入手時の状態 |
@外観、内部とも大変良い状態を保っています。
配線やハンダ付けも大変綺麗です。
A感度は低下しているものの全バンド受信ができます。調整で何とかなるようです。
Bダイヤルメモリーと受信周波数がかなりずれていました。これもトラッキング調整で修正可能と思われます。
C500Khzマーカーユニットが内蔵されていました。これは!ラッキー
Dバンドスイッチ、ボリューム類に接触不良、ガリは全くありません。
このようなことから電気的状態は大変良く、調整によりフルに性能発揮が期待できそうです。
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内部構成
@正面から見て左側に直径約7cmの回転ドラムが上下に2個あり、周波数目盛が付ってあります。上下2段で糸かけダイヤルになっておりそれぞれのバリコンを回転させます。
Aダイヤルはフライホイールが無い分重く感じるかもしれません。。メインダイヤル、下がバンドスプレッドダイヤルです。
B電源トランス横はAF/PSユニットで、低周波増幅及び電源回路があります。
C背面左側にメカフィルがあり、455Khzから検波までの回路が含まれます。
D下面中央に、アンテナ・高周波・発振コイルが並んでいるコイルパックユニットがあります。第一局発の回路を実装しており、バンドを切り替えるスイッチは一般的な回転スイッチではなく、左右に動くスライドスイッチです。ギヤで駆動の特殊な方式です。高周波増幅からミキサまでの回路が左側のメカフィルに455Khz信号が出力されます。
EA-Eバンドはシングルスーパー・Fバンドはダブルスーパーです。高周波増幅・第一ミキサは共通です。第一ミキサは出力同調回路を分けてA-Eバンドは455Khzzで、Fバンドは4.034Mhzで出力します。
さらにFバンドは第二ミキサで第二局発3.579Mhzをミックスし,455Khzに変換します。A-Eバンドは第二局発を止めてミキサはバッファアンプとして動作します。
これ以降の受信機ではハイフレケンシーIFが一般的になりますが、QR−666では中間周波周波数を455Khzと低く抑えています。
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IF・マーカー・電源AF基板
IF・マーカー・電源AF基板はFT−101と同様に基盤をソケットに差し込む方式で信頼度は高いと思います。この方式では接触不良などは起こらないと思います。基板の状態は「グー」です。
@左写真がIF基板です。
A中央写真が500Khzマーカー発振基板です。ハムバンドにダイヤルを合わせるのが大変スムースになります。是非内蔵したい基板です。
B右写真が電源AF基板です。音質は流石トリオと言ったところでしょうか。大変効き易い音質です。 |
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調整
取説にしたがってトラッキング、感度、BFO発振周波数を調整しました。調整は本格的なSGでなくラジオ調整用に使用しているテストオシレーターを使用しました。
調整の結果、受信周波数とダイヤル表示がほぼ一致しました。受信感度も申し分ないと思います。ハムバンドのSSB、CWも快適に復調できております。
調整のポイントはスプレッドダイヤルは右一杯(メモリー100)に合わせておくことです。そうでないとトラッキングが取れません。
日本語取説はこちらから入手できます。 |
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