地層同定の法則

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産業革命期のイギリスでは、道路を建設したり、運河を掘ったりするための測量技術が、重宝されました。

ウィリアム・スミス(1769−1839)は、独学で測量技師となり、

1787年に、測量の道を歩み始めました。

炭鉱の鉱脈調査や、石炭を運ぶための運河建設、農地改良といった仕事をする傍ら、

様々な地層や、そこに埋まっている化石を観察し、

1791年に、「地層同定の法則(示準化石による年代決定法)」を編み出しました。

「示準化石」とは、特定の時期に、地球上の広範囲で大繁栄した生物の化石です。



イギリスの地質学者ジョン・フィリップス(1800−1874)は、

1841年、示準化石に基づいて、地球の歴史を、次のように区分しました。

   @先カンブリア時代・・・体に硬い殻をもつ生物がいなかったため、示準化石は残っていません。

   A古生代・・・三葉虫やサンゴ、フズリナが栄え、魚類が出現しました。

   B中生代・・・陸では恐竜や裸子植物が、海ではアンモナイトが栄えました。

   C新生代・・・陸では哺乳類や被子植物が、海ではピカリアなどの巻き貝が栄えました。



フィリップスの区分は「相対年代」と呼ばれるものです。

地質年代には、相対年代の他に、「絶対年代」というものがあり、

相対年代と絶対年代の対応関係は、次のようになっています。

   @先カンブリア時代・・・46億年前から5億4200万年前まで。

   A古生代・・・5億4200万年前から2億5100万年前まで。

   B中生代・・・2億5100万年前から6600万年前まで。

   C新生代・・・6600万年前から現在まで。



ここで、疑問が湧きます。・・・絶対年代の値は、どのようにして分かったのでしょうか?

化石に含まれる放射性同位体の割合と半減期から算出しました。 → こちら



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