ヤエス 0〜30Mhz 受信機 FRG−7700 


 FRG-7700YAESUのレシーバーで1980年の発売です。すでに30年以上前であり1979年発売のTRIO(現KENWOOD)R-1000とともに人気のあったBCL受信機でした。回路はほぼ同じようなものでが、FRG-7700が多少後発であったのでR-1000にない機能が付いています
 音質ではやはり
音響のTRIO R=1000に軍配が上がるといわれていますが、音質は好みの問題でないでしょうか。後発機の強みでR-1000に比べ、AMにおける帯域幅を3段階で対応。(AM−W/12kHz・AM−M/6kHz・AM−N/2.7kHz) オプションとなっていますがメモリーを12ch装備、AGCもFAST/SLOW切替え可能です。1MHz幅の30バンド分割で30MHzまでカバーしているほかに、アマチュアバンド専用の目盛が10バンドあります。また、FMモード受信とスケルチ機能も装備しています。その他、時計/タイマー機能などは概ねR-1000と同等です。R-1000同様に短波誌の広告を飾り、当時は憧れの「マト」的存在でした。本体だけなら定価も同じ、性能も互角と思われるためR-1000の好敵手として人気を2分しました。
 デザインも良く、オレンジ色の照明類も好印象でした。AM−Wにおける音質はR-1000の方が優れていたかもしれませんが大変良い音質でないかと思います。

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入手時の状態
@AC、DCも電源が入り信号が全バンド受信できます。
Aボリュームに若干のガリがあります。
Bケース筐体には擦り傷など多く見られます。特にパネル淵回りは目立つようです。
Cパネル表面のメインダイヤル、ツマミ、ボタンスイッチにはアルミ独特の錆&汚れが見られます。
Dバンドスイッチには接触不良は見られません。
30年以上前の受信機としては全体的に状態は大変良いと思われます。

若干の調整&修理
@ボリュームなどのガリは接点洗浄剤で修復しました。
Aマーカー信号を利用しローカルIFT(44.055〜45.055)調整しました。
B電池ボックスを交換しました。電池ボックスは以前交換されおりますが、オリジナルの近い状態に戻しました。

パネル・ツマミの錆汚れ除去&ケース塗装

@ダイヤルツマミ・プッシュスイッチがアルミ独特の錆や汚れが見られたので、コンパウンドで磨き落としました。
Aツマミはシンプルグレーンに数時間浸し、汚れを落としました。
Bケースは小さな擦り傷があちこっちに見られたので、シルバーグレー系艶消し塗装を施しました。
C正面パネル淵まわりはテーピングし擦り傷をマスキングしました。
これら補修の結果外観はほぼ新品同様といった感じになりました。

完了!
@調整整備の結果マーカー信号でSが1程度改善されました。
ASSB復調も特に問題は見られません。
BAM放送は帯域幅に従った音質が良くなります。
C強い地元放送受信時にR−390Aで見られる誘導ハムも見られません。
今どきのトランシーバーに組み込まれているオールバンド受信機能よりも性能的には優れていると思います。ラジオ代わりに短波チェックに今でも十分実用になる受信機だと思います。

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