トライアック 万能調光器キット の製作

 部屋のムードづくりをするとき電球の明るさを連続的に調整できる調光器があると便利です。また、電子工作ファンなら必ず使うのが電気ハンダごてですが、AC100ボルトにつなぎっぱなしだと、こて先が焼けすぎる傾向があります。また、電動ドリルの回転数(電動ドリルには回転数を無段変則できるものが多い)を無段変速したいときなど大変便利です。このような場合にも、この調光器を使用すると使いやすくなります。
今回は、このように、白熱電球の明るさ、電熱器(ヒータ)の熱量、ACモータの速度、電気ハンダごての熱量、ACファン(扇風機)の回転速度などを調節するため、AC100Vのパワーを調整する万能調光器を「秋月電子通商」から発売されているキットをベースに、電源コード、コンセント、トライアック用冷却フィン、ケースなどを追加して実用になる機器を製作しました。
この調光器に接続する機器には、いろいろな消費電力のものがありますが、今回は20アンペア(2000ワット)まで使えるものを製作しました。

使用部品
@写トライアック 万能調光器キット(20A)は秋月電子通商から購入しました。
Aケースはタカチのプラスティックケース(SW-125)
Bその他
 トーグルスイッチ、ヒューズソケット、ACケーブル、電源コンセント、パイロットランプ(ネオン管ランプ)、ゴムブッシュ、スペーサ 4個

プリンット基板とケースへの部品取り付け
@プリント基板への部品ハンダ付けは特に問題となるところはありませんが、RF/CF1/CF2はオプションなので何も部品は取り付けませんが、うっかりしてZNRをCF1/CF2にハンダ付けしてしまうかもしれませんね。注意が必要です。
A安全を考えれば、ヒューズは是非とも取り付けておくべきだと思います。

内部と外部
 
放熱板は2mmのアルミ板をカットして使用しました。
当初、電源オンオフ表示用のパイロットランプを出力側コンセントに並列に配線し、明るさの強弱でおよその出力状況が分かるように考えました。しかし、使用したパイロットランプがネオン管だったために、正しい出力が得られなくなってしまいました。(出力電圧がMaxで80X)白熱電球であればこのようなことは無いと思います。
 今回はネオン管は入力側に配線しなおしました。出力の目安表示は断念しました。

完成、使用感
 
AC100Vの電動ドリルでは、低速から高速回転まで無段変則回転数が変えられ、十分に目的を達成しています。
モータ以外の、ハンダゴテや電球では全く問題はありません。
トランスレスラジオの感電防止用に100X:100Xのトランスを使用しているのですが、出力電圧が無負荷時120X、60W負荷時110Xを示します。この装置を使用することにより出力電圧を丁度100Xに落とすことができましたが、出力側に正弦波が現れるかどうか分からないので実際正常に使用できるかどうかまだ分かりません。

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