0-X-2 中波帯オートダイン受信機

 アマチュア無線をはじめるキッカケになった、短波帯真空管式オートダイン受信機を再現したいと以前から考えていました。今回、中波帯の真空管式オートダイン受信機作成の機会がありましたので紹介します。

(写真をクリックすると大きくなります。)

中波帯(AM)のオートダインラジオを作りました。
 当地仙台ではNHK第一放送、NHK第二放送、東北放送が30cmのビニール線でガンガン受信できます。このオートダインラジオの特徴は次の2点です。これで感度と周波数安定度が増しました。
@200mHチョークコイルを使用
Aカソード再生方式の採用

主な使用部品
@シャーシ、真空管(6BA6再生検波、6AV6低周波増幅、6AK6電力増幅)
A電源トランス、200Hチョークコイル、出力トランス
Bアンテナコイル(カソードタップがついているタイプ)、2.5mH高周波チョーク
C親子バリコン、再生調整用ボリューム、出力調整用ボリューム、スピーカー

部品配置
 
電源トランスと200Hチョークコイルはできるだけ離して配置します。近すぎると誘導ハム発生の原因になる場合があります。左端が電源トランス、右端が200Hチョークコイルです。
スピーカーはアクリル板をカットしたものに適当に穴を開け、全ての部品取り付け、配線が終わってから、最後に取り付けます。
完成したオートダインラジオ
  
スピーカーはL金具を利用しシャーシ上に取り付けました。
参考回路図

ケースの作成
 電源トランスがシャーシ上にあり、不注意で触って感電するのも嫌なので、見てくれも考え収納ケースを作成しました。DIYから合板を購入し接着剤とネジ止めを施しました。表面はカラーシートを貼り付けました。シャーシに取り付けていたアクリル板は取り外し、スピーカーは100円ショップで手に入れた真鍮金網をアルミパネルにネジ止めし取り付けました。ダイアルメモリーなどは、透明シールにパソコンで印刷したものをカットし貼り付けました。正面のパネルは1mmのアルミ板(カラー塗装されているもの)です。

結果

@NHK第一放送、NHK第二放送、東北放送が30cmのビニール線でガンガン受信できます。他局の混信もありません。
A実用上問題は有りませんが誘導ハムが若干感じられます。電源を別にすれば解決できると思います。
B周波数安定度もまずまずと思われます。1時間ほど受信していても同調をと取り直すことはありませんでした。
C若干感度が不安定になることがあるみたいです。AGC回路が無いためだと思いますが、低電圧真空管を回路に追加するか、より大きなアンテナ線をつけることにより安定して受信できるものと思われます。
Dボデイーエフェクトがあります。バリコンにタイトのカップリングを付けて操作するようにすると影響は少なくなると思います。
今後、中波帯の真空管式スーパーヘテロダイン受信機、最終的には、今回の経験を生かし、通信機型の短波帯真空管式オートダイン受信機(3.5、7MhzCW、SSBが受信可、Sメータ付き)と短波帯の真空管式スーパーヘテロダイン受信機を作成してみたいと思います。


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