飾り大皿



250Φ 飾り大皿



左の作品は菊篭目(きくかごめ)紋様と菊繋ぎ(きくつなぎ)紋様を2段・1段・1段・2段と
デザインしてあります。
縁にも切子で模様をつけ、底面には菊の紋様です。
菊繋ぎ紋様は、菊篭目紋様の中心に小さく残した八角形に更に×のカットをすると出
来ます。

右の作品は中央部分に八角篭目(はっかくかごめ)紋様、上部は菊繋ぎ紋様、下部に
は菊篭目紋様のデザインです。
江戸切子の粋とされている、3つの代表的で切子の最高の技術を要求される紋様で
す。
更にこの作品には割り付けにすごい特徴があります。

通常はお皿の中心を基準にします。そのため外周を分割してから、中心と結んで割り
付けします。左側の作品はこの方法です。

右の作品は八角篭目紋様は左側が大きくて、右側の方が小さくなるように、仮想の中
心をお皿から外れた右側の場所に設定して割り付けしたあります。
また菊繋ぎ紋様と菊篭目紋様は、左右両側が小さくなるように、お皿の外側の両方の
仮想の中心を設定しての割り付けです。

この割り付け方法はほとんど行われていません。かなり面倒で大変ですからね。

この2枚は完全な私のオリジナルなデザインで、かなり満足した作品となっています。




左の作品は魚子(ななこ)紋様です。

きっちりと割り付けをすれば、技術的にはカットの深さが全周にわたり均一になるように
気をつけます。

中心にいくほど魚子が小さくなるので、その細かい部分をいかに綺麗に仕上げかで技
術の差がでます。

一つ一つの魚子の四角垂形部分が、光を複雑に反射して輝きます。

右の作品は総八角篭目紋様のデザインです。

この紋様はカットしないで、残さなければならない八角形の部分をいかに正確な八角形
に更に全部の八角形の大きさを、同じになるように揃えることが大事になります。

綺麗にそろった八角篭目紋様は、いかにも切子らしいと思わせてくれます。




左の作品は、日本篭目紋様または立て篭目紋様と言われて紋様です。
日本篭目紋様は八角篭目紋様を、45度傾斜したものと同じです。

この作品の割り付けも特徴があり、特殊なものになっています。
外周の分割の比率がちょっとした特殊です。私も色々数学的計算したりしましたが
やっと割と簡単に比率、で出来るようになりました。

ちょっと企業秘密的なところもあるかなとも思ったりとしています。
でも、いずれはご紹介出来たらと思っています。

右の作品は4つの輪が互いにクロスする中に、八角篭目紋様と菊繋ぎ紋様のオジリナ
ルのデザインです。

大きな4つの輪が特徴的です。