと思う作品もいっぱいありました。
でも、そういう作品も含めて、強制的に読まないと読書の幅が広がっていかない気もしています。

ところで、ご存じの方も多いかと思いますが、2003年版から「このミス」は集計方法を変更しています。
ひょっとして現在の得点方式ならば20位内に入っていて、読んでいたであろう面白い作品を、そのときの基準ではランク外だという理由で読んでいなかったらどうしよう。
過去の21位以下の作品を知るのは難しいですし。
そんな不安から、過去のランキングを現在の得点方式に変えて、新たに集計してしまいました。
大きな違いはないかもしれませんが、ひととおり見ていただけたら幸いです。時間にゆとりがあれば、海外編も作りたいのですが・・・。

主な変更点は以下の通りです。

  • 1位から6位を6点から1点として集計していた2002年版以前も全て、現在と同様に10点から5点として集計しなおしています。
  • 集計ミスと思われる箇所は、こっそり訂正してあります。
  • 少しでも沢山の作品を紹介したいと考えているので、得点方式の変更により、ベスト20からもれてしまった作品も21位以下として記載してあります。


私はシリーズ物はできるだけ最初から読みたい方なので、あれば便利かなと思ってリストを作りました。
シリーズ物のタイトル横の著者名をクリックすると見られるようにしてあります。

年別に私個人のベスト6も書いておきました。
読んだ当時の感想に過ぎないので、読む時期が違ったら、また違う順位になったのだろうなあというのもありますが。
ベスト20の中で選んでいるのですが、いざ選ぶとなると大変です。
すんなり決まる年はほとんどなくて、これで良いのかな?というのばかりです。