雄別炭鉱 中ノ沢坑跡  探検: 北の細道 雄別炭鉱 中ノ沢坑

雄別炭鉱 中ノ沢坑でユリ道を抜ける




北海道阿寒町

  現存する雄別炭鉱病院は昭和45年の閉山の2年前に改築されたものであり、
それまでの病院も、木造ながら立派なものであった。
昭和43年9月に旧木造館で火災が発生したものの、
10mの渡り廊下で接続された新館が既に建設中で、
入院患者も遠方へ避難することなく、全員無事であった。

炭鉱病院の南側にはかつて坑口浴場が存在した。
昭和13年にそれまで分散していた、坑口諸設備を中ノ沢に集約し、
『雄別通洞』が完成した。
その坑口からほど近い場所に、 坑内作業終了後に鉱員が入浴する大きな浴槽があった。
各炭住には風呂がなかったため、 各区には無料の浴場が設置されていた。

その中でも最も大きかったのが、雄別通洞脇の浴場であった。
昭和41年1月に大改築され、二階建て建屋内部にはロッカーが並び、
当時では珍しい、シャワーも完備されていた。


坑口浴場から更に沢を登攀した中ノ沢坑は、
大正・昭和初期に採炭されており、
昭和31年(1956)に再び採掘残炭部を然別炭鉱(村井炭鉱)が引き継ぎ祖鉱した。


これまで 雄別炭鉱については
選炭場付近北進昇奥雄中部大祥内ズリベルト堤沢などをレポートしてきた。

今回は中ノ沢坑の排気坑口及び一斜坑、
そして尾根を挟んだ火薬庫の探索だ。
雄別炭鉱の中でも山中深く、訪れる人も少ない産業遺跡を探索してみよう。



扇風機・排気坑口・火工所・・・



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( ̄u ̄;)火薬庫





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